2LDKの魅力的なインテリアコーディネート術
2LDKは、一人暮らしや二人暮らしから家族での住まいまで様々な生活スタイルにマッチする魅力的な間取りです。広々としたリビング・ダイニング・キッチン(LDK)に加え、さらに2つの個室を確保することができるため、ワンルームや1Kでは難しいプライベートな空間と集いの場の両方を区別して設けることが可能です。そのため、ライフスタイルに合わせた自由度の高いインテリアコーディネートを楽しんでいただけます。このコラムでは、2LDKのお部屋の魅力や、家具選びの参考にしていただけるようなおすすめのアイテム、インテリアコーディネートのコツや実例をご紹介します。
2LDKの魅力と特徴
2LDKとはどのような間取りか
LDKとは、リビング(Living)、ダイニング(Dining)、キッチン(Kitchen)の略で、2LDKはそこにさらに2つの個室が付いた間取りのことを指します。
また、2LDKの広さはおおよそ55〜60平米ほどとなり、一人暮らしの場合は余裕のあるスペースを活かして自由に家具や家電を配置することが可能です。一方カップルやファミリーの場合、リビングとダイニングを共有スペースとしながらも、個室でプライベートな時間を過ごすことができます。このように2LDKの間取りは、多様なニーズに対応できるため、広く人気がある間取りです。
2LDKの間取り例
ひとくくりに2LDKといっても、細かく見ると様々なタイプがあります。それぞれのタイプによってインテリアの選び方も変わってくる可能性がありますので、ライフスタイルや実際に住む人数、好みに合わせてタイプを選択しましょう。
①LDK+廊下からアクセスできる完全個室2部屋
2LDKで最もプライベートな空間を確保することができるタイプです。リビングからの生活音などが個室にいると気になりにくくなるため、カップルの同棲やお子様がいるご家族で、それぞれの個室を確保したいという方や、リモートワークが多い方にとって快適に過ごすことができる配置。一方人気なタイプな分、賃貸では家賃が高くなる傾向があります。
②LDKに面した1部屋+廊下からアクセスできる完全個室1部屋
コンパクトめなマンションのお部屋や、もともと1LDKであったお部屋のリノベーション物件等において多くみられるタイプです。LDKに面した1部屋は、入り口が引戸になっていることも多いので、扉を開け放してLDKの空間を縦長や横長に広くみせる活用も可能。2人暮らしの場合、個室をそれぞれのプライベート空間として利用するのも良いですが、1部屋を寝室、もう1部屋をクローゼットや書斎など趣味の空間に使うのもおすすめです。
③LDKに面した2部屋
2LDKの間取りの中では、最もプライベートな空間が保ちにくいタイプとなります。その一方賃貸では比較的家賃が抑えめに設定されている場合が多く、使い方を工夫することで快適に過ごすことが可能です。一人暮らしの方の場合、LDKから直接それぞれの個室にアクセスでき、移動は少なく済みつつ、用途によってお部屋を分けることができるので便利。また、このタイプは両方の個室がベランダやバルコニーに面することも多く、その場合はそれぞれの個室にいるときでも豊かな自然光で明るい空間をお楽しみいただけます。
2LDKにおすすめのインテリア
・LDK
LDKはおうちの中で最も広いスペースとなります。食事や家族とのリラックスタイムなどおうちの中心となる場所で、過ごす時間もおのずと多くなる空間です。LDKの家具配置を考える際は、居心地がよく不便のない空間となるよう、動線に注意しましょう。
様々なテイストにマッチするダイニングチェア
シンプルな直線フォルムが美しく、お部屋に馴染みやすいチェア。カラーバリエーションが豊富なので、色違いで並べてもかわいいです。
インテリアの主役になるテレビボード
光を映すメラミン素材は、お部屋に高級感を与えてくれます。扉収納と引き出し収納がついたタイプは、収納したいものに合わせて使い分けができるので便利です。
脚が伸ばせるうたた寝ソファ
くつろぐための工夫がつまった一人掛けソファー。広く、少し硬めの座面で長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。
・個室
個室が確保できる2LDKでは、ほとんどの方が個室に寝室を設ける場合が多いです。お部屋の形状にもよりますが4~5畳ほどのスペースがあればセミダブルのサイズのベッドはゆとりをもって置くことが可能。同棲でゆとりを持ちたい場合は、ダブル以上のサイズのベッドがおすすすめです。
あまりスペースを取りたくない収納家具は、サイズオーダーができるものだとデッドスペースにぴったりとはめていただけます。
ヘッドボードが選べるシンプルなベッドフレーム
通気性の良い天然木のスノコを底板に使用。マットレスの下に溜まりやすい湿気を逃がしてくれるため、カビやダニの発生を抑えます。床下も10cm程度の空間があり、お掃除がしやすい実用的なデザインです。
サイズオーダーができるスタイリッシュな収納家具
収納したいものの高さに合わせて棚板が移動できる本棚は、お部屋にひとつあると便利なアイテム。サイズオーダーが可能なので、空いたスペースにぴったりとはまるサイズでお作りいただけます。
ライフスタイル別のインテリアレイアウト例
ここでは、住む人数やライフスタイルに合わせたインテリアコーディネートのコツを実例と共にご紹介します。
3人暮らし家族の住まい
ゆったりくつろげるLDK+子供部屋+夫婦の寝室あえてローテーブルは配置せず、のびのびとくつろげるロータイプのソファを贅沢に配置しました。脚を伸ばして座ったり、ごろんと横になりながらテレビをみてリラックスタイムを過ごすことができます。狭いリビングでも工夫次第で落ち着く空間に仕上げることが可能です。
子ども部屋は明るい印象になるよう、ポップなパステルグリーンを中心にコーディネート。デスクやチェアはシンプルで実用的なデザインなので、年齢が上がっても長くお使いいただけます。備え付けの収納スペースが不十分な場合、壁面収納を取り付けてスペースを有効活用するのもおすすめです。
夫婦のベッドルームは、極力余計なものを置かずに、睡眠に集中できる空間に仕上げました。ヘッドボードのないflatなダブルベッドをメインに、温かみを感じさせる毛足の長いラグを足元に敷いてアクセントにしたコーディネートです。
同棲カップル
広々としたLDKと来客時にも便利な落ち着きのある和室+寝室LDKは広いスペースを有効活用し、食事の空間とくつろぐ空間をデザイン性のあるオープンラックでゆるやかに仕切ることでメリハリをつけました。全体的にホワイトなど明るめのカラーで揃えることで、大きいアイテムをレイアウトしても圧迫感を与えにくいです。2人が共同で使えるカウンターのワークスペースは、ちょっとした調べ物など意外とあると便利な空間。高さのある家具を置いても圧迫感がでにくい壁際で、自然光が取り入れられる窓の近くにレイアウトしました。
落ち着きのある和室は、来客を迎え入れる客間としても使えるよう、シンプルかつ実用的なお部屋に。
寝室は、ベッドに寝転びながらテレビで映画などを楽しめるようなレイアウトに。寝室の照明では、やわらかな光で落ち着けるよう、フロアランプやテーブルランプなど間接照明を有効活用するのも効果的です。
一人暮らし
動線を考えた機能的なLDKと趣味を楽しめる個室+日々の疲れを癒すことができる寝室リビングダイニングは生活がしやすい動線を意識。キッチンからダイニングへの移動がスムーズなレイアウトはお料理好きの方にぴったり。LDKの空間が広い場合は特に、ダイニングを個別で照らせるペンダントライトをコーディネートすると食事や作業を行う際に便利です。
一人暮らしで2ldkは広すぎると思われがちですが、多趣味な方にとっては特に好きなものに囲まれて過ごせる専用のお部屋を作ることができるのはうれしいポイント。コンパクトな空間では、カラーを統一させることを意識すると、おしゃれでまとまりのあるお部屋に仕上げていただけます。
もうひとつのお部屋は寝室に。ブラインドは明るさの調整ができるので、寝室には特におすすめのウィンドートリートメントです。ダークブラウンを締め色に使用し落ち着いたモダンなイメージのコーディネートに仕上げました。
まとめ:魅力的な2LDKの間取りに理想のインテリアで快適な生活をかなえましょう!
2LDKではLDKと個室、それぞれの居室の用途や好みに合わせてインテリアコーディネートを楽しめるのが魅力です。おうち全体で関連性を持たせ、テイストを統一しても良いですし、それぞれの空間でがらりと印象を変えるのも楽しみかたのひとつ。様々なインテリアコーディネートが可能な2LDKで、素敵な暮らしをかなえましょう!
このコラムを書いた人
インテリアコーディネーター 奥田
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