キッチンをピンクでコーディネート。インテリアコーディネーターが教えるおすすめの取り入れ方と実例
一番好きなカラーはピンク色だ、という方も多いのではないでしょうか。
奇抜なカラーという印象があり、好きな色でもインテリアとして取り入れるのは 少し勇気がいるかも……と思われがちです。
そういった方はキッチンにピンクを取り入れるのがおすすめ。
明るいイメージのピンク色は食欲を引き立たせ、料理をおいしく見せてくれます。 ピンクは素材感や彩度、他のカラーとの相性など選び方を考慮することで様々なカラーに馴染み、 コーディネートも楽しくなります。
今回は、キッチンスペースにピンクを取り入れる魅力やコツとともに、 インテリアコーディネーターおすすめのキッチンコーディネートをご紹介します。
目次
色が持つ効果についてとピンク色の特徴
色に対する感じ方は人それぞれですが、冷たく感じる色、温かみを感じる色などそれぞれの色が持つ特色には傾向があります。
インテリアを選ぶ上で知っておくと便利なのが、興奮色・沈静色という分類です。
興奮色 | 気持ちを高ぶらせる色です。活動的な雰囲気を出したいという際に用いると効果的です。 子供室などのインテリアに用いると明るいイメージに仕上がります。 例:イエロー・オレンジ・レッドなどで彩度が高いもの |
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沈静色 | 気持ちを落ち着かせる色です。リラックスしたい空間や落ち着いて集中したい空間に用いると効果的です。 例:ブルー・グリーン・ホワイトなどで淡い色 |
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・ピンクはどういう効果がある?
ピンク愛らしく幸福感のある色とされることが多いです。その中でも彩度が高いビビッドなピンクは刺激を与える興奮色、一方彩度が低い淡いピンクは落ち着いた印象を与える沈静色寄りに分類されます。特に明度が高く彩度が低い、いわゆるパステルカラーと言われるピンクは柔らかさを感じさせる色とされており、色相が離れたカラーでもパステルカラー同士だと馴染みやすいです。キッチンスペースにピンクを取り入れる際もこのような色が持つ効果を知った上で配色を行うと良いでしょう。
キッチンワークトップの素材のはなしとピンクの取り入れ方
調理等の作業を行うカウンター面のことをワークトップといいます。
ワークトップに用いられる素材は様々あり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
ステンレス | 耐水性、耐熱性、耐久性に優れます。サビにくくお手入れが楽で、使い勝手が良い素材です。 |
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メラミン化粧板 | 色柄を印刷した紙にメラミン樹脂を浸み込ませてバッカー材に圧着したものです。様々なカラーやデザインの柄が可能な素材です。 |
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人造大理石 | 大理石を模した樹脂で、耐水性・耐熱性に優れます。ポリエステル系とアクリル系に大別されます。 |
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天然石 | 主に花崗岩が使用され、高価になる場合が多いです。 |
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ワークトップにピンクを取り入れたい場合、メラミン化粧板や人造大理石を選択するとカラーバリエーションが豊富なことが多く希望がかないやすいです。
また最近ではシンクに関してもこれまで一般的だったステンレス製のみではなく、様々な素材やカラーから、より自分の好みに合ったものを見つけることができるケースも増えました。 ワークトップは白などで統一し、アクセントとしてシンク内のみにピンクを取り入れるという方法もおすすめです。
キッチンにピンクを取り入れる方法
ピンクと一口に言っても、彩度や明度によって印象がかなり変わります。 ピンクを取り入れると決めた場合、キッチンをどのような空間にしたいのかを考えましょう。
例えば「頻繁にホームパーティを行う」などの理由から派手に明るく、ポップな雰囲気にしたいという場合、 彩度の高いビビッドなピンクを取り入れるのが良いでしょう。
少し落ち着きをプラスしたい場合、床やほかの家具の色味を無彩色や落ち着いた色で統一させるのがおすすめです。
カラフルな空間にしたい場合は、色のトーンを合わせると他のカラーを入れてもまとまりがでます。
一方で、落ち着いた空間で調理作業をしたいという場合は、彩度が低く柔らかい印象を与えるパステルピンクを取り入れるのがおすすめ。 大人も子供も家族みんながリラックスできる雰囲気になります。 鎮静効果があるので、穏やかな気持ちで作業に集中しやすく、料理も映えます。さりげなくピンクを取り入れたい、そんな方にぴったりです。
アイテムの質感も印象をかなり左右しますので、ダイニングテーブルを木目のものにしたり、チェアをファブリックのものを選択することでピンクが自然に馴染み、ナチュラルで温かみのある空間に仕上がります。
次の章では、キッチンにピンクを取り入れたコーディネート実例をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンにピンクを取り入れたコーディネートの実例
①ビビッドピンクのキッチンコーディネート
ビビッドなピンクとぶつからないホワイトを中心にコーディネートしました。 バランスよくホワイトを取り入れることで冷蔵庫などの白物家具も浮きにくいです。 また全体の印象がぼやけないよう、大きめ家具にダークブラウンを使用することで、エレガントかつ華やかな印象に。 ピンクの補色であるグリーンを使用すると、それぞれの色の良さを引き立たせます。
②淡いピンクのキッチンコーディネート
色のトーンを合わせて温かみのある北欧風の雰囲気で統一しました。 全体的に木目の家具を中心に使用し、落ち着きのある上品な空間に。 ワークトップの背面にオープン収納を配置することで、キッチンの生活感を隠せます。 レンジ台やカウンターテーブルに白を取り入れる配色で、すっきりとした印象に。
③元のキッチンを模様替えしてピンクの家具を取り入れる
もともとリビングダイニングやキッチンスペースで使用していた家具の一部を模様替えしてピンクを取り入れる場合を想定してコーディネート。 今回は鮮やかなブルーをアクセントカラーとして使用し、空間にメリハリをつけました。 カラフルな食器棚を設置すると、お気に入りの食器や小物を飾るのも楽しくなります。
ピンクがメインのキッチンにおすすめの家具
カウンターをサイズオーダーして理想のキッチンスペースを
付属のゴムハンマーひとつで簡単に組み立てができます。サイズオーダーも可能なので、置きたい部分にぴったりのサイズでお作りいただけます。 今回はキッチンカウンターテーブルとして活用しました。天板・幕板・脚のカラーがそれぞれお選びいただけるので、お好きな色でカラフルにお作りいただけます。
1cm単位でサイズオーダー可能な本棚
サイズオーダーが可能なシンプルデザインの本棚。棚板は可動式なので、収納したいものに合わせて自由に変えていただけます。 ページに無いカラーもお作りいただける場合がございます。ぜひお気軽にお問合せください。
キッチンをスマートにするレンジ台とキャビネット
レンジ台とキャビネットが1つにまとまったデザイン。天板には高級感のあるメラミン樹脂化粧合板を使用しました。擦り傷や熱に強く、汚れてもさっとふき取ることができます。
※左から:レンジ台/キャビネット/レンジ台/作業台を使用しています。
カラーの組み合わせとサイズがオーダーできるテーブル
すらりと伸びたスタイリッシュでモダンな台形脚が特徴。脚のカラーと天板のカラーはそれぞれ選択が可能です。サイズオーダーもできるので、ローテーブルとしてもダイニングテーブルとしても、用途に合ったものをお作りいただけます。
たっぷり容量の引き出し収納
コンパクトながらしっかり収納できる引き出しチェスト。2段から5段までサイズ展開がございます。ポップなカラーが映えるデザインです。
キッチンスペースにおすすめ!壁面を飾り便利にする壁面収納
石膏ボードの壁面に簡単取り付けで収納をプラス。カラーも豊富にお選びいただけるので、アクセントカラーを取り入れるのもおすすめです。
コンパクトなラックでお手軽に見せる収納をつくる
手前の立ち上がりにはハンガーやS字フックを掛けることができるのが嬉しいポイント。 お気に入りの絵画やインテリアボードを飾れば、一気にカフェ風のおしゃれな空間に。
どんな場所にもなじむシンプルスツール
横幅40~200cm・奥行40~150cm・高さ30~45cmまで1cm単位でサイズオーダー可能です。スツールとしてはもちろん、ちょっとした小物や絵画をかざるのにもおすすめ。
好みの形が選べるカフェ風チェア
装飾の無いすっきりとしたシンプルな天然木の脚が北欧風の雰囲気を醸しだしてくれます。腕を置いてリラックス出来る両肘タイプは、長時間座っていても疲れにくいため、食事を終えた後くつろぎたい方におすすめです。
キッチンにピンクを取り入れて毎日の生活を楽しくしましょう
キッチン周りを自分のお気に入りの空間に仕上げることができると、お料理もはかどりますよね。ピンク色を上手に取り入れて、素敵なキッチンをつくりましょう。
arneではキッチンにおすすめの収納家具やテーブルなど取り揃えております。 カラーバリエーションも豊富で、ピンクのアイテムはもちろん、ピンクとの組み合わせが良いカラーも多数ございます。
特にポップな色合いのパステルカラーが特徴のainoシリーズは、取り入れることで一気に明るい雰囲気に仕上げることが出来るカラーを全6色ご用意しています。
商品によってはページに無いカラーもお作りいただける場合がございます。ぜひお気軽にご相談ください。
このコラムを書いた人
インテリアコーディネーター 奥田
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。