脚付き家具ってどうなの?導入メリットと商品実例をご紹介!
インテリアにおしゃれなアクセントを加える「脚付き家具」。
リビング収納や寝室のチェストまで、機能美を備えたアイテムが多数存在します。
この記事では、そんな脚付き家具の魅力に迫り、おすすめ商品やコーディネート実例を通じてそのメリットを探ります。
また、脚付き家具のルーツや選び方のポイントについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
脚付き家具とは?
脚付き家具とは、文字通りキャビネットやサイドボード、テレビ台などの家具が脚付きで設計されている家具です。
脚があることで家具の高さが確保され、床からの距離ができるため、視覚的にすっきりとした印象を与え、モダンなインテリアコーディネートに貢献します。
床に直接置かれるものに比べて、脚付のデザインならば空間を圧迫せず、お部屋を広く見せる効果も期待できるため、収納機能とデザイン性を兼ね備えたインテリアとして選びたい方にも最適です。
今でこそメーカー各社で多様なラインナップが見られる脚付き家具ですが、従来は日本で脚付き家具というのはあまり一般的なデザインではありませんでした。
ここではその理由も含めて、脚付きの家具のルーツについて掘り下げていきましょう。
どうして脚付きなの?
脚付きの収納家具というと、真っ先にイメージとして浮かんでくるのが北欧家具ではないでしょうか?
諸説ありますが脚付きの収納家具のルーツは、北欧を含めた欧米の生活文化にあると言われています。
日本と違い土足文化である欧米人にとって、地面に近い位置に収納物があるのは衛生的にも心理的にも好ましくありません。
そのため欧米では、床のすぐ上に収納部が来るのを避けるために、必然的に脚付き家具が好まれるようになったのです。
また、住居の暖房システムの違いも一因となっていて、欧米の住宅、特に北欧などの寒冷地では全館空調(セントラルヒーティング)が一般的です。
特に暖房に関しては、ほとんどの家庭で床暖房がメインとなっているため、日本の箪笥のような床面に接している収納家具だと、本体や中の収納物にまで熱がこもってしまうため、それを防ぐために脚付きが主流となったと言われています。
対して日本の住宅では、畳文化の流れで土足厳禁の習慣が当たり前となり、床暖房も従来は一般的ではありませんでした。
このことから、畳の傷やへこみを保護するため、また地べたに座った時に使いやすいようにするために、日本の収納家具は基本的に床面に直接設置するタイプで、脚なしのものばかりとなっていったようです。
このように、欧米との生活文化や住宅環境の違いが収納家具のスタイルの違いを生んでいったのですね。
脚付き家具のメリット
脚付きの家具にすることで、大きく分けて機能面と見た目の面の2つの側面でメリットをもたらします。
機能面としては、
・掃除がしやすい
・通気性がいい
・足元の障害物を避けられる
といった点がメリットで、部屋をすっきり清潔にさせたい方にとってはうってつけ!
見た目の面でも、
・部屋を広く見せられる
・デザイン性がいい
と、家具選びには譲れないポイントをしっかり押さえています。
それぞれのメリットについて、次で詳しく見ていきましょう。
掃除がしやすい
脚付き家具のメリットとして、掃除機やモップがスムーズに下を通れるため、掃除がしやすくなることが第一に挙げられます。
特に重量が大きくなりがちで、かつ移動のしにくい大型リビング収納やリビングチェストとして導入すれば、下部の清掃が容易となり、お部屋を清潔に保ちやすくなります。
また、サイズによってはロボット掃除機の収納スペースとして利用するのも部屋がすっきりしておすすめですね。
通気性〇
いわゆるタンスやクローゼットなどと違い、脚付き家具のオープン空間は高さがあるため、通気性を確保できるのが機能面でもう1つの大きなメリットになります。
収納部が床面と接していないことで、床面からの湿気の影響を受けにくく、カビや結露、ニオイなどの発生を抑制します。
そのため収納物はもちろんのこと、家具自体も湿気による傷みから守られるので、永く使うことができます。
水回りでカビなどが発生しやすいキッチンでのカトラリー収納や食器棚として使うにはうってつけですね。
足元の障害物を避けられる
地面にベタ置きの収納家具の場合、家具の前面ではラグやカーペットなどが邪魔をして扉や引き出しの開閉がしにくかったり、動線上では足をぶつけてしまうこともしばしば。
また、家具後面ではコンセントや巾木が邪魔をして、理想の位置に家具の配置ができない!といったトラブルも起こるかも。
脚付き家具であれば地面から距離があるので、そういった足元のさまざまな障害物を避けて設置することができ、思い通りの位置に設置しやすいというメリットがあります。
間取りや広さ、コンセント位置などに制限がある賃貸物件や狭小住宅の方にとって、これらのメリットをもたらす脚付き家具は賢い選択と言えるでしょう。
部屋を広く見せられる
機能面だけでなく、視覚的なメリットも。
家具の下に視線が通ることで、お部屋がすっきりとした印象に変わり、空間を広く見せる効果があります。
これにより、一人暮らしのコンパクトな部屋でも圧迫感を減らすことができ、収納力とインテリア性の両立が可能になります。
デザイン性〇
北欧風やミッドセンチュリー、モダンなど、テーマに合わせたインテリアコーディネートがしやすいのも脚付き家具の特徴です。
デザイン性に富んだ脚付き家具は、お部屋のアクセントにもなり、個性的な空間を演出します。
空間のスタイルがガラリと変わり、モダンな印象を与えたり、レトロな雰囲気を出したりも可能です。
脚の形状や素材を選ぶことで、インテリアに独自の味わいを加えることができるのも、脚付き家具の大きな魅力の一つです。
脚付き家具の選び方のポイント
脚付き家具を選ぶ際は、まずスペースとのバランスを考えましょう。
圧迫感を減らすためにも、部屋の広さに見合ったサイズを選びます。
次に、安定感や耐久性も重要なポイントです。
永く使う家具だからこそ、しっかりとした造りや耐荷重をチェックしてください。
最後に、脚のデザインが家具の印象を大きく左右するため、インテリアのテイストに合うスタイルを選ぶことが重要です。
色や素材が空間と調和するかを見極め、全体のコーディネートを意識して選びましょう。
この最も重要なポイントである「脚」部分に関して、次の項目で実際の商品実例を見ながら選び方のポイントを見ていきましょう。
脚の選び方と実例
脚付き家具を選ぶ際に最も大事なポイントが、脚の仕様です。
特にサイズが最も重要で、掃除機をかける頻度や、ソファやベッドとのバランスを考えて、最適な高さのものを選びましょう。
ロボット掃除機を通したり収納したりすることを考えるのであれば、最低でも脚の高さを10cm以上取るのがマストなので、購入時は脚の高さの確認をお忘れなく。
また、素材によってもそれぞれ耐久性や質感が異なるため、インテリアの雰囲気や使用用途に合わせて選ぶことができます。
加えて、脚の形状にも注目し、例えばテーパー型やストレート、曲線的なデザインなどから選ぶことで、好みのスタイルを表現することが可能です。
ここでは、実際の商品を参考に脚のデザインの違いがどのような変化をもたらすのかを見ていきましょう。
アイアン×ストレート脚×高さ20cm
シンプルでありながらも存在感のあるアイアン脚は、特にモダンやインダストリアルなインテリアにマッチします。
ストレート脚のスマートさと、鉄やアルミニウムの無機質さがモダンで洗練された空間を創出します。
脚の高さも20㎝あるので、掃除機もかけやすくきれい好きな方にはピッタリのチョイス。
このようなスタイルの脚付き家具では、脚の高さが高すぎてもバランスが悪く転倒する可能性が高いため、20cm~25cmほどの高さに抑えると安心です。
なお、この状態では不安という方も、別売りの転倒防止金具などを取り付けて転倒対策をすれば、転倒の心配もなく安心してお使いいただけます。
ウッド×テーパー脚×高さ24cm
テーパー脚は、徐々に細くなっていくスタイルで、軽やかさとエレガンスを演出。
北欧風の天然木テーブルやチェストでよく見られる形状で、ナチュラルな空間へのなじみも抜群です。
ウォールナットやオークといった天然木の温もりやスリムなラインがお部屋に洗練された印象を与えながらも、どこか暖かみを感じるスタイルとなっています。
脚の高さは24cmに設定し、北欧家具を思わせるスタイルを表現。
脚に高さがあるので、掃除などのお手入れのしやすさもぬかりなく、デザインと機能面が両立した商品となっていておすすめです。
ウッド×パネル脚×高さ11cm
今までご紹介した商品は、家具本体と脚部分がそれぞれ別の素材で独立したデザインのものでしたが、この画像のように家具本体の一部を脚と考えて設計された商品も。
グッと地に足のついた安定感が特徴のパネル脚は、特に重ための収納家具に使用されます。
重量感と安定感が求められる場合には、このタイプが適しています。
高さのある家具でもこのパネル脚にすることで安定感が増すので、壁面収納などで大容量に収納場所を確保したいという方にはうってつけのデザインです。
脚の高さは、一般的なロボット掃除機なら収まる11㎝を確保し、掃除のしやすさや収納性もバッチリ。
スリッパや体重計などの収納にも便利な高さとなっています。
まとめ:脚付き家具は他にはない魅力がいっぱい!
今回は、脚付き家具の導入メリットから種類別の実例に至るまで、その魅力をたっぷりお届けしました。
インテリアに一工夫を加えたいなら、お部屋をもっとスタイリッシュに演出できる脚付き家具を導入してみてはいかがでしょうか。
脚付き家具は、デザイン性と実用性のバランスが絶妙で、まさにライフスタイルのアップデートに不可欠な要素です。
機能性と見た目、どちらも兼ね備える脚付き家具を取り入れて、快適で洗練された生活空間を実現しましょう。
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
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