DIY吊り戸棚設置ガイド|空間を有効活用して賢く収納力アップ!
3枚扉タイプウォールシェルフ/ガラス引き戸タイプウォールシェルフ/オープンタイプウォールシェルフ/ペーパーホルダータイプウォールシェルフ
「部屋が狭くて収納スペースがない・・・。」
「隙間や壁面空間を有効活用できるような収納家具が欲しい・・・。」
「すっきりとした見た目で、使い勝手が良くて・・・。」
「でもあんまりお金はかけたくないし・・・。」
このようなお悩みを抱えている方におすすめするのが、吊り戸棚です。
欲しいところに欲しい分だけ設置ができるので、限られたスペースに新たな収納スポットを生み出し、毎日の暮らしがより快適になること間違いなし!
本記事では、なるべくコストをかけずに吊り戸棚の設置をしたい!と考えている方向けに、DIYにて吊り戸棚の設置にチャレンジする場合の手順や必要物などをご紹介!
設置にあたっての注意点や確認ポイントなどもわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
はじめに:吊り戸棚設置のメリット
キッチンやトイレ、洗面所やリビングなど、家族みんなが使う共有スペースは何かと物が多くなりがちですよね。
家族が増えたりライフスタイルが変わることで、だんだんと物があふれてきてキャパオーバーに・・・。
そんな時に吊り戸棚の設置は効果絶大です。
まず、床から浮かせることで空間を効率良く利用でき、場所を取らずに収納力をアップさせることができます。
特に上記のような共用スペースにおいては、家庭の日用品で散らかりやすく雑多になりがちなので、収納スペースを確保して整理整頓を行うには吊り戸棚はもってこい。
また、いわゆる浮かせる収納なので、赤ちゃんやペットが増えても触れられる心配がなく安心して収納スペースを増やすこともできるのもうれしいポイント。
インテリア面でも、専門業者やインテリアショップなどでおしゃれなデザインや多様なカラーが展開されているので、自分の好みのテイストに合わせてデザインを選びやすく、お部屋のプチリフォームやプチリノベーションの一環として取り入れるのもおすすめです。
このように、一般的な収納家具よりも何かと自由度が高く便利なのが吊り戸棚の大きなメリットなのです。
吊り戸棚DIY設置前の準備
吊り戸棚をDIYで取り付ける前に、以下の3つの項目について必ず確認と準備を行うようにしましょう。
「必要工具や材料の準備」
「設置場所や設置環境のチェック」
「吊り戸棚の選定」
順を追って詳しく見ていきましょう。
必要ツールと材料
DIYで吊り戸棚を設置する際には、当然ですが事前にいくつかの必要なツールと材料を揃えておきましょう。
工具としては、ドリル、スタッドファインダー(下地センサー)、レベルメーター(水準器)、固定のためのネジやアンカー、ブラケットなどが必要です。
また、吊り戸棚そのものの他に、場合によっては補強のための木材なども必要になるので準備しましょう。
取り付け場所によっては高い位置での作業となるので、脚立の準備もお忘れなく。
動画サイトなどで必要物や工具の使い方、取り付け事例などが公開されていることもありますので、こちらも併せて参考にすると安心ですね。
場所の選定と壁のチェック
DIYで吊り戸棚を設置する際は、まず使用する場所と位置の選定が重要です。
いくら設置の自由度が高いといえど、大抵は壁に穴をあけて固定するという設置方法なので、やり直しがきかない場合がほとんどです。
むやみやたらに取り付けるのではなく、どの位置であれば生活動線を邪魔しないか?どの高さであれば使いやすいか?他の家具家電と衝突や干渉しないか?などを綿密にシミュレーションしましょう。
また、賃貸の場合は必ず大家さんの許可を取ってから設置を行うようにしましょう。
設置部屋や位置が決まれば、次に壁のチェックに移ります。
特に壁の下地がしっかりしているかどうかを確認することは設置において不可欠です。
スタッドファインダーを使って、壁にしっかりと支えられるスタッド(柱)があるかを探ります。
壁紙を傷めないよう慎重に作業しましょう。
もし設置箇所の壁材が石膏ボードや薄い合板のみだった場合、吊り戸棚を維持固定するだけの十分な支持力が得られない可能性が高いので、その場合は本記事の最後にご紹介する石膏ボード対応の壁掛け収納棚をぜひ検討してみてください。
さらに、固定する戸柱などの耐荷重を必ずチェックして、選定した場所に吊り戸棚が安全に設置できるかを確認します。
壁の種類によっては特別な固定材料が必要になることもあるため、事前の確認を忘れずに。
上記のことが自分でわからない場合は無理をせず、住宅の施工会社や専門業者などに相談することをおすすめします。
デザインとサイズを決定する
そして肝心なのが、吊り戸棚自体の選定です。
まずは設置場所に収まるサイズかどうかは最優先の確認事項です。
使用する物の大きさを事前に確認し、収納する物がスムーズに出し入れできる十分な奥行きと高さを設定することが大切です。
天井までの高さを測定し、その中で自分が手を伸ばせる範囲を考慮して、最適な高さに棚が来るように調整してください。
昨今ではインターネットの普及により、大手ショッピングサイトからインテリアショップ、オンラインショップに至るまで、さまざまなところで吊り戸棚の取り扱いが増えてきており、現物を見ずとも通販可能となっています。
サイズやデザインもさまざまで、オープンラックタイプから開き戸式、引き戸式、ガラス戸式など、色柄や素材なども含め多くの選択肢があります。
実用面でのメリットも多い吊り戸棚ですが、インテリアアイテムとしての役割もあるので、妥協せずに自分の気に入った見た目や仕様を選ぶようにしましょう。
既存のインテリアに調和するデザインを意識して選ぶことがポイントです。
ちなみに、よくカラーボックスをDIYで吊り戸棚として取り付けている事例がありますが、安価なカラーボックスの場合、コスト重視でそれ自体に下地が入っていない可能性があるので、強度や耐荷重が低く脱落や破損などの危険性が高いのであまりおすすめしません。
必ず「吊り戸棚」と表記のあるものを購入するようにしましょう。
DIYでの吊り戸棚設置手順
事前準備ができたら、いよいよ設置に取りかかります。
基本的な流れは
「1.設置位置のマーキング」
「2.固定金具の取り付け」
「3.設置」
となります。
必ず手順通りに行うように心がけてください。
以下で手順を詳しく解説してきます。
ステップ1:設置位置のマーキング
DIYで吊り戸棚を設置する際の最初のステップは、壁面に取り付ける位置を正確にマーキングすることです。
まず、壁面のスタッド(柱)を探し出し、吊り戸棚をしっかり支えられるかチェックします。
これが戸棚の安定性に大きく影響します。
次に、スタッドファインダーを使用して壁の骨組みを見つけ、マークをつけましょう。
その後、水平を保ちながらレベルを使い、吊り戸棚の外枠の位置に合わせて直線を壁にマーキングします。
このステップが使いやすさを見た目の美しさを大きく左右するので、慎重に作業をするようにしましょう。
設置する高さが使う人にとって便利かどうか入念にイメージすることが作業のポイントです。
ステップ2:壁への固定用ブラケット取り付け
次のステップとして、壁に固定用のブラケットを取り付けます。
まず、スタッドの位置を確認しながら吊り戸棚とブラケットを固定したい位置に目印をつけて、ブラケットの取り付け位置を正確に決めましょう。
その後、一旦ブラケット(金具)を壁に固定し、戸棚を取り付ける準備をします。
ブラケットの位置が正確でないと戸棚が傾くので、水平器を用いて必ず確認を。
固定の際は、付属のビスがあればそれを使用し、ない場合は十分な長さのビスを用意して固定しましょう。
壁の下地には少なくとも30mm以上は食い込むと安心なので、ねじ部分の長さは
「30mm+壁材の厚み+吊戸棚の板の厚み+固定用ブラケットの厚み+(必要な場合)補強用の木材の厚み」
以上を合計した長さのものを目安に準備しましょう。
ステップ3:吊り戸棚の固定と確認
ブラケットが固定出来たら、いよいよ吊り戸棚の取り付けと固定に移ります。
吊り戸棚を壁にあてがい、水平と垂直が保たれているか改めて水準器で確認します。
位置が決まったら、ブラケットもしくは吊り戸棚に予め取り付けられた固定用の穴を利用して、ビスで戸棚を壁にしっかりと固定します。
この時、ビスを斜めに打ち込むとより強固に固定できます。
最後に、吊り戸棚の揺れやがたつきがないか、しっかり固定されているかを左右に揺さぶって確認しましょう。
吊り戸棚を安全に使うために知っておきたいポイント
無事に取り付けができたから早速使ってみよう・・・とその前に確認したい大事なポイントがあります。
吊り戸棚を使うにあたって最も重要なことは安全性の確保です。
ここでは安全に長く吊り戸棚を使っていくにあたって知っておきたいことをご紹介します。
DIYで設置したからこそ特に気を付けたいところなので、お見逃しなく。
重量制限と荷重分散について
DIYで吊り戸棚の設置をした方、またはこれからしようとしている方も、吊り戸棚自体や棚板、固定する壁面の耐荷重は必ずチェックしましょう。
収納したい物の総重量をざっくり把握し、許容されている耐荷重の範囲を超えないように注意が必要です。
また、耐荷重は棚の底面全体で分散されるように設計されていますが、一か所に荷重が偏ると、棚板や吊り戸棚本体の歪みやたわみ、損傷につながり大変危険です。
重い物を収納する場合や、長さが1mを超えるような大型の吊り戸棚を設置する場合は、均等に荷重がかかるように配置することを意識しましょう。
壁面に取り付ける際にも、アンカーを適切な位置に設置し、棚がしっかりと支えられるよう工夫しましょう。
これらのポイントを押さえておくことで、長期間安全に吊り戸棚を使うことができます。
耐震対策とメンテナンス
もう1点、耐震対策もまたDIYで吊り戸棚を設置する際に重要なポイントです。
地震が起きた際に、食器やグラスなどの重い物が収納された戸棚が落下することを防ぐため、市販の耐震金物の取り付けなども検討してみて下さい。
高い位置に設置される吊り戸棚なので、地震などで収納物が落下すると非常に危険です。
開き戸のタイプであれば、おすすめは揺れを感知して扉と本体の固定ができる耐震ラッチ。
ビス留めタイプなので、DIYで設置ができた人には簡単に取り付けができるでしょう。
また、吊り戸棚のメンテナンスも長く使っていくにあたって気にかけたいポイント。
定期的に取り付けビスの締め直しを行い、戸棚が壁にしっかり固定されているかどうかをチェックしましょう。
扉がある場合は、開閉を繰り返してヒンジのがたつきやゆるみが出てきやすいので、気になったときに都度調整を。
加えて、特にキッチンや洗面所などの水場の場合は、湿気や水分、油分などで劣化が進みやすいので、汚れや水分を放置しないようにこまめな清掃を意識したいところ。
こまめな配慮が吊り戸棚を長持ちさせるコツとなるのです。
DIYで吊り戸棚を取り付けるのはやっぱり不安・・・。そんな方へ!
ここまでDIYで吊り戸棚を設置するための準備や手順についてご紹介してきましたが、
「こんなに準備できない・・・」「DIYできる自信もない・・・」「でも安く済ませたい・・・」
という方もいるはず。そんな方に朗報です!
arneオリジナルの壁掛け収納棚「WallBox」シリーズがそのお悩みを全て解決します。
豊富なサイズやパターンを展開しており、設置スペースや用途に合わせて自在にサイズや仕様をカスタマイズできるのが最大の特長。
壁面が石膏ボードであれば付属の壁掛けフックで簡単かつ頑丈に取り付け&取り外しが可能で、さらに強度が必要な場合はDIYで下地に向かってねじ止めすることも可能です。
カンタン・おしゃれ・手軽でリーズナブルに吊り戸棚を設置したい方、是非とも「WallBox」シリーズを検討してみてはいかが?
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。