猫と暮らす家づくり:キャットウォークを存分に楽しむための基礎知識

キャットウォークを家に取り入れたイメージ

「うちの子、もっと縦の空間を使ってくれないかな・・・?」「留守中も、安全に楽しく過ごしてほしい・・・!」
そう願う全ての猫の飼い主さんへ。愛する家族である猫が、心も体も満たされる最高の住まいを実現するための鍵、それが「キャットウォーク」です。
猫にとって、高い場所は安心できる安全基地であり、獲物を見下ろすことのできる最高のテリトリー。
単なる設備ではなく猫の本能と好奇心を満たしてくれる、猫のいる暮らしには欠かせない要素なのです。
本コラムでは、ただ壁に棚を付けるだけのものではない、愛猫が存分に、そして安全にキャットウォークを楽しむための基礎知識と、インテリアとしての美しさを両立させるためのヒントを盛りだくさんでご紹介します!
おうちにキャットウォークを作る際の注意点からおすすめの商品に至るまで、猫のための家づくりを考えている方は必見の内容となっていますので、ぜひお見逃しなく!

この記事はこんな方におすすめ

  • 新築・リフォームを検討中の猫の飼い主さん
  • 愛猫の運動不足やストレスを心配している方
  • 猫の安全とインテリアの美しさを両立させたい方
執筆者 執筆者

arne interior
WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。


キャットウォークとは?猫にとって必要なの?

キャットウォークとは壁面や天井付近に作る猫専用の通り道や遊び場のこと。
猫は上下運動が大好きな動物であり、キャットウォークはその欲求を満たすための重要な設備なのです。
猫は高い場所にいることで安心感を得られる性質がありますが、キャットウォークを設けると視線を広く保ちながら家の中を見渡せるため、猫のストレスをやわらげやすくなります。
さらに上下運動を取り入れることで、室内飼いでも十分な運動量を確保しやすくなり、肥満などの健康リスクを軽減する効果も。
また、飼い主にとってもキャットウォークがあることで猫と適度な距離感を保ちつつ、愛猫の行動を楽しむことができるので、愛猫家にとってはもはやマストな設備と言っても過言ではありません。
猫も飼い主もうれしい設備、それがキャットウォークというわけなのですね。


家に作れるキャットウォークの種類は?

一般住宅でも取り入れやすいキャットウォークの種類としては、以下の4つ。

  • 壁付けタイプ
  • 天井吊り下げタイプ
  • 据え置き型
  • 猫穴・トンネル型

順に解説していきます。

家のキャットウォークにおすすめの壁付け式キャットウォーク

壁付けタイプ:省スペースでもおしゃれに設置

壁付けタイプとは、壁面に直接棚などを取り付けて通路にするタイプで、キャットウォークの中では最も一般的なタイプ。
壁面のデッドスペースや家具の頭上など設置場所を自在に調整できるので、狭小住宅にお住まいの方や賃貸住宅でも取り入れやすいのが特徴です。
またインテリア面でもシンプルかつ主張の少ないものが多く、色味や材質を既存の家具やインテリアに馴染ませやすいのもメリットの一つ。
さらに壁付けタイプは取り外し可能なタイプも多く、猫の好みに応じてステップ状にしたり高さや長さを変えたりなどカスタマイズ性もバッチリ
キャットウォークの種類に悩んだら、まずは候補として挙げられる王道タイプですね。

家のキャットウォークにおすすめの天井吊り下げ式キャットウォーク

天井吊り下げタイプ:レイアウトを開放的に

天井から吊り下げるキャットウォークは、まるで猫カフェのようなおしゃれな雰囲気に仕上げることができるので、インテリアにこだわりたい方にはうってつけ。
お部屋の下部に空間が開けるため、広々と洗練された空間に見せる効果があります。
吹き抜けや勾配天井、カウンター上などを活かして設置することで開放的な雰囲気をより強調でき、猫の動きが視覚的にも楽しめます。
取り付けには十分な強度を確保する必要があるため、特に新築時に設計事務所や工務店と相談して施工するのが一般的。
設置を考える際には、レイアウトだけでなく取り付け位置の高さやドア周りの通り道、掃除のしやすさも考えておきましょう。
いずれにしても、専門家のアドバイスを受けつつ安全に配慮した設置がとっても大切なタイプなのです。

家のキャットウォークにおすすめの猫穴式キャットウォーク

猫穴・トンネル型:トイレ直通や部屋間をつなぐアイデア

猫穴やトンネルはお家の壁や床、扉などに開口部を設けてトンネルを通す斬新なアイデア。
複数の部屋を猫専用通路でつなげば、愛猫は行き来しやすくなりストレスを軽減できます。
前述の壁付けキャットウォークを併用して部屋の上部からトイレスペースへ一気に移動できるようにしたり、画像のようにそもそもキャットウォーク自体をトンネル仕様にしたものを組み合わせることで、愛猫のプライバシーを重視した通り道を設計することも可能です。
猫好きさんにとっては悲しい現実ですが、人の視線を気にせずに移動できる仕組みというのは、猫にとってはストレスフリーでとっても快適な環境なのです。
かなり大掛かりな工事となること必至ですが、その分猫も飼い主も満足度の高くなるタイプのキャットウォークなので、猫第一の飼い主さんは是非とも検討したいところですね。

家のキャットウォークにおすすめの据え置き型キャットウォーク

据え置き型:既存の家具をキャットウォークとして活用

少し趣旨から外れるかもしれませんが、タンスや棚などの家具上部をつなぐようにして猫の通り道を作るのも立派なキャットウォークの一種といえます。
この場合のメリットは、大規模なリフォームや工事を必要とせず、既にある家具を利用するのでコストを抑えられること。
ただし、一般的な家具は上に動物が載ることを想定した設計ではないことがほとんどなので、猫の移動の際に家具のぐらつきやたわみ・しなりがないように、荷重部分や連結部分の強度を高める工夫が必要。
特に背の高い家具を使う方は、壁面や隣り合う家具と固定したり、必要に応じて棚板を補強することも検討しましょう。
家具の配置や高さに気を配り、猫がスムーズに行き来できる動線を確保してあげると、ローコストで快適な空間を作ることも夢ではないかもしれませんね。


家にキャットウォークを作るときの注意点とは?

キャットウォークを安全かつ快適に利用するためには、強度や猫の行動を踏まえた設計が欠かせません。
以下に挙げたような具体的なポイントを押さえたうえで設計や取り付けを行うようにしましょう。
順番に詳しく解説していきます。

素材と強度が重要

キャットウォークの素材選びは、見た目のデザインだけでなく耐久性や掃除のしやすさ、猫の好みや使い勝手などいろんなリスクに直結する大事な要素なので、慎重に決めていきたいところ。
最も一般的なのはやはり木材で、強度と安定性、加工のしやすさに優れるのはもちろんのこと、素材によっては滑りにくく爪の引っ掛かりも良いので猫にも好まれやすく、キャットウォークとしてよく使われる素材です。
逆にNGなのが、むき出しの金属素材や表面がつるつるに加工された木材塗装や化粧板など
触り心地が冷たくて嫌がる猫が多い上に非常に滑りやすく、また着地時の衝撃も大きいので危険です。
どうしてもこれらの素材を検討したい場合は、表面に布張りや滑り止めマットを貼りつけた仕様にして、安全性と猫の使い勝手を損なわないように工夫しましょう。
長期的に使用しても傷みにくい、高耐久かつ猫が使いやすい素材選びが安全面だけでなくトータルの費用面のコストダウンにもつながるのです。

耐荷重をしっかり確保

猫は自由に動き回り、時にジャンプで飛び移る場面もあるため、思った以上に負荷がかかります。
複数の猫が同時に乗っても問題ないように設計するのが理想的。
たとえ体重が軽い猫でも、ジャンプや複数匹による同時使用などで負荷がかかる場合があります。
具体的な目安としては、足場部分の耐荷重でおよそ15kg程度です。
こちらも猫の安全に関わることなので、心配な場合は必ず専門業者に相談しながら問題がないか確認していきましょう。

猫の動線を考慮したレイアウト

キャットウォークのレイアウトも猫の使い勝手を考えるうえで大事なポイント。
例えばキャットウォークの進路について、単調に一方通行にするのではなく、いくつかの段差でつないで複数の道で回遊できる形に設計すると、猫の行動にバリエーションが増えて運動量が増えるだけでなく、行き止まりや引っかかりやすい箇所も減らせます。
特に多頭飼いの方は、行き止まりをなくしてスムーズに通り抜けられる動線にすることで、猫同士の喧嘩や衝突を最小限に抑えられて◎
インテリア性ばかりを優先してしまうと、実際使う側の猫にとってむしろマイナスに働くことになりかねないので、猫にとって楽しく安全な環境づくりを心がけるのがポイントですね。

既存のインテリアと融合させるコツ

愛猫優先とはいえ、やはりキャットウォークもインテリアの一部なので、どうしても見た目もおしゃれな雰囲気に仕上げたいですよね。
前述のようにレイアウトで制限が出てしまう場合は、既存の家具と素材感や色、高さを揃えるだけでも既存のインテリアになじみやすく自然でおしゃれな印象になりますよ。
さらにおしゃれな見せ方を追求するなら、壁面と連続する造作やカウンター上のスペース利用が効果的。
景色が良いテラスや窓際に通り道を作ると猫の満足度も高まりますね。


家にキャットウォークを作るなら新築?リフォーム?DIY?

キャットウォークを導入するタイミングや手段によって、設計や費用の面で様々なメリットと注意点があります。
大多数の方は

  • 新築設計時にイチから計画していく
  • 今ある住まいをリフォームしたり、DIYして後付けする

のどちらかのタイミング、もしくは手段でキャットウォークの導入を検討されているかと思いますので、それぞれのタイミング別でメリットや注意点について、詳しく学んでいきましょう。

設計段階から計画するメリットと注意点

新築設計時にキャットウォークを組み込む最大の魅力は、インテリアのデザイン性と安定性を自分の思うままにできる、という点にあります。
壁や天井の構造を活かして開放感のある空間を保ちつつ、インテリアと完全に一体化させられるため、後付けではなかなか再現できないような洗練されたデザインが実現します。
また、住居の躯体や構造体に組み込むので、建築段階で高い耐荷重を確保でき、猫が飛び乗っても安心な高い安全性もメリットです。
しかし、デメリットとして初期費用がかさむことが避けられず、完成後に猫が使わなかったり動線を変更したくなったりしても、壁に埋め込まれた部分は容易に修正・撤去ができないという柔軟性のなさが△。
一方、後付けやDIYは、猫の成長や好みに合わせて段階的に設置・変更でき、予算を分散しやすいという柔軟性があります。そのため、「猫ファースト」で妥協のないデザインと安定性を求めるなら新築時、猫の好みに合わせて柔軟に調整したいなら後付けを選ぶのが賢明といえるでしょう。

リフォームや後付けでキャットウォークを付けるメリットと注意点

リフォームやDIYでキャットウォークを後付けする最大の魅力は、圧倒的な柔軟性と費用対効果の良さです。
愛猫を迎え入れた後や成長して行動パターンがわかってから設置できるため、「高いところは好きだけど、あの場所は嫌い」といった猫のリアルな好みに合わせてピッタリな動線を作れます。
不要になった際の撤去や変更も比較的容易で、初期費用を抑えながら必要な場所だけ段階的に予算を分散して設置できるのも大きなメリットなのです。
しかし、デメリットとして構造的な制約が伴います。
後付けでは壁の裏の下地材(間柱など)を探して固定する必要があるため、設置場所やデザインに制約が出やすく新築時のようなまるで造り付け家具の雰囲気を出すのは困難に。
また、取り付けの手間や騒音が別途発生したり、DIYの場合は強度の確保に注意を払わなければならないところが特に初心者にはハードルが高いと感じられるかもしれませんね。

DIYや後付けする際のおすすめ商品とは?

キャットウォークを家に取り入れたイメージ

それぞれメリットデメリットについてご紹介してきましたが、
「新築を考えているけど、キャットウォークを取り入れるのは金銭的にキツい・・・」「できれば今住んでいる家におしゃれなキャットウォークを取り入れたい・・・」「猫たちが安心して使えて、後付けできるキャットウォークがあれば・・・」
そんなお悩みをお持ちの方に朗報です!
arneオリジナルの猫家具シリーズ「arneco」がそのお悩みを全て解決します。
豊富なサイズや色柄、パターンを展開しており、猫や飼い主さんの好みに合わせて組み合わせも自由自在。
壁面が石膏ボードであれば、付属の壁掛けフックで簡単かつ頑丈に取り付け&取り外しが可能で、特許技術のストッパーにより耐久性や耐震性もバッチリ
さらに強度が必要な場合はDIYで下地に向かってねじ止めすることも可能です。
また、設置スペースや用途に合わせて自在にサイズや仕様をカスタマイズできるので、造り付けのようにおしゃれで洗練された空間も夢ではありません。
カンタン・おしゃれ・手軽でリーズナブルに猫家具を設置したい方、是非とも「arneco」シリーズを検討してみてはいかがでしょうか?
壁掛けキャットウォークシリーズ「arneco」を見る


まとめ:愛猫も人も心地よい空間を目指して

いかがでしたか?
キャットウォークは愛猫の本能を満たし、ストレスを解消する最高のプレゼントです。
単なる飾りではなく、猫の健康と幸せを支える必須設備なのです!
安全性、素材、デザイン――考えるべきことはありますが、そのひと手間がお互いの存在を楽しみ合える極上の空間を生み出します。
キャットウォークのある家は、猫の遊び場であると同時に、あなただけのとっておきの癒し空間になるはず。
「猫と暮らす幸せ」をたっぷり楽しむためにも、あなたの家にぜひ、キャットウォークを取り入れてみませんか?


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このコラムを書いた人

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arne interior WEB事業部

愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。 おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。

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