オフィスの休憩室レイアウト。おしゃれで快適なリラックススペースを作るポイントとは?
チェア/テーブル/ローソファー/オットマン/ローテーブル/ベンチ/カウンターテーブル/カウンターチェア
働きやすいオフィスの一要素として「快適な休憩室・リラックススペースがある職場」が挙げられます。オフィス環境を整え仕事や作業に集中するため作業場所作りも大切ですが、社員が息抜きできる空間を設けることも重要です。
一般的なオフィスの休憩室といえば仮眠をとったり、ランチタイムには飲食をしながら雑談ができる多目的スペースという認識をされている方が多いでしょう。
最近では休むためだけの休憩室ではなく、より快適性を意識したオフィスも増え、カフェの併設やリラクゼーションスペースを導入している企業もあります。快適なオフィス休憩室の導入は社員の満足度や作業効率のアップ、またコミュニケーションを活性化したりとさまざまなメリットをもたらします。
本記事ではオフィスの休憩室が重要である理由や導入時に役立つポイント、レイアウト例をご紹介します。
使用する家具によって利便性や雰囲気が大きく変わり、より快適で好印象な休憩室の実現が叶います。オフィス休憩室やリラックススペースに気軽に取り入れられるオススメ家具と合わせて解説しますので、現在のオフィスの見直しやオフィス移転時に休憩室の導入をご検討の方は必見です。
目次
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オフィスの休憩スペースが重要な理由
オフィスの休憩室は、事厚生労働省により制定された事務所衛生基準規則により「事業者は、労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるように努めなければならない」とあり、企業に対する設置努力が求められています。
■事務所衛生基準規則「休憩の設備」
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347M50002000043
適度な休息を取ることで心身ともにリフレッシュし、社員のモチベーションアップや生産性の向上も期待できます。その他にもオフィスに休憩室を設ける利点は多くありますので、詳しく解説していきます。
オフィスに休憩室を設ける3つのメリット
3人掛けソファー/オットマン/テーブル/カウンター/カウンター(中央)/カウンターチェア
・ 社員の生産性の向上
どのような仕事でも、長時間取り組めば心身ともに疲れが出てきます。疲れたまま作業を続行しても集中力や体力が低下した状態ではよい仕事ができず、思わぬミスや事故につながってしまう可能性も。
人間の集中力はおよそ90分で限界と言われていますので、作業効率を下げないためには定期的に休養をとることが理想と言えます。短時間でも快適に過ごせる休憩スペースがあれば十分な気分転換、集中力の回復ができるので、作業のスピードや効率アップにつながるでしょう。
メリハリをつけて仕事をするには、休憩する場所も重要です。執務室で休憩を取ろうとしても仕事に関するものが視界に入ってしまい、仕事のことが頭から離れずゆっくり休めないといったことも。
作業場を離れて休憩室を利用することで物理的に仕事から離れ、休むことに専念できるためメリハリをつけて仕事に取り組むことができます。
休憩スペースは作業場や執務スペースからほどよく距離をとった場所に作り、またスペースがなく難しい場合は、間仕切りやパーテーションなどで空間を確保しましょう。
・ 社員同士のコミュニケーション活性化
特定のデスクや作業場で仕事をしていると、交流する相手が限られてしまいます。もちろんチームでの関係を深めることは良いことですが、固定化された場所や人間関係を退屈と感じてしまう方もいるかもしれません。
その点、休憩室には社内のさまざまな人が利用します。居心地の良い休憩スペースがあれば、所属部署や役職にかかわらず自然と人が集まり交流が深まります。
社員同士で情報交換を行いお互いの業務を知ることで、仕事の効率化が期待できるだけでなく社内の雰囲気も良くなり一体感も生まれ、何気ない会話から新たなアイデアにつながるきっかけとなるかもしれません。
また休憩室ではビジネスの話しから雑談まで気軽にできるため、よい気分転換になることもメリットと言えます。景色の良い場所に休憩スペースやコミュニケーションエリアを設けてゆったりとくつろげる場所を作ることで、カフェで過ごしたようなリラックス感を得られます。
快適な休憩室を設けて、従業員の満足度向上を目指しましょう。
・ 企業のブランディングポイントとなる
充実したオフィス空間は、優秀な人材を集めるだけでなく企業のブランディングにも効果があります。近年増えているのは打ち合わせスペースや来客スペースを兼ねた大規模な休憩室です。
社内カフェを設けたり、内装を執務スペースとは異なる雰囲気にするなど居心地の良さを重視する企業も増えています。
たかが休憩室と思う方も多いかもしれませんが、社員のことを考えて作られたおしゃれな休憩スペースの存在は社員の満足度を高めるだけでなく、会社の魅力として十分にアピールできるため来訪者へ良いイメージを与えることができるでしょう。
快適な休憩スペースを作るためのポイント
チェア/テーブル/ローソファー/オットマン/ローテーブル/ベンチ/カウンターテーブル/カウンターチェア
・ 社員のニーズを把握し、目的を明確にする
オフィスの休憩室を作る際、まずは設置の目的を明確に決めることが重要です。
一般的に休憩室ではランチをしたり、仕事の合間に小休憩を取ることが主な目的となりますが、その他の理由で利用したいと考えている社員もいるかもしれません。そんな社員のニーズを把握するにはいくつかの方法が考えられます。
普段オフィス内で社員がどのように過ごしているかなどを観察したり、アンケートによって社員へヒアリングすること。また現状をかえりみて、現在のオフィスに不足した要素をピックアップしてみることもひとつの方法です。「こんな設備のある休憩室がほしい」「福利厚生の一つとして軽食の提供やサービスがあるといい」などたくさんの意見が出てくるはずです。
作業場を離れ休憩スペースを利用することで物理的に仕事から離れ、休むことに専念できるためメリハリをつけて仕事に取り組むことができます。そんな従業員の提案や要望を取り入れることで、より過ごしやすく他社へアピールできるような空間の実現が叶うことも。
働く人のことを第一に考えたオフィスづくりを目指しましょう。
・ 執務室と離れた場所に設置する
オフィス内の休憩室の設置場所には気を配らなくてはなりません。先述したように執務室や作業場との距離を置き、仕事が目に入らないような工夫が必要です。 会議中の話し声が聞こえたり、人通りが多すぎる場所ではオンオフの切り替えが難しいため、リラックス効果は得にくくなります。
とはいえ執務スペースから離れすぎていたり、フロアを移動しなくてはならない場所に配置されていると、行き来が億劫になり利用頻度は下がってしまうため、執務室とは少し距離がありつつ従業員が気軽に足を運ぶことができる適度な場所に配置する必要があります。
ただし、コミュニケーションスペースを目的とする場合はこの限りではありません。あえて人通りの多いオフィスの中心に休憩スペースを設けることで、他部署とのつながりやコミュニケーションの活性化を狙ったオフィス例もあります。
ただ空いている場所を活用するだけではなく設置する目的に沿っているかどうかを考え、よりよい場所を探っていくことが理想的です。
・ 十分な広さを確保する
オフィスの休憩スペースが狭く圧迫感のある空間になってしまうと、リラックス効果が得られにくくなります。また人がこまめに入れ替わって使用しなくてはならず、複数人でコミュニケーションをはかることも困難です。
従業員数に合わせゆとりをもって広く作ることでより快適に過ごせる空間となるだけでなく、打ち合わせや来客対応、社外の参加者を招いたセミナーや勉強会、社内イベントを行うスペースとして使用するなど、休憩室以外にも幅広い用途に活用することができて便利です。
その際には、利用制度や運用ルールを策定するのも忘れずに。
オフィスの休憩室レイアウト例
・窓に面した休憩スペース
オフィスの休憩スペースが高層ビルの上の方や眺めのいいところに位置していれば、窓に面した場所に休憩スペースを設けることもおすすめです。
部屋のデザインにこだわらなくても窓からの景色そのものが癒しとなり、長時間のデスクワークやパソコン仕事から離れて景色を眺めることで開放感を得られ、目を休めながら一息つくことができるのも大きなメリットです。
アロマなどの香りを取り入れれば更なるリラックス効果が期待できます。ただし香りには好みがあるため、きつすぎるものを選ばないよう注意しましょう。
また広いスペースを取ることが難しいオフィスにも、省スペースなカウンターを窓側に向けたテーブル席を用意することで、執務スペースが視界に入らない休憩スペースを簡単に設けられるので、狭いオフィス向きのレイアウトと言えます。
カウンターテーブル(左)/カウンターテーブル(右)/カウンターチェア
・カフェスペースを併設
休憩時の水分補給は自動販売機や給湯室でも事足りますが、最近ではコーヒーサーバーなどを設置して、カウンター席のあるカフェスペースを併設したオフィスも増えています。
コーヒーなどドリンクの提供が充実していれば自然と人も集まりやすく、またコーヒーは頭がすっきりして集中力をアップさせたり、リラックスさせる効果もあるため休憩スペースに用意してあると喜ばれる飲み物です。
カフェスペースは社員食堂とは違い食べ物を供給する目的ではなく、集まる人の疲れを癒し、コミュニケーションを活発にする場所です。
本物のカフェのようなカウンターテーブルや椅子にこだわれば、より社員の満足度を高めることができるでしょう。
・1人になれる席をつくる
オフィスでの休憩は一人で過ごしたいという方も多いと思います。特に現代ではコロナ対策で黙食が主流となり、至近距離での会話を好まない方も。
直線的なひじ掛けに囲われたソファを置けば、隣席とのパーソナルスペースを適度に保ち快適に過ごせます。
他にも休憩ではなく、場所や気分を変えて仕事したいという人のためのフリーアドレススペースにもおすすめのレイアウトです。
また近くに本棚を設置しておけば、集中して本を読むことで一人の時間を充実させることができます。雑誌や話題の本などを置いておくと、思わぬアイディアが浮かぶことがあるかもしれません。
正方形スツール/ベンチソファー/カフェテーブル/コの字テーブル/ローテーブル/マガジンラック/ウォールグリーン
・ストレスフリーなレイアウト
一日中パンプスや革靴を履きっぱなしでは、足が疲れてしまいますよね。こちらのレイアウトでは足を投げ出して座ったり、ベンチに腰掛けたり、自分の好きなスタイルで気持ちよく過ごすことができます。靴を脱いで上がれるスペースがあると、デスクで座りっぱなしで固まっていた体もほぐれてリフレッシュ効果が期待できます。
こういった開放的で自由なレイアウトの休憩スペースは従業員同士の交流やディスカッションがしやすく、 プロジェクターやホワイトボードを設置することで会議室やミーティングルームのように多目的に使用できます。
また観葉植物などのグリーンがオフィスにあると、ストレスが軽減するといわれています。木のぬくもりを感じる内装や木目調の家具、観葉植物とグリーンを基調としたスツールで癒しの効果も十分です。
・執務室とは違う雰囲気で作る
グレー一色のオフィス家具で統一された執務室とは雰囲気を変え、温かみのある木目の内装や落ち着きのある色味の家具で揃えることで視覚的に気分を切り替えることができます。そして個室のような空間を味わえるファミレス席は、周囲を程よく囲われていて安心感もあるためリラックス効果が期待できます。
また周囲の音が遮断されプライバシーも適度に確保されるため、カジュアルな会議スペースや応接室としての役割も。
オフィスの休憩スペースを多目的かつ積極的に活用していけば、費用対効果としても十分に見合ったものになるはずです。
おしゃれな休憩室づくりに役立つおすすめインテリア
肘掛け付きチェア
背もたれからひじ掛けにかけて囲われた安心感のある座り心地の良いチェア。肘掛けのある椅子は疲れた腕をリラックスさせるのはもちろん、隣とのパーソナルスペースを保つのに一役買ってくれます。
北欧テイストの家具との相性も良いですが、豊富な生地とカラーからシックなものを選べばビンテージ風やカフェ風の空間にも馴染みます。
サイズオーダーできるコの字テーブル
窓に面した休憩スペース作りにおすすめなサイズオーダーメイド可能なコの字型テーブル。高さ90cmのカウンターテーブルと高さ72cmのテーブルを高さ違いで置くことで、隣との視線が合いづらいよう配慮しました。
狭いオフィスでは置ける家具も限られるため、理想のサイズを探すのは至難の業です。こちらのテーブルは1cm単位からサイズオーダーが可能なので、オフィスにぴったりのものが見つかります。
ゆったり座れる1人掛けソファ
休憩時間は一人で過ごしたい、そんな方が多い現代にぴったりな一人掛けソファ。ひじ掛けで適度に囲われたソファで、隣の席とのパーソナルスペースを保ちながらくつろぐことができます。
ボックス席のような安心感のあるソファは、置くだけでカフェのような空間に。カフェ風インテリアで揃えた休憩スペース作りを検討の方におすすめなソファです。
木製脚のベンチソファ
1つ1つはシンプルなデザインのベンチとして、組み合わせれば大きく使うこともできるベンチソファ。置くだけでおしゃれ、個性あふれる空間になる遊び心満載のアイテムです。
自由に過ごせるようランダムに席が設置された休憩スペースで活躍してくれます。また3つを全てくっつければ大きな四角になるため、仮眠をとる簡易的なベッドにも。多目的に使う休憩室にぴったりなソファです。
ソファに合うテーブル
スタイリッシュなブラック脚が特徴のカフェ風テーブル。食事や書き物など多目的に使いやすい約高さ60cmを採用しました。
テーブルは他にもセンターテーブルとしておすすめな高さ43cm、ダイニングテーブルとして使用できる高さ72cmがあり、天板のサイズも豊富なので、休憩スペースのスタイルに合わせてお選びいただけます。
光触媒加工の壁掛け観葉植物
光触媒加工が施されたグリーンパーツを使用した壁面観葉植物はおしゃれなだけではなく、太陽や照明の光を利用することで消臭・抗菌などの作用があり、多くの人が集まるオフィス休憩室でその効果を発揮してくれます。人工観葉植物は生花とは違い枯れることがないので、長く使用できる点でも経済的で手間もかからない良いことづくめのアイテムです。
作業台としても使いやすいテーブル
ファミレス風のボックス席など狭い場所に置くテーブルは四つ脚のものだと出入りがしづらいですが、こちらのテーブルは2本脚なので動線の邪魔になりません。天板の幅は約180cmと大きめなので、会議の際に資料を広げたりするのにも広々使えます。
天板のサイズを変更したい方はサイズオーダーメイドも承っていますので、最適なサイズをお選びください。
背もたれなしのベンチソファ
背もたれのないダイニングベンチソファは圧迫感を感じにくいため狭い空間におすすめです。また肘掛けがないためスムーズに出入りができるのもポイント。
生地やカラー、サイズバリエーションが豊富なだけでなく両肘・片肘タイプもお選びいただけますので、オフィスにぴったりなものがきっと見つかります。
オフィスの休憩室を一新し、従業員満足度の向上を目指しましょう
3人掛けソファー/オットマン/テーブル/カウンター/カウンター(中央)/カウンターチェア
オフィス休憩室事例を交えて、休憩室の重要性や快適な空間の作り方などをご紹介しました。
働き方改革によりライフワークバランスが注目されている現代では、ストレスフリーで働くことができるオフィスの需要が高まっています。従業員が快適に過ごすことができ、コミュニケーションを活発にする休憩室を社内に作ることで生産性を高め、メリハリをつけて働くことができます。
働く人の意見を十分に取り入れ、従業員の人数に合わせたスペースの確保や本記事でご紹介したポイントと注意点を意識し、全ての人がリラックス・リフレッシュできる快適なオフィス休憩室を構築してみてはいかがでしょうか。
arneでは国内自社工場に最先端のマシンと職人たちによって、皆さまの「この家具がもう少しこうだったら……」というお悩みに寄り添った家具を生産することができます。
他社では難しい細かなご要望にもできる限りお応えしますので、まずは一度お気軽にお問い合わせください。
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
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