壁に棚を取り付ける完全ガイド
家の中で収納スペースが不足していると感じたことはありませんか?
物が増えてくると、適切な収納場所が必要になります。市販の収納棚を購入するのも一つの方法ですが、自分で壁に棚を取り付けることで空間を有効に活用できるうえ、インテリアとしても楽しむことができます。
本記事では、初心者でも簡単に実施できる「壁に棚を取り付ける方法」を取付ガイドとして簡単に理解できるステップをまとめてみました。準備段階から取り付け、そして取り付け後のメンテナンスまで、各ステップを説明していきます。
取り付ける前の準備
壁に棚を取り付けるためには、適切な準備をしてから始めましょう。
まずは必要な物品や事前に確認すべきポイントを理解し、取り付けのスムーズな進行をイメージしましょう。ここでは、準備するもの、棚の選び方、必要な工具と材料、そして壁の種類を確認する方法について詳しく解説します。
準備するものと事前のポイント
棚を取り付ける前には、何を準備すればよいか、どのようなポイントに注意すべきかを理解しておきましょう。
事前のポイントとして、まずは棚を取り付けたい箇所の壁がどんな種類なのか必ず確認しましょう。壁の材質によって、取り付けの可否や必要な工具が変わってくるためです。
石膏ボードの壁には石膏ボード対応のアンカーや専用の固定具、コンクリート壁にはドリルビットなどの適切な工具が必要です。作業を中断せずに進めるために、事前にすべてのアイテムを揃えておくことが大切です。
マンションなど賃貸にお住まいの方は事前に穴を開けてよい壁なのかどうか、規約の確認も忘れずに行いましょう!
取り付ける棚の種類と選び方
棚の種類を選ぶ際には、用途や設置場所に応じた選択が重要。使用目的や部屋のデザインに応じて適切な棚を選ぶことにより、見た目だけでなく機能面でも満足のいく結果を得られるからです。
例えば、キッチンではスパイスラックとしてならシンプルなコの字型、食器や雑多な食品を入れておきたいなら扉付き、リビングでは写真や小物を飾るためのディスプレイ棚としてや本棚として桟付などが一般的です。用途や設置場所を考慮して、適切な棚を選びましょう。
必要な工具一覧と材料
DIYで棚を作る場合にはドリル、水平器、ネジ、ビス、ペンチ、ハンマーなどの工具が必要です。材料としては、木材や壁材、アンカー、固定用の金具が一般的です。事例を参考にしつつ、安全に取り付けられるパーツを選びましょう。
なお、市販で購入できる壁掛け棚の商品は主に石膏ボードへの取り付け用が多く、専用の取り付け金具がセットになっている場合もあるので、前述したようなDIY向けの工具は一切不要なこともあります。
DIY初心者や、賃貸でお住まいの方は無理をせずに金具もセットになったウォール収納を選びましょう。
ドリル | 下穴が必要な場合などに壁に穴を開けるために必須です。 穴の大きさに合ったビットを選びましょう。 |
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ドライバー | ネジをしっかり締めるために使用します。 電動でも手動でも構いませんが、電動ドライバーの方が効率的です。 |
ネジとアンカー | 棚をしっかり固定するための主なものです。壁の材質に応じて選びましょう。 |
水平器 | 棚が水平に取り付けられているか確認するために必要です。 水平が取れていないと、棚が歪んで見えるだけでなく、物を載せた際の重心が偏り、落下の危険性もあります。 |
メジャーと鉛筆 | 取り付け位置を正確に測るために使用します。 マーキングしておくことで、後の作業が格段にスムーズになります。 |
このガイドでは、様々な壁掛け棚の種類とデザイン、取り付けに適した工具や材料選び、そして取り付け作業の手順を解説します。効率的かつスタイリッシュに空間を活用する方法を知ることで、収納問題を解決し、部屋を美しく整えていきましょう。
壁棚の取り付けとメンテナンス
壁材が標準的でない場合や狭いスペースでの作業が必要な場合、棚の取り付けは注意が必要です。トイレや洗面所などの耐水性が必要な場所では、材質選びにも気を使い、防水処理にも配慮した材質や塗装に注目して選びましょう。
また、取り付けたら終わりではなく定期的なメンテナンスにも気を使うことで、より長く安心して壁面収納を活用していきましょう。
安全に取り付けるコツと対策
壁に棚を取り付ける際は、落下防止と安定性が最重要です。
設置時に歪んでしまっていたりすると、荷重に耐えられず落下などの危険性が出てきてしまいます。水平器を使って棚が垂直・水平になるように水平線を描き、取り付け位置を正確にマークしてからドリルで下地に穴を開ける・ピンを差し込むなどの次の手順に移りましょう。
棚の種類や重さに応じた取り付け方法を選び、重いものを収納する場合は特に丈夫なブラケットを使用すると安全です。作業を始める前に取り付け説明書をしっかり読み、推奨されている手順に従ってください。これらのステップを踏むことで、安全に棚を取り付けることができます。
耐荷重の確認方法
棚を取り付ける前に、壁材質とアンカー種類のマッチングを確認しましょう。石膏ボード用アンカーやコンクリート用プラグが適切かをチェックします。また、棚の材質と用いるネジのサイズも重要です。製品に表示された耐荷重を必ず確認し、予定している荷重を超えないようにしてください。
壁と棚の耐荷重情報が不明な場合は、専門の業者に相談するのが確実です。
落下防止策
棚を安全に取り付けるにはしっかりとした落下防止策が必要です。製品の説明書などにある耐荷重を守るのはもちろん、記載の耐荷重は均等荷重が基本なので、片方に偏りすぎないように物を置くように気をつけましょう。
さらに、棚の縁には柵やストッパーを設置することで、物が落下するリスクを減らすことができます。安全な使用のためにも、定期的な点検を怠らないことが大切です。
よくある問題と対処法
棚の取り付けでは、ネジの締めすぎによる壁の破損を防ぐために、力加減に注意してください。穴が大きくなりすぎた時は、木工用ボンドと木材の粉を混ぜたもので穴を埋めたり、市販のパテで穴を埋めて、改めて別の位置で設置を試みましょう。
取り付けた後のメンテナンス
壁に取り付けた棚のメンテナンスは、安全性の維持のために定期的にネジの締め直しを行い、ゆるみを防止してください。
また、ついつい高い位置にある壁面収納は掃除が怠りがちになってほこりがたまってしまいます。棚の表面は、ほこりや汚れが溜まらないように拭き清掃を定期的に実施しましょう。万が一、棚板に気になる隙間などが見られた場合には、速やかに壁から外し、修理または交換を行い事故の防止に努めましょう。
取り付けた棚を最大限活用するアイデア
ここからは実際に設置する際のインテリアのアイデアと、設置場所によっておすすめのタイプをご紹介していきます。
キッチン収納棚としてアクリル戸タイプ
程よく隠す収納として使えるアクリルの引き戸タイプは、キッチン収納棚としての利用がおすすめ。
食品などはインテリアをごちゃっとした印象にしてしまいがちなので、引き戸の中に仕舞うのがいいでしょう。また、完全に隠してしまうと調味料などのストックが把握しずらくなってしまうので、木製の扉よりもうっすら中身が分かるガラスやアクリル戸がキッチンにはぴったりです。
寝室に設置する壁面収納
寝室に設置するのにおすすめなのは、扉などが付いていないオープンタイプのウォールラック。
壁面を利用して本や写真フレーム、植物などをディスプレイするためにも良いですし、寝る前に手元に置きたいスマホや充電器などもオープンタイプならさっと取り出せます。頻繁に手に取るものの置き場所は、扉が付いていることにより小さなストレスの原因となってしまいますが、オープンラックならストレスフリーで利用できます。
もったいない隙間を収納に活用
家具と壁の間などに生まれてしまうちょっとした隙間、もったいないですよね?
そんな場合にも取り付けられるウォールラックスキマタイプ。縦長の長方形で、段数も多いので場所を選ばず利用いただけます。
壁に棚を取り付けるポイントまとめ
壁に棚を取り付ける際は、まず安全な作業を心掛けましょう。
サイズや形などは様々なタイプがありインテリアをおしゃれにしてくれますが、壁掛け棚を長く安全に使用するために、壁の材質・耐荷重・取付説明書をしっかり読んで新たな収納場所として活用してください。
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。