アートをおしゃれに飾る方法:おしゃれに見せるテクニックと実例
アートをただ飾るだけではおしゃれには見えません。少しの工夫で空間が劇的に変わります。多くの家庭にアート作品はありますが、上手な飾り方を知っている人は少ないでしょう。
アート作品は部屋の印象を大きく左右します。本記事では、アートをおしゃれに飾るテクニックと実例を紹介し、自宅を素敵な空間に変えるコツをお伝えします。
目次
部屋別のアートの飾り方
アートを効果的に飾るためには、部屋ごとの目的や雰囲気を意識することが大切です。
リビングや寝室、ダイニングなど、それぞれの空間に合ったアートを配置することで部屋全体が調和し、快適で魅力的な空間が生まれます。以下に、各部屋ごとのアートの選び方と役割について解説します。
アートをおしゃれに飾るための基本ポイント
おしゃれな空間を作るには、アートの飾り方にも基本的なポイントがあります。これらを理解することで、誰でも簡単にセンスの良いインテリアを実現できます。
アートをおしゃれに飾るためには、適切な高さと配置バランスを意識することが大切です。ここでは、空間全体の印象を引き立てるための基本的なポイントを解説します。
最適な高さと配置バランス
アートをおしゃれに見せるには、適切な高さと配置バランスを意識することが重要です。
・目線の高さに配置
壁に飾るアートの中心が目線の高さに来るようにすると、自然に視線が集まり、空間がまとまりやすくなります。一般的には、アートの中心が床から約145~150cmの高さに来ると、見た目のバランスが整います。
・大きなアートの配置
大きなアートを低い位置に置くと圧迫感が出てしまうため、空間に合った高さを調整することが大切です。
・家具との余白を意識
ソファやテーブルの上にアートを飾る際は、家具とアートの間に15~30cmほどの余白を空けると、全体のバランスが整い、視覚的な流れも自然になります。また、複数のアートを並べる際にも、適度な余白を持たせることで統一感が生まれ、洗練された印象を与えます。
アートと家具のサイズの調和
アートを飾る際には、家具のサイズや配置との調和もポイントです。アートのサイズが家具に対して大きすぎたり小さすぎたりすると、全体のバランスが崩れてしまいます。
・ソファの上に飾る場合
アートをソファの幅の約2/3程度のサイズにすると、空間に統一感が生まれます。
・キャビネットやサイドボードの上に飾る場合
キャビネットやサイドボードの上に飾るアートは、家具の幅の約1/2から2/3程度のサイズにすると、バランスが良く見えます。また、アートと家具の間に少し余白をとると、視覚的にゆとりが生まれ、より落ち着いた印象を与えます。
家具とアートのサイズバランスを意識して飾ると、空間全体にまとまりと調和が生まれ、おしゃれな空間を演出できます。
紐を見せないように設置する
アートフレームを壁に掛ける際、紐が見えていると視覚的に雑然とした印象を与えやすくなります。紐を隠して設置すると、より洗練された見た目が実現します。
壁に直接フックを取り付ける場合は、フレームの裏側にフックが隠れる位置に設置すると紐や吊り具が目立ちません。フレームの上部に吊り具が付いている場合はそのままフックにかけるだけで紐が不要になり、すっきりとした印象になります。
おしゃれに見せるアートの配置テクニック
アートを部屋に飾る際は、ただ壁にかけるだけでなく、おしゃれに見せるための配置テクニックがあります。これらを学ぶことで、アートをより魅力的にし、部屋全体もスタイリッシュに演出できます。
ここでは、おしゃれに見せるための具体的なアート配置テクニックについて詳しく解説します。住空間をワンランク上のおしゃれな雰囲気に変えてみましょう。
絵画を複数飾るレイアウトスタイル
複数の絵画を組み合わせて飾ると、おしゃれな空間が生まれます。どのスタイルも視線を誘導し、空間に動きとリズムを加えてくれます。
アシンメトリースタイル
異なるサイズや形のフレームを、バランスを考えながらランダムに配置するスタイルです。大きなフレームの周りに小さなフレームを組み合わせることで、動きのあるデザインが完成します。特に壁全体に広がるような配置にすると、視線が自然に誘導されます。
グリッドスタイル(田の字型)
同じサイズの絵画を等間隔で並べるグリッドスタイルは、シンプルでありながら整然とした印象を与えます。フレームやアートのテーマを揃えると、ギャラリーのような落ち着いた空間が作れます。ダイニングや廊下におすすめです。
ラインスタイル(行列型)
絵画を一直線に並べるスタイルで、水平または垂直に配置します。視線が流れるように配置することで、広がりのある印象を与えます。リビングのソファやテーブルの上に並べると、部屋がすっきりとまとまります。
ランダムスタイル(階段型)
異なるサイズのフレームを階段状に配置するスタイルです。視線が自然と流れるような配置により、動きのある空間を演出できます。
配置するフレームの間隔や高さに変化を持たせながらも全体のバランスを意識することで、個性的でありながら整った印象を与えます。他のインテリアや家具との調和も考慮し、全体的なまとまりを持たせるとさらに効果的です。
フォーカルポイントスタイル
ひときわ大きなアートや目立つデザインの絵画を中心に配置し、その周りに小さな絵画を並べてフォーカルポイントを作ります。リビングやベッドルームに配置すると、部屋全体にまとまりが生まれます。
賃貸でもOK!壁を傷つけずにアートを飾る方法
賃貸住宅にお住まいの方でも、壁を傷つけずにアートを美しくディスプレイする方法があります。この記事では、手軽に実行できるアイデアやテクニックを紹介します。
簡単にできる壁を傷つけない飾り方
賃貸物件でも、壁を傷つけずにアートをおしゃれに飾る方法があります。ここでは、すぐに試せる具体的なアイデアをご紹介します。
粘着フックを使う
粘着フックは、壁に貼り付けるだけで使えるフックで、簡単に取り外せて跡が残らないのが特徴です。耐荷重に応じた種類があり、軽いアート作品から少し重いものまで対応できます。
【使い方】
・取り付ける壁面をきれいにし、乾燥させます。
・粘着フックを貼り付け、指定の時間(通常は数時間)待ちます。
・アートフレームをフックに掛けます。
これで、壁に穴を開けずにアートをしっかり固定できます。
マスキングテープを使う
マスキングテープは、軽量のポスターや小さなアート作品におすすめです。さまざまなカラーやデザインがあり、インテリアのアクセントにもなります。
【使い方】
・ポスターの四隅をマスキングテープで壁に貼り付けます。
・バランスを見ながら配置し、スタイリッシュに展示します。
これらの方法を活用すれば、賃貸でも自由にアートを飾れます。初めての方でも簡単に実践できるのでおすすめです。
床に置いてアートを飾る
アートを床に置くスタイルも、壁を傷めずにアートを楽しむ方法の一つです。特に大型のアートやフレーム付きの作品は、床に置いて壁に立てかけるだけでシンプルでありながらインパクトのある空間を作れます。
【配置のコツ】
リビングや寝室の壁面に立てかけたり、ソファやキャビネットの横など、家具との位置関係を考慮して配置すると部屋全体のインテリアに統一感が生まれます。フレームや額縁のサイズが大きいほど、存在感が際立つでしょう。
シェルフやキャビネットの上に飾る
シェルフやキャビネットの上にアートを飾るのも賃貸では人気の方法です。飾る場所を調整しやすく、季節や気分に合わせて配置を変えることもできます。
【配置のコツ】
インテリアのテイストや色合いに合うアートを選び、他の飾りアイテムと一緒に配置するとより統一感のある空間になります。複数のアートを重ねて配置することで、ギャラリーのような雰囲気を演出することも可能です。
フレームを使わずにアートをディスプレイするアイデア
フレームを使わずにアートをディスプレイすると、カジュアルでリラックスした雰囲気を演出できます。フレームがない分、空間が広く見え、視覚的にクリーンでシンプルな印象を与えることができます。
例えば、クリップボードを使ってアートを挟む方法は手軽で、さまざまなサイズや形状のアート作品に対応できます。また、ワイヤーネットを壁に取り付けて、ピンやクリップでアートを飾るのもおすすめです。これにより、季節や気分に合わせてアートを自由にアレンジできます。
さらに、壁に直接テープで固定する方法もあります。特にマスキングテープを使えば、壁を傷つけずにさりげなくアートを飾れます。
フレームなしのディスプレイで、個性的かつクリエイティブな壁面アートを楽しんでみましょう。この方法なら、ライフスタイルや好みに合わせてアートを取り入れやすくなり、空間がより魅力的になります。
空間に馴染むアートの選び方|色とテーマの活用
部屋の美しさや個性を引き立てるために、アート選びは欠かせません。アートは空間に深みと生気を与え、部屋全体の雰囲気をより魅力的にしてくれます。
ここでは、色とテーマを活用して空間に調和するアートの選び方を解説します。部屋のカラースキームに合わせたアートの選び方や、空間とリンクするテーマの取り入れ方についても触れていきます。
アートのテーマを空間にリンクさせるコツ
アートのテーマを空間とリンクさせることで部屋全体に調和が生まれ、心地よい空間を実現できるでしょう。テーマが一致すると視覚的な一貫性が生まれ、居心地の良い雰囲気が演出されます。一方で、不調和なテーマのアートはインテリア全体のバランスを崩す可能性があります。
たとえば、ビーチハウス風のリビングルームには海や砂浜をテーマにしたアートを飾ると効果的ですし、北欧風のカフェのような部屋には自然の風景や動物をモチーフにしたアートがぴったりです。
アートを選ぶ際には、まず部屋や空間のテーマを明確にし、それに適したアートを選ぶことが大切です。こうすることで、空間全体のデザインに一貫性が生まれ訪れる人々に印象深い空間を演出できます。
実例集:アートの飾り方と配置の参考に
アートをおしゃれに飾るための基本ポイントや配置テクニックを学んだら、具体的な実例を参考にしましょう。
ここでは、リビング、ダイニング、寝室といった各部屋のアートの飾り方や配置方法について具体例を紹介します。実際にどのようにアートを配置すれば部屋全体の雰囲気が向上するのか、事例を通じて解説します。インテリアに取り入れる際の参考にしてください。
リビングのアート配置実例
リビングは家族やゲストが集まるスペースで、アートの配置が部屋全体の印象に影響します。以下の配置例を参考に、リビングをより魅力的な空間に仕上げましょう。
大きなアートでフォーカルポイントを作る
ソファの背後に大きなアートを飾ることで視線が自然と集まり、リビングの中心が明確になります。
インテリアの色調やテーマに合ったアートを選ぶと統一感が生まれ、リラックスできる空間が完成します。
テレビの上に小さなアートを並べてアクセントを加える
小さなアートを複数並べると、テレビ周りにバランスが生まれリビングに動きが加わります。
グリッド状やランダム配置など、部屋の雰囲気に合ったスタイルで視覚的な楽しさを演出しましょう。
寝室のアート配置実例
寝室は休息とリラックスの場です。落ち着いた雰囲気のアートで、安らぎを感じられる空間に整えましょう。
ベッドのヘッドボード上に柔らかな色合いのアートを配置
ベッドのヘッドボード上に淡い色調の風景画や抽象画を飾ると、視覚的に心地よい雰囲気が生まれます。
癒しのアクセントとして機能し、リラックスできる空間が完成します。
ナイトテーブルやドレッサー周りに小さなアートを配置
小さめのアートをナイトテーブルやドレッサーの近くに飾ることで、パーソナルな空間に華やかさをプラスできます。
優しい色使いやシンプルなモチーフのアートが、寝室の落ち着きに調和します。
まとめ:アートで自分らしい空間を作ろう
アートを飾ることで部屋の雰囲気は大きく変わり、個性とセンスを表現できます。部屋ごとの飾り方や配置テクニック、賃貸物件でも実践可能な方法など、さまざまなアイデアを取り入れて空間をより魅力的に演出しましょう。
アートは壁紙や家具と同様にインテリアの一部として考えられ、その配置や選び方が部屋全体の印象を大きく左右します。
壁に掛けるだけでなく、テーブルやシェルフに置いたり、床に立てかけたりするだけでも空間に大きな変化が生まれます。また、季節や気分に合わせて作品を入れ替えることで常に新鮮で自分らしい空間を保つことができるでしょう。
アートを飾る楽しさを感じたら、定期的に新しい作品やテーマを取り入れてみるのもおすすめです。手軽に購入できるポスターや写真、絵画や、自作のアート作品などを組み合わせていつでも新鮮な空間を楽しめます。新しいアートを取り入れることで、家族や友人と一緒に過ごす時間がさらに楽しくなるかもしれません。
少しの工夫で空間に大きな変化をもたらす自分らしい空間作り。ぜひ、アートを活用したインテリアコーディネートを楽しんでください。
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。