猫が家具を舐める理由と対策|安全に配慮した暮らし方とは?

猫が家具を舐める対策がされている家具

あなたのおうちの猫、なぜか家具をペロペロ舐めていませんか?
単なる気まぐれに見えて、実は猫からの大切なサインかもしれません。
「もしかしてストレス?」「栄養が足りてないのかな?」と不安を感じる飼い主さんも多いでしょう。
この行動には猫の心理や健康状態が深く関わっている場合もあるのですが、心配ご無用。
適切な知識と方法を知っておくだけで、愛猫も私たちも安心して暮らすことができるのです。
このコラムでは、猫が家具を舐める行動の意外な理由や舐めることで起こりうる危険、舐める行動を抑止する対策について家具メーカーの視点でご紹介していきます!
今まさに猫を飼っている人も、これから猫を飼おうとしている人も必見の内容となっていますので、ぜひお見逃しなく!

この記事はこんな方におすすめ

  • 愛猫が家具を舐める行動に悩んでいる飼い主さん:猫の行動の原因がわからず、どう対処すべきか困っている方。
  • 新しく猫を迎える予定の方:猫にとって安全で快適な環境を整えるための知識を事前に知っておきたい方。
  • 猫が安全に過ごせる環境づくりに関心がある方:家具を舐める行動だけでなく、猫の習性や健康に配慮した暮らし方を学びたい方。
執筆者 執筆者

arne interior
WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。


猫が家具を舐める主な理由

猫が家具を舐めるイメージ

一般的に猫が家具をなめる主な理由としては大きく以下の4つが挙げられます。

  • 好奇心や匂いへの興味
  • ストレスや不安の発散
  • ミネラル不足や栄養バランスの問題
  • ウールサッキングとの関連

順を追って解説していきましょう。

好奇心や匂いへの興味

猫はもともと好奇心がとても強く、初めて嗅ぐ匂いや新しい環境に対して本能的に興味を示しやすい習性があります。
若い猫は特に好奇心旺盛で、木製家具や柔らかい布製品、ビニールやプラスチックなどの独特の舌触りや感触を確かめる傾向があるのです。
また、家具に残る飼い主のにおいや洗剤のにおい、古い食べ物や油分の臭いに惹かれて舐めていることも。
ただ好奇心や興味で舐めているだけであれば問題ないようにも思えますが、油断は禁物。
後述しますが、猫がいろんなものを舐めることで様々なリスクが生じる可能性もありますので、注意深く観察していきましょう。

ストレスや不安の発散

猫は環境の変化(引っ越し、新しい家族やペットが増えたなど)に非常に敏感です。
ストレスや不安を感じると、自分を落ち着かせるために舐めるという行為を繰り返すことがあります。
これは自分の体を舐める「過剰グルーミング」と同様の行動で、自分の体の替わりに家具や壁などをなめ続けるケースもあるのです。
これを解消させるには、ストレスや不安を取り除くほかありません。
愛情表現や一緒に遊ぶ時間を増やしたり、隠れ家になるようなプライベートスペースを用意して、猫を安心させるように心がけましょう。

ミネラル不足や栄養バランスの問題

猫の体内にミネラルやビタミンなど必要な栄養素が不足すると、異物を舐める行動が増えることがあります。
食事の内容が偏っていると、身体が栄養補給を求めて家具やカーペットなどを過度に舐める傾向があるため、バランスの取れた食事を見直すことが大切です。
食欲や体重、便の状態など健康チェックを定期的に行いつつ、不調が続くようであれば獣医師に相談を。
必要に応じてサプリなどを処方してもらい、不足している栄養をしっかり補うようにすれば過剰に舐めるのを止めることがありますので、思い当たる方は一度相談をしてみるのもいいかもしれないですね。

ウールサッキングとの関連

猫が布製品を好んで舐めたり、時には飲み込んでしまう行為はウールサッキングと呼ばれます。
毛布やカーペットを好んで舐め続けるウールサッキングは、子猫期の習慣が大人になっても残るケースがあり、クセとして問題行動化することがあります。
ウールサッキングが過剰な場合、異物誤飲や腸閉塞などを引き起こす恐れもあるため、猫が布状の家具を舐め続けている場合には早めに対策を行うことが望ましいでしょう。
ウールや布製品を猫の目に触れない場所に隠したり、ファブリック類については可能な限りそれらの素材を使わない、どうしても改善しない場合は必要に応じて猫の嫌がる忌避剤を散布する、といった対策も考えましょう


猫が家具を舐めることで起こりうる危険

家具を舐める行為には、思わぬ事故や健康被害のリスクが潜んでいます。
こうした健康リスクを軽減するためには定期的に猫の様子を観察しつつ、危険性のある家具やビニール系のものを猫の手の届かない場所に置くなどの対策が必須。
ここでは猫が家具をなめる行為の具体的な危険性について解説していきます。

誤飲・中毒のリスク

家具の塗料やビニール片には、有害な化学物質が含まれていることがあります。
猫が舐める行為を繰り返していると、こうした成分が少しずつ体内に蓄積されていき、やがて健康被害をもたらす恐れがあるのです。
さらに、舐めるだけでなく噛みちぎって飲み込んでしまうと腸閉塞や中毒症状を起こす恐れがあるため、より一層注意が必要。
誤飲が疑われる場合はすぐに動物病院へ連絡し、できるだけ早く獣医師による処置をしてもらいましょう。

口腔内トラブルのおそれ

硬い木材や金属製の部分などを舐め続けると、歯や歯茎、舌を傷つけてしまう恐れがあります。
口腔内の傷はそこから歯周病や炎症に拡がっていくこともあり、放置していると症状が悪化して食欲不振につながる場合も。
日頃から猫の歯や口腔内をチェックし、異常があれば早めに動物病院で診てもらうことを心がけましょう。


猫が家具を舐める行動を抑止する対策

猫が家具をなめることが想像以上に危険であることがお分かりいただけたと思いますが、実際に家具をなめる行為についてどのように対策していけばよいのでしょうか。
ポイントは

  • 猫を取り巻く環境の整備
  • 食生活の見直し

の両面から行うこと。
獣医師に相談する目安とともに詳しく解説していきます。

環境整備とストレスケア

舐める行為の原因がストレスの場合は、その心理的ストレスを取り除いてあげることが一番の特効薬。
まずは、遊びの時間をたっぷり作ってあげましょう
猫じゃらしやボールで思い切り遊んで、心と体のエネルギーを発散させてあげてください。猫が夢中になれる遊びは最高のストレス解消法になります。
次に、猫が安心して過ごせる「自分だけの場所」を用意してあげましょう。
高い場所から部屋全体を見渡せるキャットタワーや身を隠せるような猫用ベッド、静かで落ち着ける窓辺など、猫がリラックスできる空間を確保してあげるだけで心の安定につながります。
反対に絶対NGなのが、猫が舐めているからといって大声で叱ったり、体罰を与えたりすること
猫はなぜ叱られたのか理解できず、かえってストレスや不安を増大させてしまう可能性があるので絶対にやめましょう。

家具の素材や保護対策

舐められても安全な家具にしたり、そもそも舐められないようにしてしまう、といった方法も長期的な舐められ対策として有効です。
有害物質が少なく猫が舐めてしまっても安心な素材や、舐めても毛玉や繊維が取れにくいファブリック類を可能な限り取り入れるのが〇。
あるいは、そもそも猫が届かない位置に家具をレイアウトしてしまうのも一つの手。
下記でご紹介する壁掛け収納シリーズであれば、壁面の好きなところに配置できるので、舐められたくないものを猫の届かないところやデッドスペースにぴったり収納することができるのです。
「収納家具は減らしたくないけど、猫に舐められたくない・・・」とお悩みの方にはピッタリの商品ですね。

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食生活の見直し

猫の食生活を見直すことで、栄養不足や体調不良が原因の舐める行動を改善することができます。
食事の不満や便秘によって代替的に家具を舐めている場合があるので、例えば1日の適切なごはんの量を守りつつ食事の回数を増やしたり、知育おもちゃを使って時間をかけて食べさせたりすることで、消化不良を予防し猫の満腹感や食事に対する満足感を高めることができます。
またキャットフードの種類についても、食が進まなかったり偏ったものばかり食べているようであればいろんな種類のキャットフードを試したり、必要に応じて獣医師にアドバイスをしてもらうことも効果的。
栄養不足が解消されることも改善の要因ですが、食事が満たされることで舐めたい欲求が抑えられるというわけなのですね。

獣医師への相談目安

上記の対策をしてもなかなか舐める行動が改善しない場合や、食欲不振や嘔吐などの症状を同時に伴う場合は、早めに獣医師へ相談しましょう。
専門家に相談することでストレスや栄養不足などの根本原因を特定でき、適切な対応や治療ができます。
定期的な健康診断や予防ケアも含めて、プロの視点を取り入れることが猫の健康を守るうえで欠かせないので、気軽に相談できるかかりつけの動物病院を見つけておくことが最も効果的な対策かもしれませんね。


まとめ

猫が家具を舐める対策がされている家具

いかがでしたか?
猫が家具を舐める行動にはいろんな原因があり、その中でも飼い主がまずできることが「環境・食事・ストレス」の3点に問題がないかチェックすること。
まずは清潔で安全な環境作りと飽きずに体を動かせる習慣作り、そして食生活の見直しから始めてみましょう。
そこで改善が見られない場合は、獣医師へ相談。
いずれにしても共通するのは、愛猫のことをまめに気にかけたり常に寄り添う気持ちを持ち、安心感や信頼関係を構築すること。
本記事が猫を愛する飼い主さんの参考になれば幸いです。


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愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。 おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。

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