カウンターテーブルの高さ完全ガイド|用途に合った選び方のコツとは?

キッチンの対面に高さを合わせたカウンターテーブルを取り入れたコーディネート

カウンターテーブルといえば、キッチンカウンターからおしゃれなバーカウンターまで、お部屋やお店、オフィスなどさまざまな場所や用途で活用される家具です。
しかし、その高さを一つ間違えると、使い勝手が大きく変わってしまう家具でもあるのです。
この記事では、カウンターテーブルの種類や選び方のポイントを紹介しつつ、理想的なカウンターテーブルの高さを選ぶための情報をご紹介します!
デスクやダイニングテーブルとしてもマルチに利用可能なカウンターテーブルですが、天板の高さが変わることの影響やメリットをこの記事でしっかりと把握し、自分に合った最適な1台を見つけていきましょう。



カウンターテーブルの高さはなぜ重要?

ダイニングキッチンに高さを合わせたカウンターテーブルを取り入れたコーディネート

ダイニングやリビングでの食事から、立ち作業、テレワークのデスクにまでさまざまに使われるカウンターテーブル。
普通の机やテーブルとは異なり、立って作業したり、座って飲食や会話を楽しんだりするために使えるだけでなく、高さ設定によってはカウンターや間仕切りとしても活用できる優れもの。
そのため、カウンターテーブルの高さを考えることは、用途に合わせて快適に使うための避けては通れない大切なポイントなのです。
例えば作業台用途であれば、身長や使用するイスの高さに適していないと作業効率が低下したり、快適さが損なわれたりする恐れがあります。
またインテリア面でも、極端に高すぎるor低すぎる場合、見た目の印象やお部屋の動線にも影響を与えてしまい、空間の狭さを増長させたり邪魔になったりと生活に支障が出てしまうことも。
裏を返せば、適切な高さのものを選ぶことで空間を最大限に活用しながら1台で何役にもなる、というのがカウンターテーブルの大きな魅力なので、ユーザーのライフスタイルや利用する空間に応じて高さを選ぶのが大切なのです。



一般的なカウンターテーブルの高さとその用途

カウンターテーブルの高さを合わせてキッチンの作業台をコーディネートした一例

カウンターテーブルには一般的にローカウンター、ハイカウンター、ミドルカウンターの3つの高さがあり、それぞれ異なるシーンでの使用がおすすめされています。
自分がどのようにカウンターテーブルを使いたいかを頭に置いた上で、まずはカテゴリごとの解説を見ながら自分にはざっくりどの高さのカウンターテーブルが適しているのかを知ることから始めていきましょう。

ローカウンター

ローカウンターはカウンターテーブルとしては高さが低めで、座った状態での利用に最適です。
一般的には概ね70cm前後の高さのものが多く、これは家庭用の一般的なダイニングテーブルに合わせた高さ=常に座って利用することを想定した高さとなっています。
足裏がしっかり床につくのでリラックスしやすく、食事はもちろんのこと、リビングでの読書やPC作業、子供の勉強や遊びスペースとしても良い高さですね。
一般的な座面高の椅子やダイニングチェアもそのまま使える高さなので、ダイニングテーブルの延長または兼用テーブルとして設置したり、リビングダイニングにちょっとしたワークスペース用途として設置したい方にはうってつけ。
一方で、その低さゆえに立ち作業には不向きで、対面キッチンのカウンターテーブルとして使う場合、キッチンからの配膳がしづらいのがデメリットになります。

ハイカウンター

ハイカウンターは高さとしては高めの部類で、立ち作業用の作業台やバーテーブルとして活躍します。
一般的には90cm~110cm程度に設定され、飲食店のバーカウンターのように基本的に立った状態、もしくはバーチェアのような座面の高い椅子に座って利用することを前提とした設計となっているので、対面キッチンにくっつけて調理をする人と目線を合わせたり、キッチンからの配膳もしやすい高さとなっています。
高さがしっかりと出ることを活かして、おしゃれな自宅用のバーカウンターとして、機能面だけでなくインテリア面でもポイントやアクセントになる高さで、実際に使っているときも非常にスタイリッシュに見えるのでおしゃれさんにはピッタリのスタイルですね。
また、比較的短時間の利用を前提としたスタイルなので、天板の面積を大きく取る必要がない分省スペースで設置可能なため、スペースに制限がある場所でも取り入れやすいのも〇。
デメリットはその裏返しで、長時間リラックスして利用するにはつらい高さである点、高さに合う椅子に座る場合、推奨される座面高が60cm~85cmにもなるので座りづらい点が挙げられます。

ミドルカウンター

ミドルカウンターは85cm程度の高さで、一般的なキッチンカウンターやカップボード、市販のレンジ台などキッチン周りのワークトップに合わせた高さとなっています。
キッチン作業に最適な高さ=長時間の立ち作業をするのにちょうどいい高さとなっていて、キッチンのワークトップやキッチンカウンターの延長テーブルとしてリビングダイニングやキッチンのインテリアに組み込みやすく、ハイカウンターほど見た目の圧迫感が出ないのも魅力の一つ。
また機能的にもローカウンターとハイカウンターのいいとこ取りといったところで、ローカウンターよりも立ち作業がしやすく、なおかつハイカウンターよりもリラックスして座りやすいので、立ちでも座りでもさまざまな用途でマルチにカウンターテーブルを使いたいという方にはおすすめの高さですね。
デメリットを挙げるとすれば、座るには少し高さがあり、人によっては足裏がつかないほど高くなりリラックス感に欠けることや、ミドルカウンターに適した高さ(推奨座面高55cm~60cm程度)の椅子のラインナップが少ないといった点になります。

目安の高さ メリット デメリット
ローカウンター 高さ70cm前後 長時間座って利用するのに向いている 立ち作業には向かない
ミドルカウンター 高さ85cm前後 長時間立って作業するのに向いている 座るには少し高く不安定/高さに合う椅子が少ない
ハイカウンター 高さ90~110cm前後 見た目がおしゃれ/比較的省スペースで設置可 長時間の利用には向かない


カウンターテーブルの高さを決める際のポイント

ダイニングテーブル代わりに高さを合わせたカウンターテーブルをダイニングキッチンに取り入れたコーディネ

ここまで、一般的なカウンターテーブルの高さやそれに合った用途の解説をご覧いただき、ざっくりと「自分の用途に合った高さはこれかな?」と見当がついた方もいらっしゃると思います。
ここからはこの目安を参考に、より詳細にあなたに合ったカウンターテーブルの高さを決めるポイントを3点ご紹介していきます。

使う人の身長を考慮する

まず第一に考えたいのが、よく使う人の身長を考慮した高さ設定をすること。
後述しますが、座って利用する場合は椅子の高さである程度調整することができるので多少アバウトな高さでも問題ないのですが、立ち利用メインの場合では高さ調整が一切効かないので特に注意が必要です。
立ち利用に限って言うならば、作業内容にもよりますがカウンターテーブルの適切な高さ(cm)=身長(cm)÷2+15cmというのが一つの目安。
まずは最もよくカウンターを使う人の身長を基準に高さを設定していきましょう。
使う人がバラバラで身長差もある場合は、身長の低い人に合わせた高さorちょうど間を取った高さにするのが望ましいでしょう。

椅子の種類と高さを考慮する

座っての利用も想定している場合、使用する椅子の種類や座面の高さも快適性に直結する大切なポイントです。
前述の例で具体的な数値を挙げていましたが、テーブルの天板と椅子の座面の高さの差(差尺)は約25cm~30cmというのが座って利用する際の目安となります。
そのため、テーブルの高さを再優先する場合は、それに合わせた座面高の椅子を用意するか、適切な差尺になるように高さ調整のできる椅子を用意する必要があります。
反対に、お気に入りのチェアやスツールがある場合は、椅子の高さを基準にテーブル高を設定するというのも一つの手。
また椅子の種類に関しても、ローカウンターで長時間利用する場合はずっと座っていても疲れないダイニングチェアのようなタイプが、ハイカウンターでスタイル重視の場合は回転式のバーチェアやデザイン性の高いスツールタイプが適しています。
いずれにしても、座り利用も考えている場合は椅子も含めたトータルなプランニングをすることがマストですね。

スペースの大きさと部屋のバランスを考慮する

部屋の広さや形状、既存の家具とインテリア的になじむかどうかをチェックし、バランス良くカウンターテーブルを配置しましょう。
カウンターテーブルは大きく、部屋の中でも比較的存在感の出るアイテムなので、インテリア性やレイアウト性を優先して決めるならば、部屋が狭い場合は圧迫感を与えないローカウンターがおすすめです。
ローカウンターの場合、前述したように市販のダイニングテーブルやデスクなどと高さを合わせやすいので、延長テーブルとしてインテリアになじませやすく取り入れやすいのも大きなメリット。
一方、広い場所では存在感のあるハイカウンターが空間を引き締めるのでこちらがおすすめです。
ただしこちらも前述したように、ハイカウンターは用途的に天板スペースをそこまで大きく取らない傾向なので、視覚的には存在感があれど設置スペース的には省スペースで済む場合があるので、ケースバイケース。
いずれにしても、用途を明確にして、なおかつ日常生活に支障の出ない高さ設定をまずは意識しましょう。



カウンターテーブルを自宅に取り入れる際のポイント

対面キッチンの前に高さを合わせたカウンターテーブルを取り入れたコーディネート

自宅にカウンターテーブルを取り入れる際には、安定性や、用途に合わせた素材やサイズ、デザイン選びが大切です。
毎日の活動の中心となる可能性もあるため、永く快適に使うために妥協はしたくないところ。
また、設置する空間にぴったり合ったカウンターテーブルを見つけるためにも、以下のポイントに注意しましょう。

安定性を確認する

カウンターテーブルは、食事や作業台として日々の暮らしでさまざまに使用されるため、しっかりとした安定性が求められます。
特にハイカウンターは天板が高い分不安定になりやすいので、造作や据付工事をせずに独立したカウンターテーブルを購入する際は、安定した設置が可能かどうか、前後左右に揺れないかを事前にしっかりチェックしましょう。
奥行きサイズにもよりますが、用途的に支障がなければ、ワークデスクのようにしっかりと幕板(足元の板)に高さがあるものを選ぶとより横揺れに対する安定感が増します。
また、アジャスターのついているモデルであれば、多少設置環境が悪くてもがたつきが出ないように調整ができるので、できればアジャスターのついているモデルをチョイスするのがおすすめでしょう。

奥行きサイズも考慮する

カウンターテーブルを選ぶ際、高さだけでなく「奥行きサイズ」も重要なポイントです。
奥行きが広ければ、収納スペースが増え、作業面も広く利用可能になりますが、部屋の動線に影響が出る可能性があるため、空間のバランスを考える必要があります。
目安としては、ハイカウンターでバーのように飲み物を飲んだり、軽食するだけの場合は奥行き30cm~40cm程度。
ローカウンターでゆっくり食事をとったり、勉強や読書を行うには40cm~50cmが目安。
ミドルカウンターなどでキッチン作業やPC作業などワークスペース使いを想定するなら50cm~60cmが必要となってきます。
ご自宅のサイズを測り、使用するシーンを想定しながら、適切な奥行きを選択しましょう。

用途に合わせた素材やデザインを選ぶ

カウンターテーブルを選ぶ際には、見た目のデザインだけでなく、使用するシーンや耐久性も考慮しましょう。
例えばキッチンカウンターとして使用するなら、汚れに強く掃除しやすいメラミン加工された天板がおすすめ。
質感やインテリア性を重視するのであれば、天板が無垢や突板で仕上げられたカウンターテーブルが〇。
アクセントになるようなカラフルな色味が欲しいのであれば、後ほどご紹介するarneオリジナルカラー「aino」シリーズの化粧紙テーブルなど、シンプルなデザインからカラフルで目を引くタイプまで、用途に応じて自身に最適な家具を選びましょう。



高さに困ったときはサイズオーダーできるカウンターテーブルを!

ダイニングテーブル代わりに高さを合わせたカウンターテーブルをダイニングキッチンに取り入れたコーディネ

ここまで、カウンターテーブルの高さの重要性を見てきましたが、「自分にあったサイズのカウンターテーブルがない・・・」とお悩みの方も少なくないはず。
そんなときは、サイズオーダーができるカウンターテーブルを購入するのも一つの手。
arneのご提案するカウンターテーブルは、サイズはもちろんのこと、色や素材、形状や仕様なども細かく選べるので、身長や使用するイス、設置する部屋のサイズに合わせて、天板の高さや仕様を自由に選べるのが最大のメリットです。
価格もリーズナブルでありながら、造作専門店にオーダーしたかのようなピッタリのテーブルを手軽に手に入れることができます。
自分に最適化されたテーブルというのは、作業効率や満足度を飛躍的に高めるので、好みのサイズが見つからない方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか?


このコラムを書いた人

arne interior WEB事業部

愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。 おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。

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