キッチン背面収納の後付けのススメ。メリットや選び方、おすすめ家具を実例付きでご紹介!

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具を使ったコーディネート一例

「キッチンの収納スペースを今よりもっと増やしたいけど、スッキリさせるにはどうすればいいの?」とお悩みの方にぜひおすすめしたいのが、背面収納の後付けという選択。
この記事では、多くの人が抱えるキッチンの収納問題解消のための一つの回答として、「キッチンの背面収納を後付けする」をキーワードに、その魅力やメリット・デメリット、また後付けにおすすめの商品からその選び方に至るまで、コーディネート実例を交えながら一挙にご紹介します!
空間を有効活用しつつ、賢く収納力をアップさせることができるのが後付けの魅力。
これを見れば、あなたのキッチンも劇的にスッキリ使いやすくなること間違いなしでしょう!



そもそもキッチンの背面収納とは?

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具を使ったコーディネート一例

そもそもキッチンの背面収納とは、キッチンの作業スペースの裏側、つまり調理エリアとは反対側の壁面に配置される収納のこと。
この背面収納は食器や調理器具を収納するのはもちろんのこと、調理家電を設置したり、食材や調味料のストックを整頓したりと、キッチンにおいて必要な収納機能を一手に担うことができる場所になります。
基本的には、カップボードと呼ばれる食器棚や戸棚といったキャビネット式の収納タイプが主流で、収納仕様も開き戸や引き戸、引き出し式などさまざま。
サイズも天井まで高さのある大型壁面収納棚タイプから、作業台も兼ねたコンパクトなカウンタータイプのもの、また最近ではスッキリとした見た目のオープンタイプの収納ラックもあり、既製品からオーダーメイド品までそのバリエーションは多岐にわたります。
特に物が多くなりがちなキッチンにおいては、便利で人気の収納スタイルというのもあって、各キッチンメーカーやハウスメーカー、家具メーカーに至るまで多くの種類がラインナップされているのが現状なのです。

キッチンの背面収納は後付けにした方がいい?

このように、キッチンの背面収納は一般的な収納スタイルとして広く認識されていて、新築住宅のキッチン設計やキッチンリフォームを行う際には、大抵プランに組み込んでしまう方がほとんどだと思います。
そのため、中には「背面収納を後付け?」と聞くと若干違和感を覚える方もいるかもしれませんが、本記事では「キッチンの背面収納は後付けにするのが絶対におすすめ!」と声を大にしてお伝えしたいのです。
そもそも、新築でプランニングされたキッチンはもちろん、自分では入れ替えや変更のできない賃貸住宅のキッチンにおいても、自分に適したキッチンの収納量はどのくらいか?という見極めをするのは至難の業。
使い始めは良くても、家族構成の変化や転勤、引っ越しといったライフスタイルの急激な変化というのは誰にでも起こる可能性があり、設計時点や内見時点でどれだけの収納場所が必要なのか長期的に予測を立てるのは非常に難しいのです。
その点背面収納を後付けにすることで、キッチンの使い勝手を十分把握した上で、その都度必要なサイズや機能性を欲しい分だけ選ぶことができます。
後付けであれば、自分の好みに合わせてテイストや見た目、家具のデザインや素材も時間をかけて自由に選べるので、おしゃれな商品を選べばキッチンの見た目も良くなり満足感も高くなります。
キッチン収納の選択肢が多い現代においては、背面収納を後付けにしてじっくり時間をかけて快適なキッチン空間を構築していく、というのが収納上手への近道なのではないでしょうか?



キッチン背面収納を後付けするメリットとデメリット

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具を使ったコーディネート一例

ここからはさらに、キッチン背面収納を後付けすることについて、メリットやデメリットを解説しつつ、さらにその魅力について深堀りしていきましょう。

メリット1:ライフスタイルや環境の変化に柔軟に対応できる

先にご紹介した通り、後付けの背面収納の最大のメリットは欲しい時に欲しい分だけ収納を増やすことができるという点にあります。
既存のキッチンシステムや賃貸物件のキッチン収納では、収納物が増えたり減ったりして必要な収納容量が不足するor持て余すといったこともしばしば起こってしまうもの。
そういった場合でも背面収納が後付けできるのであれば、必要な時に必要な分だけ追加できるので、無駄なく収納を増やすことが可能です。
さらに、後ほどご紹介する取り外し可能なタイプの壁面収納棚であれば、転居や引っ越しなどで生活環境が変わる、といったケースにも柔軟に対応することができます。
物を最小限に抑えたい一人暮らしやミニマリストの方、転勤族の方や引っ越しや模様替えを頻繁に行う方にとっては特に、このように欲しい分だけ収納を増やすというアイデアは、合理的で賢い選択だといえるでしょう。

メリット2:レイアウトの自由度が高くなる

キッチン背面への後付け収納は、既存のキッチンシステムにはない自分だけのレイアウトを構築できるのも大きなメリット。
最初から埋め込まれた収納ではないため、使用する家具の種類や配置をライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズすることが可能です。
たとえば、既存のキッチンシステムでは考慮されていなかった部分に、作業スペースとしてのカウンターを自分の使いやすい位置に追加したり、使用頻度に合わせて追加の棚やコンセントのついた家具を設置することで、調理中のスムーズな動線確保や使い勝手の大幅アップに繋がります。
また、最近人気の壁面取り付けタイプのウォールシェルフを使えば、壁面や隙間といったキッチンのデッドスペースを効率よく使うことができたり、地面に家具がないことで掃除がしやすくなるなどお手入れ面でも◎。
このように、常にキッチン空間をより良いものにアップデートできる余白ができるというのも、後付けならではの楽しみですね。

メリット3:デザインの自由度が高くなる

デザイン面でも、システムキッチンやオーダーキッチンなどの作り付けの収納棚とは違い、後付けの背面収納であれば選べるデザインの幅も広がります。
昨今ではキッチンメーカーだけに留まらず、多くのインテリアショップや家具通販などで目を引くデザインのキッチン家具が日々リリースされているので、収納のデザイン面でも選ぶ楽しさが出てくるのが後付けのいいところ。
既存のキッチンや他のお部屋に合わせて統一感のある収納空間にできるのはもちろん、海外風にカラーやデザインなどでアクセントをつけてみたり、オープンラックを組み合わせて見せる収納を取り入れてみたり、反対に徹底的にスッキリさせて生活感のない洗練された空間にしたり・・・。
既存のキッチンシステムでは制約の多くなりがちなインテリア面でも楽しさをより追求できることでしょう。

デメリット1:固定が必要な場合がある

一方で、キッチンに背面収納を後付けする際に生じるデメリットとしては、安全性確保のための固定取り付けが難しかったり、そもそも固定取り付けできない場合があるという点です。
特に天井まで高さがあるような大型の食器棚や、壁や天井に固定して使用する吊り戸棚収納を後付けする際には、壁面や天井にしっかり固定できるかどうか内部の素材や構造の確認が必須となります。
出典:「壁ならどこにでも固定できるってわけじゃないよ」(消防庁データベース)
上記ホームページ内で紹介されているように、構造的に壁面や天井に家具が固定できない場合もあるので、心配であれば事前にハウスメーカーや専門家に相談しましょう。
また、賃貸住宅で施工を考えている場合は、事前に必ず大家さんの承諾を得ることをお忘れなく。

デメリット2:コストが高くなる場合がある

もう一つのデメリットとして、後付けにすることによってコストが高くなるという場合もある点。
まず、高品質かつ耐久性のある素材であったり、サイズが大きく作りがしっかりしている収納システムや収納家具だと、価格が高めに設定されてしまう傾向にあります。
さらに、自分好みのデザインやサイズの特注収納家具を作りたいとなった場合は、造作家具専門業者などへ依頼するのが一般的ですが、設計費用が上乗せされることがほとんど。
加えて、前述のようにリフォーム会社などに取り付けや補強工事を頼んだ場合、別途で施工費用やリフォーム費用も発生するので、棚一つ取り付けるだけでもかなりの金額になるケースも多々。
「やっぱり自分の思い通りの空間を作るにはそれなりのコストが必要なのか・・・」と諦め気味の読者の方、ご心配なく。
備え付けの背面収納のような収納空間を、市販の家具並みのコストで全て実現することができるのです。
詳しくは次のセクションにて。



キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具実例①

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具を使ったコーディネート一例

「ハウスメーカーや専門業者に頼むとお金がかかるし、かといって市販の収納家具で揃えても造りつけのような雰囲気や使い勝手が実現できないし・・・」
そんな方におすすめするのが、サイズオーダーできる収納家具をキッチンの背面収納として上手に取り入れること。
欲しいところに、欲しいサイズで、欲しいだけ収納を組み合わせることができるのがサイズオーダー家具の魅力ですが、その利点をキッチンでも活かさない手はありません。
ここからは、キッチンの背面収納の後付けを考えている方向けに、手ごろな価格ながらも造りつけのキッチン背面収納のような見た目と使い勝手を実現する、おすすめのサイズオーダー家具を3つの活用事例を交えながらご紹介していきます!
まずはこちらの北欧風のカラーリングでまとめた背面収納システムからのご紹介です。

キッチンの背面収納の後付けにおすすめのカウンタータイプのレンジボード

組み合わせ自在なカウンタータイプのレンジボード

こちらの実例で使用しているカウンタータイプのレンジボードは、左右のユニットの組み合わせが自在にでき、なおかつスペースにぴったりと収まるカスタマイズ性が魅力の商品。
このタイプのレンジボードは、家電をスマートに収納しながらも、余すことなく収納スペースを利用できるのがメリット。
サイズはもちろんのこと、開き戸や作業台・引き出しタイプといった多種多様なバリエーションから選べるため、自分のキッチンのスタイルに合わせたベストな一品を見つけることができます。
標準でスライド棚を備えているので、重たい炊飯器や電子レンジもラクラク出し入れ可能に。
使い方次第でキッチンの機能性と見た目の美しさを両立できるおすすめの商品ですね。

価格65,800円~
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キッチンの背面収納の後付けにおすすめのオーダーサイズ対応のカウンターテーブル

背面カウンターに合わせやすいサイズオーダー対応テーブル

前述したカウンタータイプのレンジボードに合わせて使いたいのが、こちらのサイズオーダーができるテーブルシリーズ。
留め継ぎタイプでしっかりとした構造のこちらのテーブルは、幅・高さ・奥行きの3方向全てをフルオーダーできるのが他の市販品にはない強みです。
既成品では見つけられないぴったりのサイズ設定にできるので、こちらの実例のようにカウンタータイプの収納トップに高さを合わせて、背面カウンターとして広々な作業スペースを作り出すことが可能に。
表面素材も、キッチンカウンタートップによく使われる「メラミン」で全面コーティング可能なので、機能性も◎。
配線避けや巾木避け、キャスターなどオプションも多彩で、機能性が求められるキッチン用の作業台として申し分ないシリーズですね。

価格16,000円~
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上記の2シリーズのスタッフ個人的イチオシポイントは、高さのサイズオーダーが自在にできるところ! 一般的なワークトップやカウンターテーブルだと希望の高さサイズがなくて、特に高身長や低身長の方が使うにはツラい場合も・・・。 作業台としても活用したい方は、選び方の基準に「高さオーダー」ができるかどうかも考慮してみては?

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの壁掛け式ウォールシェルフ

ガラス付きでキッチンにうれしい壁掛式ウォールシェルフ

作業台やカウンタートップタイプの背面収納のプラスワンに最適なのが、こちらでご紹介の簡単壁掛け式ウォールシェルフ
壁掛け式なので、キッチンのカウンター上やシンク周りのスペースを有効活用できるのがこちらのシリーズの最大の魅力です。
アイテムをすぐ手に取れる位置に設置できるので、料理中の動線をスムーズにし、調理作業をより効率的にしてくれるでしょう。
デザインやサイズバリエーションが豊富なこちらのシリーズですが、この実例で使っているものは、見た目にも美しいガラス引き戸が特徴の扉付きシェルフタイプで、中に収めた食器や調味料をホコリから守りつつ、おしゃれにディスプレイすることができます。
ガラス扉を通して中が見えるため、必要なものを一目で見つけることができ、使い勝手も抜群。
キッチンやお部屋の雰囲気にもなじみやすいデザイン性で、他の家具と合わせやすいのも背面収納として使いやすいポイントですね。

価格29,700
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キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具実例②

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具を使ったコーディネート一例

続いてご紹介する実例は、キッチンらしくさわやかなホワイトを基調にまとめられた背面収納コーディネートです。
白色は清潔感を演出するにはもってこいなので、コーディネートに迷った際は、まず第一候補として購入検討してみてはいかがでしょうか?
構成しているそれぞれの商品について詳しく見ていきましょう。

キッチンの背面収納の後付けにおすすめのカウンタータイプのレンジボード

大容量&キャスター付きで使いやすさ抜群のカウンターレンジボード

キッチンの背面収納は必ずしも固定しなければならない、というわけではありません。
こちらのキャスター付き大型レンジボードシリーズは、調理家電を置くためのカウンタースペースとしても、大容量ストレージとしても活躍間違いなしの優れもの。
キャスター付きのモデルなので、掃除の際にも簡単に移動できるため、使い勝手がさらに良くなります。
壁に固定をしないというだけで、使い方の幅が大きく広がるだけでなく、お伝えしてきているように引っ越しなど環境の変化にも対応しやすいので、背面収納を気軽に試してみたい・・・という方にはピッタリのチョイスかもしれませんね。

価格29,800円~
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キッチンの背面収納の後付けにおすすめのオーダーサイズ対応のオープンシェルフ

隙間にぴったりフィットのサイズオーダー対応オープンシェルフ

こちらでは冷蔵庫とカウンター収納の間のイヤな隙間を、サイズオーダー対応のオープンシェルフを用いてピッタリ埋めた実例です。
キッチンの背面収納は、どうしてもこのように中途半端な隙間やスペースができがちですが、こちらのシリーズは幅が最小15cm~オーダー可能で、奥行き高さや棚板の段数も自在に選べるカスタマイズ性がウリ。
素材も他のレンジトップと同じメラミン素材を選択可能なので、耐水性や防汚性に優れキッチン収納にはもってこい。
配線穴加工のオプションもついているので、家電収納にもおすすめですよ。

価格7,000円~
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キッチンの背面収納の後付けにおすすめの壁掛け式ウォールシェルフ

見せる収納にもおすすめのシンプルウォールラック

こちらの背面収納に合わせているのは、インテリアの一部として、また収納ラックとしても機能するシンプルウォールラック
お部屋のデザインを選ばず、どんな空間にもしっくりと馴染むデザインは、見せる収納としてキッチンにインテリア面でもアクセントを加えるポイントになります。
持て余しがちなキッチンの壁面上部にお気に入りの小物や本、観葉植物などをディスプレイしたり、使用頻度の低いキッチン周りのちょっとしたものをしまっておくのにも便利ですね。
前述のガラス戸タイプと同様に、取り付ける壁面が石膏ボードであれば付属のフックで簡単に取り付けすることができるので、あと少し収納が欲しい・・・という場合には最適。
お値段もお手頃ながらしっかりとした耐久性があるので、収納のプラスワンにいかがでしょうか?

価格10,450
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従来のキッチンだと、壁掛け収納を取り入れるときは「大型の吊り戸棚を横幅いっぱいに入れて・・・」というご家庭も多かったのでは? 最近では、「収納を持て余す」「高いところの収納は使いづらい」という理由で、このようなコンパクトな壁掛け収納をさりげなく取り付けるorそもそも吊り戸棚自体をつけないというスタイルも人気ですよ! こちらのシリーズだったら、付属のフックで取り外しがラクラクなので気軽に1台からお試しできるのもいいかも!



キッチン背面収納を後付けするならサイズオーダーのできる収納家具で!

キッチンの背面収納の後付けにおすすめの収納家具を使ったコーディネート一例

いかがでしたか?
キッチンの使い勝手を格段に高める背面収納ですが、最近ではこのように背面収納にうってつけの優れた収納家具が数多くラインナップされています。
ご紹介してきたサイズオーダー対応の商品を上手に組み合わせることで、高級キッチンにも劣らない見た目と使い勝手を実現することも可能です!
ぜひ実例を参考に、自分のキッチンに最適なものを選んでみてください。
皆さんのキッチン空間がより快適なものになり、毎日の料理がより楽しくなるようなキッチンになることを願っています。


このコラムを書いた人

arne interior WEB事業部

愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。 おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。

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