ヴィンテージインテリアで叶える。おしゃれなお部屋作りのコツと実例。
ヴィンテージインテリアは、使い込まれた味わいのあるアイテムやエイジング加工がされたものをふんだんに取り入れたスタイルです。個性的で、どこか懐かしさのあるノスタルジック溢れる空間を楽しむことができます。生活感をあえて生かしたコーディネートも得意で、ただ整っているだけではない唯一無二のおしゃれさを出せるのも魅力。
このコラムでは、ヴィンテージインテリアの特徴や理想のコーディネートを叶えるコツを、実例と共にご紹介します。
目次
ヴィンテージインテリアの特徴と定義
ヴィンテージとは、約20年前~100年前のアイテムを指す言葉で、インテリアの場合、「古さ」「重厚感」「無骨さ」などがコーディネートのポイントとなります。またヴィンテージと一言に言っても、その中で様々なスタイルに分類することが可能です。
ミッドセンチュリーモダン | 20世紀半ばにブームとなったモダンなデザインのことをさします。北欧インテリアのシンプルなラインや、鮮やかなパレットなどが特徴です。 |
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ヴィクトリアン | 19世紀後半から20世紀初頭にかけて人気となったスタイル。ホワイトの壁紙に装飾的で豪華な家具、上質さ、フリンジ付きのカーテンなどが特徴です。 |
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シャビーシック | 古い家具やアクセサリーで、あえて古びた外観を持たせるスタイル。白の塗装、薄いブルー、アンティークの鏡などが用いられます。 |
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インダストリアル | 男前なイメージに仕上がるブルックリンスタイルなどが該当します。アイアンやレンガ等を使用した工業的な無骨さが魅力。 |
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それぞれのスタイルの特徴を知り、目指したいスタイルを決めておくことでコーディネートがしやすくなります。
ヴィンテージインテリアのコーディネートに仕上げるポイント
実際に20年前~100年前のアイテムを取り入れるとなると入手も大変ですし、メンテナンスの面でも気を付けなければならない点が多くなります。また、リノベーションや新築で窓枠やフローリングを選択できたり、DIYができたりすると一気にヴィンテージの雰囲気に仕上げていただけますが、賃貸では難しく、大掛かりな作業は大変……という方も多いのではないでしょうか。新しく取り入れるインテリアや雑貨でも、古材っぽさのある素材や形状を選択したりポイントを意識することで、ヴィンテージインテリアの雰囲気溢れるコーディネートを叶えることが可能です。
ポイント1 アイアンやスチールを効果的に使用する
ブラックカラーのアイアンやスチールはその堅牢なスタイルと性質で、ヴィンテージスタイルの定番である無骨さを出すのに効果的なアイテムです。テーブルの脚や雑貨などで用いるとポイントにもなります。
ポイント2 素材感を意識する
マットな質感のものや凹凸感のあるもの、木材など温もりのある風合いの素材を用いるのもヴィンテージを表現するのに大切なポイント。特にレザーや人工皮革は空間に深みや高級感を加えてくれるので、ソファなどメインのアイテムに用いるのもおすすめです。
ポイント3 カラーを意識する
基本的に、ポップなカラーやパステルカラーは避け、グレーやブラックなどのダークトーンやブラウンのように木を感じさせるようなナチュラルな色味で揃えるのがヴィンテージインテリアの定番。深いボルドーやネイビーなど渋さを感じさせるカラーもおすすめです。
ポイント4 小物選びを工夫する
フレームに装飾があるミラーや写真立て、デザイン性のある時計や無垢材でできた雑貨等をコーディネートするとヴィンテージの雰囲気をプラスすることができ、空間に遊び心も生まれます。古紙風の物やレトロな絵柄のポスターなどもおすすめです。
照明はデザイン性のあるシェードのペンダントライトやフロアスタンドを配置してアクセントに。インテリアグリーンも大きく存在感のあるものや、天井から吊り下げるものなどを効果的に配置することでヴィンテージスタイルを際立たせてくれます。
インテリアコーディネーターおすすめのヴィンテージインテリア空間のアイテム選び
ソファ、テーブル、チェアはおうちの中心となるリビングダイニングに必須で、お部屋の雰囲気を左右する重要なアイテムとなってきます。インテリアコーディネーターの視点から、ヴィンテージインテリアに仕上げたい際の各アイテムの選び方のポイントをご紹介します。
①ヴィンテージインテリアにおすすめのソファ
ボタンのステッチや角のあるデザインは重厚感を与えるため、男前なヴィンテージの雰囲気を際立たせます。張地は革、もしくは少し起毛のあるようなものがおすすめです。
重厚感のあるデザインソファ
ボタンとステッチによる存在感が魅力の重厚感溢れるソファ。空間の主役になるようなアイテムです。
贅沢なくつろぎ空間を与えてくれるローソファ
座面の上であぐらもかけてしまうほど、のんびりくつろげる広い座面。ローソファなので、大き目サイズでも圧迫感なく置いていただけます。同生地のクッションが4つセットで付属します。
サイズ展開豊富なベンチソファ
サイズ展開が豊富なモダンスタイルのベンチソファ。メインのソファとしても、玄関などでのちょっとしたスツールとしても、スペースや用途に合わせて活躍してくれるアイテムです。
②ヴィンテージインテリアにおすすめのテーブル
ブラックの脚×木目の天板の組み合わせは、冷たさと自然な温かみのバランスが良く、かつスタイリッシュに仕上がるため、ヴィンテージスタイルに適しています。天板はダークブラウンなど濃い目のカラーを選択することで空間を引き締める効果も。
どんな用途にも使いやすいシンプルなテーブル
カフェ風に並べて置いてもおしゃれな使い勝手の良いテーブル。コンパクトなサイズもご用意がございますので、一人暮らしの方にもおすすめ。テーブルの側面がブラックカラーで、ほどよく引き締まった雰囲気が魅力。
サイズオーダーが可能なダイニングテーブル
ブラックスチールの脚がすらりとのびた、スタイリッシュなデスク。ダイニングテーブルとしてだけでなく、作業台や店舗の商品ディスプレイ用としてなど、どんなシーンにも馴染むデザインです。
③ヴィンテージインテリアのコーディネートにおすすめのチェア
小物やソファにインパクトのあるデザインを取り入れたい場合は、椅子はシンプルなものを選択すると、全体のバランスがとれた空間に。木製脚のチェアは温かみがあり、シャビーシックでエレガントなヴィンテージスタイルにもよくマッチします。
心地良い空間を提案するカウンターチェア
温かみのある木製脚がポイントの、カウンターチェア。脚は3色ご用意がありますので、お部屋のテイストや、他の家具との相性によってお好きなものをお選びいただけます。
食事にも勉強にも丁度良い高さのダイニングチェア
身体をしっかりと支えてくれる安心感のある背もたれと、少し後ろにそったデザインの脚が曲線の柔らかさを感じさせるチェア。ダイニングだけでなくデスクチェアにもおすすめ。リラックスできる座り心地です。
ヴィンテージインテリアのコーディネート実例
リビングダイニング
木目の床材に合わせてテレビ台やローテーブルをブラウン系の色合いで統一感を出しつつ、小物やラグ、観葉植物で遊び心を加えたヴィンテージインテリアの空間。リビングはゆったり座ることができる3人掛けソファと、一人で贅沢にくつろぐことができる高めの背もたれの1人掛けソファを配置。ソファ類はヴィンテージスタイルを際立たせてくれる合皮を使用しました。収納家具にはガラス戸付きのキャビネットをレイアウトすることで、レトロな雰囲気をプラスしてくれます。
キッチン
壁面収納を活用して、調味料やボトル瓶などをレイアウト。物を隠し過ぎずあえて生活感出す方法で、どこか雑然とした味のあるヴィンテージスタイルを演出。大きな食器棚などを置かない代わりにキッチンカウンターと高さを合わせたチェストをレイアウトしました。オープン収納なので食器や食品をすぐに取り出すことができます。家族みんなで使いやすいキッチンです。
寝室
テーブルランプやウォールランプを設置することで、就寝前はメイン照明を消灯して柔らかい明かりの中で過ごすことができます。ラグやブランケットのあたたかみのある柄とベッドやデスクの木目がマッチして、落ち着きのある空間を演出。お気に入りのアイテムに囲まれて、自分だけのくつろぎの空間を楽しめます。
まとめ:ヴィンテージインテリアで自分好みのスタイルを楽しみましょう
ヴィンテージインテリアは、自分の好みやセンスを存分に表現し、おしゃれで個性のある空間を作りたい方にぴったりのインテリアスタイル。物が多くてもそれも味になるスタイルなので、どんどんお気に入りの家具やインテリア雑貨を集めてミックスさせて、こだわりのある空間に仕上げていける楽しさも魅力です。ヴィンテージインテリアのスタイルを取り入れて、理想の暮らしを叶えましょう。
このコラムを書いた人
インテリアコーディネーター 奥田
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。