デッドスペースに収納を作る!賃貸の邪魔な柱もアイデア次第で有効活用
部屋の中にデッドスペースはありますか?
デッドスペースとは意図せず出来てしまった利用していない空間のことです。
リビング収納として家具を置いたりクローゼットにカラーボックスを置いてみたら微妙な空間が出来てしまったり、洗濯機やキッチンの冷蔵庫の横・ゴミ箱の上などにスペースがあるけれど、丁度良い幅や奥行の棚がないなど…ふとしたときにデッドスペースが生まれてしまうことがあります。
また、賃貸マンションなどによくある間取りによっては、元からある柱や梁によってぴったり家具を配置できずに余分なスペースが出来てしまったりもします。
今回は、そんな困ったデッドスペースを有効活用しておしゃれな部屋を作るアイデアをご紹介していきます。
目次
デッドスペースが出来やすいシーンや間取りは?
賃貸マンションなどでよく見かける邪魔な柱や梁
デッドスペースのできやすいレイアウトの部屋がラーメン構造の間取りです。よく間取り図で部屋の四隅に柱があるマンションなどを見かけますが、これはラーメン構造という作りで、画像のようなランドリースペースやキッチンなど、柱や梁がレイアウトの悩みの種になりがちです。
生活し始めて気付く、余らせてしまっている空間
いざ暮らしはじめてから気付くもったいないスペース。あとから収納を置こうと思っていて放置したままにしていれば立派なデッドスペースです。
特にキッチンの冷蔵庫や洗濯機の横などは、あとから丁度良い収納棚などを探そうと思ってそのままということも。
憧れの壁いっぱいの本棚も出来る!
柱と壁のスペースに収納を配置
画像の部屋は柱と梁のあるお部屋。柱と壁の間に壁いっぱいの本棚を作ったり、柱に沿うカタチで設置できる伸縮するコーナーラックを置いてみます。
段違いのスリムな収納棚を両脇に、真中には空いたスペースぴったりのサイズにオーダーできる本棚とテレビ台を配置。
あえてカラーもバラバラにすることで、まるでアートスペースのようなおしゃれな空間になりました。
柱と壁のデッドスペースの幅を測って、壁いっぱいに本棚を設置。本好きには憧れの収納スペースです。
こちらの本棚も1cm単位でのオーダーが出来るので、デッドスペースの幅や奥行に合わせて作れます。
壁いっぱいの収納を作るのに使用したアイテム
デッドスペースを埋めるおしゃれな本棚
省スペースにも壁いっぱいの収納にも使える本棚。棚の数や色も選べるのでインテリアコーディネートの幅がぐっと広がります。
キャスター付きにもできるテレビ台
既製の本棚サイズを両脇に、間の空間にはテレビ台を設置。オーダーでキャスター付きにも出来るので、リビングだけでなくキッチンなどでカウンターや可動式の収納としても活用できます。
デッドスペースの原因の邪魔な柱にコーナーラックを沿うようにレイアウト
こちらは1Kの部屋をオープンラックで寝室とリビングに区切ったお部屋。
部屋の奥にベッドが配置されていますが、柱の周りが活用できておらずデッドスペースになっていたところに伸縮式のコーナーラックを柱に沿う形で置きました。伸縮する収納は様々な部屋の間取りに合わせて対応が出来るので、デッドスペースを活用するためのアイテムとして特に相性の良い家具のひとつです。
伸縮してデッドスペースに合わせられるアイテム
コーナーにぴったり合わせる伸縮収納
見せる収納と扉の付いた隠す収納が両立した使い勝手の良い収納です。画像のように柱に合わせたり壁と壁の空間にコーナーラックとして置くことができます。
また、曲げずに真っすぐに置いたり、伸縮することで省スペースでも使えるため部屋のレイアウトを変えたくなったときや引っ越したとしても、時々に応じて活用できます。
デッドスペースを作業空間にする伸縮デスク
ラックと同じ柱に伸縮デスクを置いてみたレイアウト。こちらの机もコーナーに合わせたり、伸縮させずに収納として使ったり、間取りや用途に合わせて活用できるアイデア家具です。収納部分は引き出しタイプだけでなく、開き扉や引き戸タイプもご用意。
シンプルな設計なので角に置くだけでなく、カウンターテーブルとして対面使い用にも人気です。
壁面に作る収納スペース
梁や柱部分を活かして収納場所を作るなら、簡単にフックで付けられる壁掛け棚もおすすめ。幅や奥行き、高さもオーダーできるので微妙に出来てしまうスペースの問題を解消するのに最適。棚には本や食器、お気に入りの小物を飾りましょう。
※壁面取付前に、戸境壁など穴あけが禁止されていないかや、壁面内の構造に問題ないか事前にご確認ください。
部屋のサイズに合わない家具で出来てしまうデッドスペースの活用例
賃貸マンションや戸建てなど家の大きさは様々ですが、洋室でよくみられる広さは5畳~8畳ほど。スペースに限りがある上に柱などがあると、さらに狭いと感じるかも…。
また、窓の位置関係によっても家具の配置に頭を悩ませることになってしまいます。
部屋のサイズに合わない家具を置いてしまうことは余計なデッドスペースを作ってしまう原因になるので、家具購入前は設置してできるスペースの活用方法なども念頭に置いておきましょう。
ただ、そうはいっても部屋や家具の幅と奥行は様々。なかなか隙間にぴったりの収納やテーブルなどを探そうと思っても見つけるのに一苦労だったりします。
DIYで作るデッドスペースに合わせた収納棚
たとえば壁と家具のデッドスペースを活用して幅30cmくらいの棚棚を追加したい!という場合にはDIYに挑戦してみるのもおすすめです。小さな収納棚くらいなら100均でもDIYコーナーがあったりと、安い予算で初心者にも挑戦しやすいです。
ただし、以下のような場合はDIYの材料を買いに行く前に大丈夫かな?と一度検討してみたほうがいいかもしれません。
- 似たサイズの既製品と比べると材料の費用がかかる
- 収納力のある棚や体重を掛けることのあるテーブルなど、一定の耐荷重を必要とする
- 負荷のかかる使い方が予想される
- 賃貸の場合、作る時や設置の際に汚れやキズを作る可能性がある
- もの作りが苦手、または初めてだけど作りたいものが身幅以上の大型のもの
既製サイズの家具とオーダー家具の組み合わせで隙間のないレイアウト
人気のDIYですが、いざやるとなると意外とモノ作りはハードルがあります。そのため、好きな既製サイズの家具を置いたあと、出来たデッドスペースにはオーダー家具を置いてみる、というのもおすすめです。
柱によってデッドスペースのできやすい5畳の部屋にシングルベッドを置きました。この場合ベッドを柱の前に置いているので、頭の部分にすき間が出来ています。
このすきまを有効活用して空間にぴったり収まる棚板付きテーブルを設置。ベッドサイドにはスマホや目覚まし時計、雑誌などを置けるサイドテーブルがあると、なにかと便利なのでデッドスペースを活用するなら配線ケーブルが通せる切り欠き付きがベストです。
キャスター付きで移動も出来るサイドテーブル
ベッドに棚が隠れないように高さも考慮したオーダーテーブル。キャスター付きにも出来るので、掃除の時も楽に動かすことができるのもポイントです。
同じくキャスター付きで、棚を2段にしたり高さを変えればキッチンや洗面所の隙間に便利なラックとしても使えます。
部屋の扉の向こうには廊下があり、そのまま玄関へと繋がっています。そのため、玄関にあるシューズラックの部分がこの部屋の突き出た壁となってしまっており、デッドスペースができやすい間取りです。
この壁によってできた段差部分には画像では収納棚を置きました。棚の奥行は、壁と収納棚で段差が出来ないようにぴったり合うサイズにしています。
低い高さの収納棚にすることで、圧迫感を軽減し、それを保ちながら追加の収納を実現させるために上部にはウォールラックを設置しています。単純に高さのある棚を置いてしまうと奥行もあるため、より狭い部屋を意識させてしまいます。収納をプラスするなら壁を活用するほうが、余計な圧迫感を持たせずに済むポイントです。
深めの奥行で収納力を高めたオーダーラック
デッドスペースの段差に収納ラックを置く時に意識したいのは、置くことで段差が増えてしまわないかということ。配置した収納家具によって階段状に段差が増えると見た目があまりスッキリしません。
奥行を1cm単位に揃えるなら、3辺を好みに変えられるオーダーラックが収納場所に合わせられるのでおすすめ。
可動棚で高さを変えたり、収納ボックスや収納ケースを入れて小分けにして整理整頓したりと使い勝手もよいラックです。
部屋の角に付けられる便利な壁掛けコーナーラック
デッドスペースの壁にはウォールラックが手軽でサイズも豊富です。コの字や扉付きなど様々なタイプがありますが、画像のような部屋のコーナー部分や、トイレやキッチンなどの角になるスペースには扇形のコーナーラックも有効です。省スペースな幅37cm、中型タイプの45cm、大きめの60cmと3タイプを組合せるとお店のディスプレイのようにおしゃれな収納スペースが作れます。
キッチンカウンターと食器棚の間のすき間にも
他にもデットスペースを快適な空間にするためのアイデアにキッチンの収納追加もご紹介。
作り付けの食器棚はおしゃれですが高額なので、既製サイズのキッチン収納を設置するシーンもよくあると思います。
画像ではレンジ台と食器棚の間にできた36cmのスペースに専用のオーダー家具をキレイにぴったり設置。天板に家電や調味料を、下にはゴミ箱を置くスペースが完成しました。
デッドスペースが出来る理由と便利な活用方法とは
家具の配置によって意図せず生まれてしまうデッドスペースや、元々の間取りが隙間を作りやすい場合など、ひと言にデッドスペースといっても要因は様々です。
ちょっとした工夫やアイデア、便利グッズで解決できるものもあれば、思い通りにオーダーできる家具やDIYなどデッドスペースを有効に活用して部屋の収納力をアップさせる方法もあります。
一度、今住んでいる部屋を見渡して、隙間やもったいないスペースになってしまっている空間があればフル活用してデッドスペースを便利な収納スペースに変えていきましょう。
アイデア家具を活用したインテリアコラム
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。