足元から整える、心地よいダイニングの作り方

ダイニングテーブルの下にラグを取り入れることで、毎日の食卓がより快適になるだけでなく、空間全体の印象を高めることができます。食べこぼしや床のキズ防止などの機能面に加え、デザインや素材選び、敷き方のコツを押さえると長く愛用できるアイテムになります。
本記事では、ダイニングにラグを敷くメリットからサイズの選び方、素材やデザイン、そして敷くときの注意点まで、ダイニングを心地よい空間に仕上げるためのポイントについてご紹介していきます。
目次

ラグマットの種類は豊富で、テイストに合わせて柄や形、素材などおしゃれで快適な空間を作り出すためには、ラグの選び方が重要です。
本記事では、さまざまな要素を考慮しながら、インテリアにぴったりなラグの選び方と、その魅力についてご紹介します。
ダイニングテーブルの下にラグを敷くメリット

食事をする場所として毎日使うダイニングにラグやカーペットを敷くと、様々な面でのメリットがあります。食べこぼしの心配や掃除の手間から敬遠されがちなラグですが、実は暮らしをより快適に、そしておしゃれにしてくれる多くのメリットがあります。ここでは、ダイニングにラグを敷くことで得られる効果についていくつかご紹介します。
床や家具を保護してくれる
ダイニングテーブルや椅子の脚は、座る動作でどうしても床と接触しやすい部分です。そこで、ラグを敷くことでクッションとなり、キズやへこみなどのダメージを防いでくれます。加えて家具を移動する際の衝撃も和らげるため、床材を長持ちさせる効果も期待できます。透明なタイプや木目調のラグもあるため、好みに合わせて選べば床を適度に見せつつ、しっかりとカバーしてくれます。
防音対策とほこりの舞い上がり防止
ラグは音を吸収する機能があるので、椅子の脚を引いたときのガタガタ音や食事中の音の響きを抑えてくれます。特に薄手のラグでも多少の防音効果が見込めますが、裏面が厚めのものや防音効果付きクッションフロアを選ぶと一段と効果が高まるでしょう。また、ラグは歩行時に発生するほこりの舞い上がりも軽減します。食べかすや小さなゴミが落ちやすいダイニングであっても、こまめに掃除することで衛生的な足元を保つことができます。
足元を冷えから守り快適に
床暖房がある部屋の場合でも、直接床に触れるよりもラグがある方が温かさを保ちやすくなります。冬場の冷え込みが厳しい地域では、床からの冷気を通しにくい素材を選ぶことで、より寒さ対策に効果的です。また、季節に合わせてラグを取り替えたり、オールシーズン対応の防カビや防ダニ、抗菌加工されたラグを選んだりすることで、一年中心地よいダイニング空間を演出することができます。
おしゃれな空間の演出やゾーニング効果
ダイニングとリビングの間取りが一体化している場合、ラグを使って空間にメリハリをつけるのは効果的な手段です。ダイニングを視覚的に切り分けるように配置するだけで、インテリアとしてのアクセントとなり、部屋全体に統一感が生まれます。また、ラグの色や柄を変えるだけでも、手軽にダイニングのイメージチェンジが可能です。家具の雰囲気と合わせるか、あえてアクセントとして個性的なデザインを選ぶかで、お部屋の表情が変わるでしょう。
ラグのサイズと形状の選び方
ダイニングテーブルや椅子の配置に合わせて、適切なサイズと形状を選ぶことで使い勝手と美観を両立できます。せっかくお気に入りのラグを選んでも、サイズが合わなかったり、動線を邪魔してしまったりして使いづらく感じてしまうことがあります。ここでは、部屋や家具に合わせたラグのサイズと形状の選び方を解説していきます。
テーブルの種類別ラグサイズの目安
ダイニングに敷くラグやカーペットのサイズ選びは、空間の広さや使用する家具を考慮しながら選びます。その際、テーブルや椅子の動線を意識しつつ、大きすぎず小さすぎず適切な大きさを把握することがポイントです。例えば、四角形のテーブルでは、テーブルの縦横寸法より少なくとも数十センチ余裕を持ったラグを敷くと、椅子を引いたときもラグからはみ出しにくく座りやすくなるので、メンバー数に応じて検討してみるとよいでしょう。円形のテーブルには、同様に円形のラグを選ぶとデザイン性も高まります。さらに、部屋の形に合わせて楕円形などを検討してみると、動線やインテリアを邪魔せずおしゃれさを演出できます。
椅子の引きやすさと動線を考慮する
ラグの上で椅子を引くときにストレスを感じてしまうと、せっかくのダイニング空間が使いにくくなります。脚部分の引っかかりを防ぐためには、耐久性があり、滑り止めがしっかりしたラグの方が安全かつ快適です。また、動線を確保するためにも、ダイニングテーブルの外周から椅子を引き出したときに十分な余白があるサイズを選択し、人の通るスペースと重複しないような配置を考えるのも大切です。
ダイニングラグを敷く時の注意点
ダイニングルームで使用する場合にはラグが傷まないよう設置場所を工夫したり、劣化を防ぐために滑り止めを併用するのがポイントです。ここからは、ダイニングで使うラグをより長持ちさせるためのポイントをいくつかご紹介していきます。
直射日光による変色や日焼け対策
窓際などで直射日光が長時間当たる場所では、ラグが変色する可能性があります。これを防ぐためには、レースカーテンやブラインドを併用したり、UVカット加工がされたラグを選ぶのがおすすめです。日射しの強い季節には、超過分の光を防ぐ工夫をするだけでもラグの寿命が大きく変わってきます。部屋のレイアウトや窓の位置に合わせた対策を行いましょう。
ラグの下に滑り止めをプラス
ラグ自体に滑り止め加工がない場合や、素材によってズレやすいと感じる場合は、滑り止めをプラスすると安心です。滑り止めを活用することで、安全面はもちろん、掃除もしやすく快適に過ごすことができます。また、ダイニングテーブルの下に敷く場合は、大判サイズを活用するとズレる心配が減り、より安定感のある空間になります。足元を安定させて、ダイニングをさらに心地よい場所に整えましょう。
家具の圧力で跡がつかないよう注意
ダイニングテーブルや椅子など重い家具を長期間同じ場所に置いていると、ラグにへこみや跡がついてしまうことがあります。これらは一度深くつくと元に戻りにくいため、定期的に位置を移動したりフェルトなどを脚につけたりして対策しましょう。
もしラグに跡がついても、素材によってはスチームアイロンやドライヤーで繊維を起こしてあげると、元通りになるケースもあります。日頃から少しずつ気を配ることで、美しい状態を長く保つことが可能です。
こまめに手入れをする
ダイニングは食べこぼしやホコリで想像以上に汚れるので、毎日のちょっとしたお手入れが心地よさの維持に役立ちます。食べこぼしなどは放置せず、すぐに乾いた布やティッシュで拭き取り、掃除機を定期的にかけることでホコリや細かいゴミを取り除けます。特に家具の脚回りや椅子の下まで念入りにケアすると、清潔で心地よいダイニング空間を保てます。
ダイニングのインテリアを引き立てるラグデザイン
ダイニングラグはインテリアを引き締め、食事や会話をより心地よく演出させることができます。部屋全体のスタイルに合わせることで、ラグがインテリアの主役にもアクセントにもなります。ダイニングテーブルや椅子とのカラーバランスを意識することで、上質感や統一感を演出できるでしょう。また、食事の汚れを考慮し、お手入れが簡単な素材を選ぶと、心地よさも保ちやすく快適な空間になります。ここからは、いくつかのテイストに合わせたラグのデザインについて紹介していきます。
北欧風のナチュラルテイスト
北欧風のナチュラルテイストを取り入れるなら、ベージュやグレー、ライトブラウンなどの柔らかい色合いに、木の風合いを活かした素材感が特徴のラグがあれば、ほっこりとした北欧風ダイニングを演出できます。家具はやさしい木目調のダイニングセットを軸に、植物やナチュラルテイストの雑貨を少し添えると、心安らぐ空間に仕上がります。織りや質感がシンプルなものを選ぶと、家具とも調和しやすいのもポイントです。
モダン柄・ジオメトリックパターン
ダイニングにモダンテイストをプラスしたいなら、足元のラグにジオメトリックなパターンのものを選びましょう。幾何学的な柄は、部屋全体をスタイリッシュに引き締めてくれます。白やグレーなどのニュートラルカラーのデザインから、大胆なコントラストを持つものまで選択肢が多いため、自分の好みや部屋のテイストに合わせて取り入れながら鮮やかな色をアクセントに取り入れることで、空間が生き生きとした印象になります。足元からおしゃれに演出して、快適なダイニング作りを楽しみましょう。
シンプルな単色やデニム調ラグ
単色ラグは一見シンプルな印象ですが、色のトーンや質感によってさまざまな雰囲気を作り出せるので、ダイニング周りのインテリアを引き立てながら邪魔しない点がメリットです。また、デニム調ラグはカジュアルでリラックスした雰囲気を演出し、汚れも比較的目立ちにくいため、日常の使い勝手を求める方や、模様替えを気軽に楽しみたい方にもおすすめです。
スタイル別ダイニング×ラグコーディネート
ダイニングのテイストやライフスタイルに合わせると、ラグの魅力を最大限に生かせます。それぞれのテイストに合ったラグを選ぶことで、毎日の食事や団らんがより充実したものになるでしょう。ここからは、各テイストに合わせたレイアウト実例や、レイアウトのポイントについて紹介します。これらを参考に、自分の好きなインテリアに合わせて、足元から快適なダイニングスペースに仕上げましょう。
まとめ:快適なダイニング空間をつくるラグ活用法
ダイニング用のラグは、機能面とデザイン面の両方から空間をサポートしてくれる重要なアイテムです。上手に活用することで、毎日の食卓をもっと豊かに彩ることができます。テーブルの下にラグを敷くことで、床や家具を保護するだけでなく、防音や保温といった快適性が向上します。最適なサイズや素材、デザインを選んで、使い勝手と美観を両立できる点も魅力です。洗濯機で手軽に洗えるタイプや、防水・防カビ機能を備えたラグを利用すれば、お手入れの負担も軽減できます。また、季節やインテリアの変更に合わせてラグを変えることで、ダイニングを常に新鮮な雰囲気で楽しむことができます。本記事を参考に、キッチンやリビングとの調和を図りながら、快適なダイニング作りをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

このコラムを書いた人

arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。