キャットウォークの幅はどう決める?愛猫が快適に過ごせる設置ガイド
「キャットウォークは高所を好む猫にとって欠かせない「秘密の探検路」。
しかし、ただ設置するだけでは猫にとって「安心できる場所」にはなりません。
実は猫が心からリラックスしながら生き生きと過ごせるかどうかは、「たった数センチの幅」で大きく変わるのです!
もしあなたの愛猫がキャットウォークをあまり使ってくれないなら、その原因は「幅」にあるかもしれません。
本コラムでは、猫の習性と安全性を徹底的に考慮した「愛猫が快適になるキャットウォークの幅の黄金比」から、設置時の注意点やおすすめサイズ、DIY・賃貸での取り付け方を一挙ご紹介します!
「猫ちゃんが思うようにキャットウォークを使ってくれない・・・」「これから自宅にキャットウォークを取り付けてみたい・・・」と悩んでいる方、必見です!
執筆者
arne interior
WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。
キャットウォークを設置するメリットとは?
キャットウォークを設置する最大のメリットは、猫の「高所を好む本能」を安全に満たせることです。
床面だけでは得られない立体的な運動空間が生まれるため、日常の運動不足解消や肥満予防にとっても効果的。
さらに、周囲を見下ろせる高い場所は猫にとって最高のプライベート空間となり、外敵から身を守る安心感からストレスが大幅に軽減されます。
また、壁面のデッドスペースを「おしゃれなインテリアの一部」として活用できるため、飼い主さんにとっても空間を犠牲にせずに愛猫のQOL(生活の質)を向上できる一石二鳥の理想的なアイテムなのです。
キャットウォークの幅を決める4つのポイント
キャットウォークの幅を決めるポイントは大きく分けて以下の4つ。
- 猫の体格や運動量に適した幅かどうか?
- 多頭飼いの場合のすれ違いスペースが確保できるか?
- お部屋のレイアウトやインテリアとなじむか?
- 材質と強度は問題ないか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①猫の体格や運動量に適した幅かどうか?
猫は体格や運動能力がそれぞれ異なります。
小柄であっても活発にジャンプしたり運動量の多いタイプの猫であれば、安定性を考慮してある程度の幅が必要です。
特に運動量の多い猫の場合は走り抜けるように移動することもあるため、狭すぎる幅は猫にとってかなりのストレスに。
反対に大柄な猫が狭いスペースを歩くと安定感を欠き、転落や怪我のリスクが高まります。
愛猫の日々の様子を観察して、猫の行動に合わせた幅を設定することが快適さのカギなのです。
②多頭飼いの場合のすれ違いスペースが確保できるか?
複数の猫を飼っていると、狭いキャットウォークで対面したときにトラブルが発生しがちです。
幅を広めに取ることで、すれ違いがスムーズになり猫同士のケンカや思うように動けないストレスを避けられます。
また、多頭飼いの環境では横に並んで休めるスペースを確保するのもおすすめ。
特に仲が良い猫同士が一緒にくつろげるよう、ゆとりある幅を用意しておくと良いでしょう。
③お部屋のレイアウトやインテリアとなじむか?
配置は部屋のデザインや家具レイアウトと調和させることが大切です。おしゃれな見た目を保ちながらも掃除や動線を確保できる素材選び(木材や金属など)と高さの調整、位置の決め方を考慮しましょう。スペースが限られる場合は階段状や段差を利用した設計で自由に動ける空間を作れます。
キャットウォークは機能面だけでなく、できればお部屋の雰囲気を損なわないように設置したいもの。
お部屋のインテリア面を考えると、幅が広すぎたり大型になりすぎると見た目にも圧迫感が出ることがあるため、部屋の広さや既存の家具の配置やサイズバランスを考慮することが大切です。
「適切なサイズやインテリアになじむキャットウォークの選び方がわからない!」という方にオススメなのが、家具や建具に合わせて木材の素材やカラーリングを選んだり、幅サイズを近くの家具や家電のサイズと合わせること。
インテリアに自信のない方でも手っ取り早く統一感を出せるので、キャットウォーク選びに迷ったらまずはこの点を意識してみましょう。
④材質と強度は問題ないか?
キャットウォークの材質や強度についても注意が必要です。
金属やガラスのように表面が冷たくつるつるしている素材だと、滑るだけでなく脚が触れた際に冷たさを感じて猫が嫌がる場合があるのでイマイチ。
最もおすすめな表面材は、猫が移動中に滑りにくく爪で引っかけやすい短い毛足のファブリック類や、すべり止め加工がされたマットが敷かれたもの。
猫の肉球は温度に敏感で滑りやすいので、猫が転落するリスクや嫌がるリスクを避けるためにも表面材の選定は特に慎重に。
また内部素材も重要で、特に集成材や合板製のキャットウォークであれば強度と安定性に優れ、猫が飛び乗ったりしても安心です。
ただし頑丈な素材だからと幅や長さを大きく取りすぎると、板材の強度不足やたわみ・しなりによる製品破損が起こる恐れも・・・。
猫が安心して歩けるようにメーカー公表の耐荷重はもちろんのこと、確認できるのであれば製品自体の重量や剛性、たわみ強度を事前にチェックしたうえでキャットウォークを選定するようにしましょう。
おすすめのキャットウォーク幅と設置時の注意点
上記のポイントを踏まえたうえで、実際におすすめのキャットウォーク幅やその他設置にあたって気を付けたいことについて解説していきましょう。
愛猫の年齢や飼育数、特性によってかなり大きく左右される要素なので、ご自身の猫ちゃんと照らし合わせながらピッタリのサイズを探っていきましょう。
幅の目安:一匹飼いなら200~250mm、多頭飼いなら300mm以上が安心
キャットウォークの幅は、猫がすいすい歩けてたまにゴロンと休憩できるサイズがベスト。
一匹飼いで最低限歩くだけの通路なら15cm程度~でOKですが、ほとんど子猫サイズの幅なので大柄な猫には不向き。
基本はどんな猫でも、キャットウォーク上でも方向転換がしやすく外を眺めてのんびりくつろげるサイズである20cm前後の幅を基準にしましょう。
また多頭飼いでは同時に複数の猫が歩いたりすれ違ったりするため、ケンカや衝突せずにスムーズにすれ違える25cm~30cm以上のワイド設計が必須です。
たった数センチの違いですが、愛猫の使い勝手や安心感に大きく影響を及ぼすので、前述のポイントを踏まえつつ最適なサイズを選びましょう。
段差の設定:上下移動のしやすさと安全性を両立
幅とともに見ておきたいのが、キャットウォークの段差の高さ。
上下運動のためにはキャットウォークに段差をつけて階段状に設置することがほとんどですが、その高さは愛猫の「年齢と身体能力」を基準に決めることが大切。
健康な成猫はジャンプ力があるため30cm前後が目安ですが、遊びの要素を取り入れる場合は最大50cm程度の高低差に設定する飼い主さんも。
しかし猫は降りる動作が苦手で関節に負担がかかるため、子猫や老猫、運動が苦手な猫は安全性を最優先し20cm以下の低い段差にしましょう。
着地時の衝撃を考慮し、滑りにくい素材でステップ幅を広く確保することが安全な空中散歩には欠かせないのです。
DIY・賃貸物件でのキャットウォークの取り付け方
ここからは番外編で、賃貸住宅やDIYでも安全にキャットウォークを取り付けたい!という方向けに、DIYや賃貸物件でのキャットウォークの取り付け方について解説していきます。
賃貸物件やDIYで安全に取り付けられることで、キャットウォークの選択肢も増えるので、愛猫が上手に使ってくれる確率もアップするかも?
ポイントを押さえつつ順に見ていきましょう。
強度確保と壁への負担を最小限にする工夫
壁に負担をかけすぎないためには、柱や梁をうまく利用する取り付け方がポイント。
強度のある箇所に固定すれば安全性が向上し、キャットウォークも安定しやすくなります。
補強用の下地板や専用の取り付け金具を併用すると、壁面への負担を分散できて〇。
特に外れやすい場所に設置する場合は、複数の部材を組み合わせ安定感を高めましょう。
DIYでの詳しい取り付け手順についてはこちらのコラムでご紹介していますので、ぜひご覧になってください。
こちらでは吊り戸棚のDIY取り付け方法をご紹介していますが、キャットウォークも手順は同じ。
いずれもしっかりとした取り付けがキモなので、キャットウォークを自分で取り付けたい方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
賃貸OKの取り付け方法やおすすめ商品
原状回復が必要な物件では突っ張り方式の金具や柱を活用したキャットウォークや、ビスをほとんど使わない取り付け方法が便利です。
壁に粘着シートや保護剤を貼り付けてから金具を設置するなど、退去時に剥がしやすい工夫をしておけば安心ですよ。
ただし注意点としては、壁の種類や固定強度を必ずチェックすること。
取り付け位置が問題ないかや、そもそも施工をしていいかどうかは必ず事前に大家さんや管理会社に確認してから取り掛かりましょう。
また、賃貸物件でも対応可能なキャットウォークとして筆者イチオシなのが、石膏ボードの壁にも取り付けができるこちらの「arneco」シリーズ。
付属の壁掛け金具は賃貸物件対応で取り付けや取り外しもラクラクなのに、特許技術のストッパーにより耐震性や安全性もバッチリ。
多頭飼いのお宅でも、たくさん運動する猫ちゃんがいてもおしゃれで安心に使えるキャットウォークなのです。
壁掛けキャットウォークシリーズ「arneco」を見る
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
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