やめて!の前に知っておきたい【猫が家具を噛む】ホントの理由と効果的な対策とは?

猫が家具を噛むイメージ

お部屋の主役であるはずのソファや、思い入れのある木製家具。「気づいたら愛猫の歯型やかじり跡が…!」と、頭を抱える飼い主さんは少なくありません。
「ダメ!」と叱ってもなぜかやめてくれない愛猫の行動に、つい悲しい気持ちになってしまうこともあるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。その「噛む」行動は、猫からのSOSかもしれません。
実は彼らが家具を噛む裏には、「遊び足りない、ストレス、歯のムズムズ」などさまざまな理由が隠されています。
本記事では、猫が家具をボロボロに噛んでしまう行動のホントの原因を徹底解明し、猫の心を満たしながら大切な家具をボロボロにされない対策を徹底解説します!
愛猫と心穏やかに過ごせる暮らしを、今こそ手に入れましょう!

この記事はこんな方におすすめ

  • 「ダメ!」と叱っているのに、愛猫がなぜ家具を噛むのをやめてくれないのか、理由が分からず悩んでいる方。
  • 猫の噛み癖を直したいけれど、愛猫を傷つけたりストレスを与えたりするような強いしつけはしたくないと考えている方。
  • 新しく猫を迎え入れる予定があり、家具の噛みつきやいたずらを未然に防ぎたいと考えている方。
執筆者 執筆者

arne interior
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愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。


猫が家具を噛む主な理由とは?

猫が家具を噛むイメージ

そもそも猫が家具を噛んでしまう原因は以下の4つ。

  • 子猫の歯の生え変わりによるかゆみ
  • 成猫のストレスや退屈の発散
  • 飼い主の気を引きたい欲求
  • 歯や顎の筋肉を鍛えたい本能

順に詳しく見ていきましょう。

子猫の歯の生え変わりによるかゆみ

子猫は乳歯から永久歯へと生え変わる時期に、歯ぐきのむずがゆさや違和感を覚えるため、固い家具を噛んでしまうことがあります。
噛むことでかゆみが緩和されるため、本能的に近くにある物に歯を立ててしまうのです。
特に好奇心旺盛な子猫は、噛み心地の良い硬い素材を見つけるとしばらく夢中になりがちなので、目立った家具が標的にされがちになります。

成猫のストレスや退屈の発散

成猫の場合、室内飼いが増えることで運動不足や刺激不足からストレスを感じることがあります。
このストレスのはけ口として、目についた家具を噛むことでストレスを発散しようとするのです。
適度な運動や遊びの機会が足りていないと、思うように動けないストレスが噛む行為を助長するので、愛猫が家具を噛む=愛猫が退屈を感じているサインでもあると言えるかもしれませんね。

飼い主の気を引きたい欲求

噛むと飼い主が声を上げたり、飼い主が注意を向けたりするという経験を何度もしている猫は、家具を噛めば飼い主に構ってもらえる!と味を占めてしまうことがあります。
一度そのパターンを覚えると、飼い主がすぐに反応してくれる行為として噛むことが繰り返される場合もあります。
こうした場合には飼い主の対応の仕方が違ってくれば行動の改善に繋がることが多いため、後々ご紹介するしかり方などを参考に根気強く猫を教育するのがポイントです。

歯や顎の筋肉を鍛えたい本能

猫は本能的に歯や顎を使いたがるため、硬い物を噛むことを好みます。
視覚的にも家具の角や脚、布地などが獲物に見えたり、動きのないおもちゃのように感じられたりすることがあるのです。
特に家具の角や木製の部分は噛み応えがあるため、狩り本能を満たすような感覚を得やすいので標的にされがち。
カーテンやブラインドといった、細長いものや揺れる布などもまた視覚的に猫の狩猟本能を刺激するので、多方面で対策が必要となってきます。


猫が家具を噛まないための事前対策

家具を守るための事前対策としては、大きく2つの対策に分類されます。
「そもそも猫の噛みたい欲求を取り除く」ことと、「家具を保護したり寄り付かないようにする」こと。
順に詳しく見ていきましょう。

遊び時間を充実させてストレスを取り除く

猫は元来狩猟本能が強いため、日常の遊びでしっかりエネルギーを発散する必要があります。
おもちゃを使った狩り遊びやボール遊びなど、変化のある動きを取り入れて退屈しないようにしましょう。
積極的なコミュニケーションによって猫のストレスが軽減され、家具への噛みつき行動も抑えられる場合が多いので、猫とのふれあいの時間を意識して増やしていきましょう。

噛んでもいいおもちゃやガムの活用

猫の「噛みたい」欲求を満たすためには、まず耐久性があり歯磨き効果も期待できる猫用デンタルガムや専用おもちゃを与えることが効果的です。
日頃から噛んでほしい玩具やガムがある場所へ誘導し、家具以外のものを噛むことを習慣づけられるように根気よく対応しましょう。
猫用デンタルガムや専用おもちゃは歯ぐきのマッサージ代わりにもなるので、ペットの口腔衛生面においても非常におすすめ。
普段の生活に取り入れる際には嫌いな素材やニオイでないかを必ず確認し、かじった後にはお腹の調子や健康に悪影響がないかをよく観察することがマスト。
また誤飲や喉の詰まりには十分注意し、夜間や留守番中など飼い主の目が届かないタイミングでは使用を控えるなど、メリハリをつけて活用しましょう。

保護剤やカバーを使って家具を守る

家具の角やソファの表面など、特に猫が噛みやすい部分に保護材を取り付けることで物理的なダメージを防げます。
例えば、家具の角には乳幼児の角打ち予防にも使われるような市販のコーナークッションや保護カバーを使うのが手っ取り早く効果が出ます。
また、ソファなどの布製品では厚手で頑丈なソファカバーであれば、デザインを大きく損なうことなく手軽に保護できる点もメリットです。
いずれもペット用に防水性や耐傷性に優れたものが豊富にラインナップされているので、デザインや用途に合わせて選んでみましょう。

嫌がる匂い・味のスプレーを使用する

少し力技にはなりますが、市販の忌避剤や猫の嫌がる柑橘系の匂いや苦味成分のあるスプレーを霧吹き状にして家具に噴射してみるのも一つの手。
猫がニオイや味を嫌がって噛まなくなります。
スプレー使用時は猫自身や猫のトイレ周辺にはかからないよう配慮し、必ず飼い主さんが安全かどうかを試したうえで使いましょう。
猫は嗅覚が鋭く過度な刺激はストレスになるので、部屋に嫌な香りが広がることで猫がさらにストレスを感じ、噛む行為以上にさまざまな悪影響を及ぼすリスクがあることを常に頭に置いておきましょう。
一度に多量にスプレーを使うのではなく、様子を見ながら徐々にスプレーを使いつつ同時に他のおもちゃに誘導していくようにしましょう。


効果的なしつけ方と注意点

猫を叱るうえで重要になってくるのが、家具を噛んだ瞬間の対処。
誤った方法で叱ると逆効果になる可能性があるので、以下に解説するポイントを押さえて上手に叱るようにしましょう。

叱るタイミングは現行犯、名前で呼ばない

噛んでいる現場を目撃したら、すぐに「ダメ」など短い言葉で伝えることが効果的です。
その際に名前を呼んで大声で叱るのはNG。猫が自分の名前をネガティブなサインと結び付けてしまう可能性があるためです。
さらに叱った後は噛んでも良いおもちゃや場所に速やかに誘導し、猫の興味を別の場所へ向けることがポイント。
猫が家具を噛んでしまった際は上記の流れをスムーズに行えるようにして、成功した場合は思い切りほめてあげて成功体験を猫に擦りつけることを徹底しましょう。

軽い驚かせ方(天罰方式)の注意点

天罰方式とは、噛んだ瞬間に小さな音を立てるなどして「驚かせる」ことで行動を止めさせる方法です。
具体的には、猫の嫌いな水鉄砲や霧吹きを気づかれないようにかける、大きな声を出したり大きく手を叩いたりする、
ただしここでのポイントは、飼い主が天罰を行っていると悟られないように隠れて行うようにして、なおかつ過度に強い音や刺激を与えないようにすること。
飼い主が行っていることがわかると猫との信頼関係に影響が出たり、天罰を過剰に行うことで猫の大きなストレスにつながりかねないので、怖がらせすぎずにあくまで「噛んではいけない」「噛むとなにか怖いことが起こる」と自覚する程度にとどめるようにしましょう。

成功やおとなしい行動は大げさに褒める

上記のしつけが成功した場合や、家具を噛まないで良い行動をしたらすぐに褒めておやつを与えるなどのポジティブな印象を与えることが、しつけを行う上でとっても大切。
一緒に遊んでから落ち着いた時に褒めると猫の気持ちも安定しやすく、飼い主さんとの信頼関係が深まります。
猫はポジティブな体験を繰り返すことで学習していくので、タイミングよく褒めたりごほうびを与えることで自然に噛むクセを減らしていくことができるでしょう。


家全体の環境づくりで噛み癖を防止

猫が噛みにくい家具配置例

部屋のレイアウトや家具選びも、猫の噛み癖を軽減するための重要なポイント。
猫が噛みそうな家具を減らしたり、猫に興味を持たれにくい素材や構造の家具を選ぶなど、インテリア面からの工夫も同時に行っていきましょう。
項目ごとに詳しく解説していきます。

家具のある部屋に入れない工夫

どうしても噛まれたくない家具がある部屋には、立ち入り禁止にする柵や扉を使うのが手っ取り早く対策できて〇。
猫は自分の体長の約5倍(約1.5m~2m)の高さを助走なしでジャンプできるため、しっかりとガードするなら2m前後の高さのある猫用脱走防止ゲートやドアガードなどで立ち入りを制限するのがベスト。
最近では賃貸物件でも対応できる天井突っ張り式のゲートも販売されているので、猫の運動能力やお部屋の間取り、使い勝手に応じて高さや仕様を選びましょう。
また意外と盲点なのが、電化製品のコード類。
これらを猫が噛んでしまうと最悪住宅火災につながりかねないので、できるだけ電化製品のコードは立ち入り禁止の部屋にまとめて、猫の居住スペースではなるべく目のつかないところにコードを隠したり、コードカバーを活用して壁際にまとめるように徹底してください。

快適な休息スペースの確保

ストレスによる噛み癖を軽減させるためにも、猫が落ち着いて休める場所をしっかり用意しておくと、むやみに家具を噛むことが減る場合があります。
猫は安心できる場所でリラックスすると噛む行動が減るため、高い場所や隠れ家となるケージやキャットハウスを設けてあげると〇。
画像のようなタイプであれば壁掛けもできるので、猫の回遊動線にも設置しやすく使い勝手がいいですよ。
爪とぎも付属しているので、愛猫のストレス発散にももってこいですね。
また隠れ家だけでなく、トイレの位置や清潔さもポイント。
猫の居住空間をトータルでケアして、余計なストレスを猫に与えないように環境整備しましょう。

角や設置位置を工夫した家具レイアウト

家具の形やレイアウトに関しても注意が必要で、角が多い家具や角が目立つレイアウトだとでっぱりの目立つ部分や角部分を噛む傾向があるので、そもそも猫が届かない位置に家具をレイアウトしてしまうのも一つの手。
こちらのシリーズのような壁掛け収納棚であれば、前述のキャットハウスと同じように壁面の好きなところに配置できるので、猫の届かないところやデッドスペースに思いのまま収納をプラスすることも可能に。
このように、ほんの少しインテリアやレイアウトを工夫するだけでもボロボロにされる被害を軽減できるのです。

壁掛け収納棚(扉付き)シリーズを見る


まとめ

猫が噛みにくい壁掛け家具

ご紹介してきたように、大切な家具を愛猫の「歯」から守るには、原因を特定して先回りした対策を講じることが何よりも重要なのです。
猫が家具を噛むのは、あなたへの切実なメッセージかもしれません。
彼らの本能や心理を理解し、その欲求を満たす「噛んでもいいおもちゃ」や「最高の遊び場」を準備してあげることが、問題解決への最短ルートです。
「ダメ!」と叱る前に、愛猫の心を満たす対策を一つずつ試してみましょう。
根気は必要ですが、環境が整えばきっと愛猫もあなたの意図を理解してくれます。
一人で抱え込まずに、時には専門家の助けも借りながら愛と工夫で乗り越えていきましょう。
あなたのインテリアと愛猫の笑顔が守られることを心から願っています!


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