ゾーニングで変わる部屋の印象。暮らしを整えるインテリア術
ゾーニングはお部屋を機能的に分け、家具やレイアウトで生活を整える方法です。ワンルームでもソファやベッド、デスクの配置を工夫すれば、狭いスペースでも圧迫感を抑えられます。本記事では、上手にゾーニングをするためのアイデアやコーディネート実例をご紹介します。

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WEB事業部 愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。
ゾーニングがもたらす3つのメリット
ゾーニングは見た目の印象だけでなく、暮らしの質を高める効果があります。具体的なメリットを知ることで、どの方法を優先すべきかが明確になります。ここでは、インテリアにおける3つの主なメリットを紹介します。
動線がスムーズになり、生活がラクに
動線を意識したレイアウトは、日常の移動を短くし、家事や掃除の手間を減らします。家具は通り道を確保するように配置し、リビングからダイニングへの移動やベッド周りの出入りを妨げないことが大切です。家具は壁際に寄せて中央を開け、低めのソファや脚付き家具で視線の抜けをつくると効果的です。椅子を引くスペースを確保し、収納は使用場所の近くにまとめて定期的に見直すことで、暮らしやすさが大きく向上します。
空間にメリハリが生まれて広く見える
視覚的なゾーニングで天井や床のライン、ラグの範囲、色や素材を意識すると、空間にメリハリが生まれます。例えば、ワンルームの部屋は家具の配置次第で圧迫感が出やすいですが、ラグを効果的に使えば狭いスペースでも広がりを感じやすく、圧迫感を与えずに機能的なお部屋になります。ラグのサイズはソファやテーブルの脚が乗る程度にすると統一感が出て、縦長のラグで視線を伸ばせば天井が高く感じられます。色や質感を統一し余白を残して圧迫感を軽減したり、脚のある家具や収納で床面を見せれば、狭い部屋でも気持ちよく暮らせます。
ストレスが減るなどの心理的効果も
ゾーンを分けることで、オンとオフの切り替えがしやすくなります。仕事用のデスクとリラックスできるリビングを分けるだけでも集中力が上がり、在宅ワークの満足度が高まります。また、用途が明確な空間は片付きやすく、視覚的な刺激が減るため、ストレスの軽減にもつながります。
ゾーニングに役立つアイテムとコーディネートのコツ
実際にゾーニングを行う際は、機能性と見た目の両立が重要です。シェルフやパーテーション、ラグや照明の使い方を工夫すれば、間仕切りを設けずに自然な区切りをつくれます。ここでは、お部屋のゾーニングにおすすめのアイテムや、家具を使わないコーディネートのコツをご紹介していきます。
パーテーションやシェルフで視覚的に仕切る
パーテーションやシェルフで視覚的に仕切ることで、部屋の印象を変えながら実用的な収納を確保できます。間仕切り代わりのシェルフを配置して、配置や高さを工夫すれば、動線を妨げずに見せる収納と隠す収納を両立できます。軽やかな素材や明るいカラーのパーテーションを選べば、圧迫感を抑えてゾーニングをさらに強調できます。
収納兼間仕切りで実用性重視の空間にする
収納を兼ねた間仕切り家具は、限られたスペースを最大限に活かせるアイテムです。オープンラックや扉付きの収納は、視線を遮りつつ圧迫感を抑える方法として効果的です。見せる収納と隠すものを組み合わせて、頻繁に使うものは引き出しに入れて、見せる収納と隠す収納を組み合わせると、リビングとダイニングの間に自然な区切りができるので、収納量を確保しつつ圧迫感を抑えることができます。
色や素材の切り替えで空間にテーマを持たせる
床材やラグ、壁の色をゾーンごとに変えるだけで、同じ部屋でも用途が明確になります。例えば、ダークトーンのリビングと明るめのワークスペースを色で分けると、視覚的にテーマが明確になり、家具や装飾を合わせることで統一感が出ます。カラーの基調を決め、アクセントに異素材を加えて奥行きを出したり、木の温もりと金属のクールさを混ぜたり、ファブリックの柄で季節感を出すと、部屋全体の印象が変わります。
床やカーテン、クッションのトーンをそろえつつ、照明やアートでポイントカラーを入れると狭いスペースでもまとまりが生まれるので、手軽な小物やラグ替えから模様替えを始めましょう。
ラグ・照明でなんとなく分ける
ラグで床の範囲を区切り、照明でそのエリアを照らすと「なんとなく」分けるゾーニングが完成します。デスクまわりはタスクライト、リビングは間接照明やダイニング上のペンダントで用途を示すと、家具を増やさずに空間の役割が伝わります。例えば、リビングは柔らかいラグと間接照明で落ち着かせ、ダイニングは明るめのペンダントライトで食事に集中できるように。デスクは小さなラグとテーブルライトで作業ゾーンを確保し、家具の高さや色を揃えると視覚的にまとまりが出ます。上手に使い分けて、区切りが分かりやすいレイアウトを目指しましょう。
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よくある失敗とその対策
ゾーニングは効果的ですが、やり方を誤ると使い勝手が悪くなったり、圧迫感が出てしまいます。典型的な失敗とその対策を知っておくと、実践の際に迷わず修正できます。ここでは、ゾーニングをする際にやりがちな失敗と、その対策について解説していきます。
仕切りすぎて圧迫感が出る
部屋を仕切りたいとき、家具,シェルフを間仕切り代わりに置くと便利ですが、設置しすぎると圧迫感が出て狭く感じます。壁まで届く背の高い間仕切りは特に重く見えてしまうので、高さを抑えたアイテムや、脚付きで下に抜け感のあるものやオープンラックを選んで、色を明るく統一し、収納は片側に寄せて通路を確保すると視線が抜けて開放的になります。天井高を活かした明るい色で統一するなどの工夫をしながら、圧迫感を減らしましょう。
動線を遮ってしまう
家具の配置は見た目以上に生活の効率を左右します。ベッドやソファを無計画に置くと、廊下や他の部屋への動線が途切れてしまい、朝の出勤や来客対応でストレスが溜まりやすくなります。ゾーニングをする際の基本は、通路幅を確保し、デスク周りは作業動線を優先して配置することが大切です。低めの家具を壁際に寄せる、家具の向きを変える、家具のサイズを見直すなど、小さな工夫で動線は劇的に改善します。部屋の出入り口からの導線を確認し、ベッドやソファ、デスクの位置が日常の流れを邪魔しないかをチェックしましょう。
家族の生活スタイルと合っていない
家族の生活スタイルと合っていない間取りは、日々のストレス源になります。子どもの遊び場や収納のスペースが足りず、在宅ワーク用のデスクがリビングに置かれていると落ち着かない場合もあります。簡単な改善方法としては、ゾーニングや家具の配置替え、ダイニングと作業スペースを兼用するアイデアで効率化を図ることです。家族の人数や年齢で必要な配置は変わるため、定期的に見直して不要な家具は減らし、照明や収納の高さも合わせるなど、小さな変更でダイニングがワークスペースになる場合もあり、みんなが使いやすい空間になります。
住まい別・ゾーニングのアイデア集
住まいの形や家族構成に応じて、ゾーニングの方法は変わります。ここでは代表的な間取りごとに実践しやすいレイアウトのアイデアを紹介します。コーディネートを参考に、自分の生活に合わせた工夫を取り入れてみましょう。
ワンルーム・1K:家具の配置で「寝る」「食べる」「くつろぐ」を分ける
ワンルームや1Kではラグでくつろぎエリアを作り、ベッドは背の低い収納家具で目隠しするのがおすすめです。ベッドは壁沿いに配置して、ラグでエリアを明確に分けると狭さを感じません。また、ソファやシェルフは間仕切り代わりに配置したり、可動式や高さのある収納で縦のスペースを活用することもできます。レイアウトは動線を意識した家具の配置をすれば、快適な一人暮らしが実現できます。
ファミリー向け住宅:家族の動線に合わせたゾーン設計をする
家族で暮らす住まいでは、家族の動線に合わせたゾーン設計が重要です。部屋を移動する際の流れをスムーズにし、子どもの遊び場や学習コーナーは視線が届く範囲にレイアウトしましょう。収納を各エリアの近くに設ける方法や、パーテーションになるアイテムで空間の区切りを分かりやすくする工夫で、暮らしやすさとプライバシーを両立できます。
まとめ:暮らしに合わせて変化するゾーニング
ゾーニングは一度決めたら終わりではなく、生活の変化に合わせて調整することが大切です。家具の配置や収納の見直しで、部屋の印象と機能は大きく変わります。基本は動線と用途ごとのゾーンを明確にすることです。家具の大きさや高さで役割を分けたり、ラグや照明の入れ替えなどの小さな変更で大きな改善が期待できます。本記事を参考に、基本のポイントを押さえつつ、自分の暮らしに合った方法で快適な部屋づくりをしてみてはいかがでしょうか。

このコラムを書いた人

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