創造力を刺激する！クリエイティブオフィスの実現方法とメリット

「クリエイティブオフィス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
近年よく聞くようになったこの言葉ですが、実は2007年ごろから経済産業省がクリエイティブオフィスの導入を推進しています。
クリエイティブオフィスとは、従来のオフィスとは異なり社員の創造性と行動力を刺激し、知識創造を促進するための環境を整備しているオフィスのこと。社員の創造性を最大限に引き出し、イノベーションを生み出すための新しいオフィスの形です。
当コラムでは、クリエイティブオフィスの定義、特徴、クリエイティブオフィスの導入メリットや創造力の向上方法について解説します。

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クリエイティブオフィスの定義と特徴

オフィスは仕事を行う場所ではありますが、クリエイティブオフィスは業務を行う場所ではなく、社員が創造的なアイデアを生み出すことのできる環境デザインの工夫やレイアウトなどの仕掛けが取り入れられている場所になります。
例えば、フリーアドレス制のデスク、テレワーク、それらに伴う社内SNSなどのICTツールを活用したオフィス、社員同士のコミュニケーション促進を行っているオフィスがクリエイティブオフィスと言われます。
これらの取り組みによって従業員の創造性を促進し、企業の成長につなげるのが狙いです。

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クリエイティブオフィスがもたらす12の知識創造行動[SECIモデル]

クリエイティブオフィスは、社員の創造性を高めることができます。
何故高めることが出来るかというと、SECIと呼ばれる知識創造行動の12の要素を促進するためです。
SECIは、Socialization（共同化）、Externalization（表出化）、Combination（連結化）、Internalization（内面化）の頭文字からきています。
これらのプロセスによって、集団や組織内での知識の共有や創造が促進されます。

刺激しあう（共同化） Socialization	ふらふら歩く
	接する
	見る/見られる/感じあう
人々が互いに交流し、経験や知識を共有する段階です。 この段階では、口頭や体験による知識伝達が中心となります。

アイデアを表に出す（表出化） Externalization	軽く話す
	ワイガヤ/ブレストする
	絵にする・例える
人々が共有された知識を言語化し、記録化する段階です。 ここでは、アイデアや概念を言葉や図表などの形式に変換し、共有することが重要とされています。

まとめる（連結化） Combination	調べる/分析する/編集する/蓄積する
	真剣勝負の討議をする
	診てもらう/聴いてもらう
記録化された知識を整理し、組み合わせる段階です。 複数の情報源から集めた情報を統合し、新しい知識を生み出します。

自分のものにする（内面化） Internalization	試す
	実践する
	理解を深める
結合された知識を個人レベルで理解し、自己化する段階です。 この段階では、個人の経験や理解力が重要となります。

リモートワークが普及している近年では、オフィスのありかたが問われています。
改めてオフィスの再評価がされてきているため、クリエイティブオフィスで存在価値を高めることが重要となります。

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クリエイティブオフィス導入のメリットと注意点

クリエイティブオフィスのメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。

社員の創造性やアイデアを引き出せる
社員同士が自由にアイデアを出せる環境は、他の社員の創造力を向上させる重要なポイントの1つ。
ブレストやブレインストーミングが活性するためアイデアを共有する機会が増え、更に新たなアイデアを引き出すことが可能です。

社員同士のコミュニケーションが促進される
フリーアドレス席や、テレワーク中でもICTツールなどを活用したオフィス空間設計は、社員同士のコミュニケーションをとる機会が増え、部署間の壁を越えた交流へと繋がります。

生産性が向上する
クリエイティブなアイデアを誘発したり創造性が向上することで
業務効率や、新たなビジネスモデルの創出につながる可能性が格段に上がります。

社員同士の交流によって新たな考え方が生まれるため、オフィスの活性化にもつながります。

クリエイティブオフィスにはメリットだけでなく、もちろん注意点もあります。
社員同士の交流が行いやすいオフィス環境のため、他の従業員同士の雑談などで集中力が途切れてしまう場合も出てきます。
このような場合は交流できるスペースを設けたり、防音パネルを使用した間仕切りなどを使用するなど環境の整備が必要です。
またフリーアドレス席の場合は社員が自由な座席を選択することで部署間の交流が生まれますが、上司や部下の関係性が失われてしまう可能性があります。
そのような場合は、個人面談を行ったり、役割や責任を定期的に明確に指導することが大切です。

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クリエイティブオフィスの導入を成功させるには

クリエイティブオフィスを実現するにあたって重要なポイントを解説します。

目的と目標を明確にする
クリエイティブオフィスを導入する理由と目標を明確にし、従業員への周知が重要になってきます。
例えば、従業員の生産性や創造性を高めたい、チームワークを促進したい、などの
目的を設定することによって社員一同一丸となってその目標に向かって進むことができます。

従業員の意見を聞く
おしゃれな内装のオフィスデザインを設計するだけではクリエイティブオフィスは機能しません。
実際にそのオフィスを使用することになる社員の意見をしっかり取り入れた空間設計を行うことで、
クリエイティブオフィスの導入に対する支持を得ることができますし、使い勝手の良いレイアウトが完成します。

柔軟なレイアウトデザインを考慮する
全体的なワークスペースに加え、働き方にメリハリが出るよう、ソファーなどを配置してカフェスペースやリラックススペースを作るのも重要です。
また、ホワイトボードやプロジェクタースクリーンなどのICTツールを効果的に活用できるような環境や
集中して作業を行えるスペース、チームミーティングができるスペースなども必要と言われています。
社員が必要に応じて移動できるように様々なスペースを配置することで、創造性を発揮することが出来ます。

ICTツールの導入
クリエイティブオフィスには最新の技術を導入することで、従業員の生産性やコミュニケーションを向上させることができます。
たとえば、ワイヤレステクノロジーやビデオ会議システムなどを導入することで、従業員がスムーズにコミュニケーションを取り合ったり、プロジェクトの進捗やオフィスの状況を把握することが可能です。
オフィス環境を整えれば、オフィス内外問わず社員同士の交流が可能なため、気軽に様々な働き方を取り入れることが出来ます。

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クリエイティブオフィスのレイアウト例

クリエイティブオフィスによる創造力が向上するためには、SECIをベースにオフィスのレイアウトを行うことが大切。
開放的な空間をつくり、従業員が自由に移動できるようなレイアウトを採用することが効果的です。また、コミュニケーションを促進するために、ミーティングスペースやホワイトボードを設置することも重要になってきます。
以下では、SECIをベースにしたクリエイティブオフィスのレイアウト例を紹介します。

Socialization 刺激しあう（共同化）
フリーアドレス席では、その日の気分で好きな座席に座ることができます。
部署を超えた交流が増えることで、業務における情報共有や意見交換がスムーズに行われ、業務運営の効率化が実現します。

Externalization アイデアを表に出す（表出化）
フロアの中央にはオープンなミーティングスペースが設置されており、新しい商品やサービスといった仕事の課題について軽く提案することが可能です。
ミーティングデスクの傍にはホワイトボードを配置することによって、議論内容を視覚化しやすく、より具体的なアイデアを出しやすくなっています。

Combination まとめる（連結化）
煮詰めたプロジェクト内容をしっかり議論する時は、個室タイプのミーティングルームがおすすめ。
個室なので外部からの騒音や気配を気にすることなく、集中して議論することが可能です。

Internalization　自分のものにする（内面化）
壁面には、業務に関する書籍や資料を収納。
学びたいときに手軽に参考書を手に取ることができ知識を習得できる環境を整えると
社員は自分自身のスキルアップに向けた取り組みを継続的に行うことができる環境を整えることで、自己実現やキャリアアップの期待に応えることができるようになります。

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まとめ：クリエイティブオフィスの特徴を知り、上手く取り入れる

ただ単に流行しているおしゃれな内装デザインだけでは、快適に仕事が出来るクリエイティブオフィスにはなりえません。
フリーアドレスの導入やICTツールを利用し、他部署の垣根を超えた社員同士のコミュニケーション促進やオフィス導入の目標を周知させることが非常に重要になってきます。
これらを適切に取り入れることで、社員の生産性向上やモチベーションアップにつながり、企業の成果にもつながります。

クリエイティブオフィスを実現するためには、内装だけでなく、家具も重要な要素の一つ。
arneの家具なら、フリーアドレスに最適なオフィスチェアや、コミュニケーションを促進するミーティングテーブルなど、様々な用途に合わせた商品を取り揃えています。
また、サイズオーダーにも対応しているため、お客様のニーズに合わせた最適なサイズの家具を提供することが可能ですので、是非お気軽にご相談ください。

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