インテリアコーディネーターが教える!おしゃれなリビングの作り方と実例
リビングは生活の中の多くの時間を過ごすことになる空間です。新築で住宅を建てる際も、一番最初に考えるのがリビングルームのコーディネートではないでしょうか。
みんなが集うリビングでは、おしゃれさはもちろん暮らしやすさや居心地の良さも大切にしたいですよね。
今回は、大人も子供も家族みんなが使いやすく、落ち着いてくつろぐことができるリビングダイニングの作り方の基本的なコツを事例とともにご紹介します。
目次
おしゃれなリビングに重要なカラーコーディネートの基本
まず基調色(メインカラー)・配合色(アソートカラー)・強調色(アクセントカラー)の3色を決めて、その3色を用いるよう意識すると統一感のあるお部屋になります。
選択したそれぞれの色の相性もチェックしましょう。
基調色(メインカラー) | 一番面積の広い部分のカラーです。床や壁の色が該当するため、ベージュやブラウン・オフホワイトとなる場合が多いです。 |
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配合色(アソートカラー) | 基調色の次に面積の広い部分に使用されるカラーです。ソファやカーテン、ラグなど大き目のアイテムのカラーが該当します。 グレー系やブラウン系など基調色と馴染みやすいカラーを選択するとコーディネートしやすくなります。 |
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強調色(アクセントカラー) | 基本的にはクッションなど、小さい面積のアイテムに用いるカラーです。 彩度の高いカラーを使用すると空間がしまります。面積が小さいので、自分が好きなカラーを取り入れるのもおすすめです。 |
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一見取り入れにくそうなピンクや青も低彩度のものを選んだり、相性の良いカラーと合わせると馴染みやすくなります。好きなカラーを楽しみつつおしゃれなリビングを目指しましょう。
こちらの記事でカラーコーディネートの実例をご紹介していますので合わせてご覧ください。
>>お部屋の色合いにこだわったコーディネート実例
リビングダイニングスペースで確保したい動線の基本
みんなが集うリビングでは特に、動線のスムーズさも快適な生活を送る上で重要になってきます。
「狭くて通りづらい」などというストレスを避けるためにも、下記の寸法を目安に適切な動線を意識しましょう。
リビング
①低い壁と家具 60cm以上
②ソファとリビングテーブルの間 35cm~50cm
③テレビボードとリビングテーブルの距離 60cm以上
ダイニング
ダイニングチェアの立ち座りには60cm以上、ダイニングチェアの後ろを人が通る場合はダイニングテーブルの先から110cm程度必要となります。
お子様がいるご家庭では、動線に余裕がないとケガにもつながるためゆとりをもたせると過ごしやすいです。
目安の寸法を参考にライフスタイルに合わせた動線を検討しましょう。
過ごしやすい空間を演出する照明計画
今回の事例では家庭で主流となっているシーリングライトを中心に、明るさを足したい部分にダウンライトやブラケットライトなどを用いて照明計画を行いました。
ダウンライトは壁面から90cm程度離す、ライトとライト間は180cm程度離すのを目安として計画するとバランスがよくなります。ダイニングでは演色性の良いランプを選ぶと食事がよりおいしそうに見えるためおすすめです。ダイニングによく用いられるペンダントライトはデザインがおしゃれなものも多いためコーディネートのアクセントになります。
さらに、キッチンの作業スペース上部に手元灯を取り付けたり、作業をしたいデスクにはテーブルスタンドを用いたりなどシーンに応じて局部照明を活用すると生活が快適になります。
シチュエーションに合わせた収納アイテムの選び方
今回の事例では見せる収納と隠す収納をシーンによって使い分けてコーディネートを行いました。
キッズスペースでは文房具やおもちゃ。キッチンスペースにはカトラリーや食品など細々したものを整理するために隠せる収納家具を使用。お気に入りの絵画や小物、雑誌を飾りたいリビングスペースやキッチンのサイドにはシンプルなオープンラックやシェルフを配置。
オープンラックに小物をディスプレイする際には、すべてのスペースを埋めずに余白をつくって抜け感を出すことが、おしゃれに仕上げるコツのひとつです。
使いやすい寸法の家具を選ぶためのポイント
ソファの選び方
ソファは使用人数に合わせたものを選ぶのがおすすめです。ひとり分の座面スペースの目安は約60cmで、肘掛け付きソファの場合は片肘につき約10cmが目安。
一般的なひとり掛けソファ両肘タイプのサイズの目安は約幅80cmとなります。
ふたり掛けの場合は、座面60×2=120cm+ひじ掛け10×2=20cmで約140cmです。
ソファのサイズについては、下記のコラムで詳しく解説していますので、参考にしてください。
>>ソファの大きさはどう選ぶ?目安サイズや種類から知るソファーのこと
リビングテーブルの選び方
リビングテーブルは使用用途やスペースに合わせて選びましょう。
①ソファの横幅に対して②リビングテーブルの横幅は3分の2程度の物を目安に選ぶとバランスが良くなります。
また③リビングテーブルの高さをソファの座面高に揃えると使いやすく統一感も出ます。なお、一般的な高さは40cm程度が目安です。
ダイニングテーブルの選び方
ダイニングテーブルは、ひとり分の食事スペースが最低でも幅60×奥行き40cm必要となります。
4人用/長方形型のダイニングテーブルの場合、一般的には幅135cm×奥行き80cmが目安です。
ひじ掛けのある椅子を使用する場合は、幅に少し余裕を持たせるとゆとりがでます。
インテリアコーディネートの雰囲気を左右する家具の素材のポイント
インテリアを選択する際はカラーやデザインだけでなく家具の素材もインテリアコーディネートの雰囲気を左右する大切な要素です。
ナチュラルで温かいテイストにしたい場合、木目の家具やファブリックのものを使用すると落ち着きのあるコーディネートに。
一方、ホテルライクなどモダンでシックな印象にしたい場合は光沢のある素材や皮革を用いると高級感のある上質な雰囲気に仕上がります。
また、子供スペースやダイニングスペースなど汚れる恐れがあるスペースには合成皮革を使用すると汚れてもふき取りやすく安心です。
目指したい雰囲気をイメージし、メンテナンス性も考慮したうえで素材を選択すると快適な生活を送ることができます。
観葉植物や小物でさらにおしゃれな空間を演出
インテリアの主役となるソファやダイニングセットなど大きな家具のレイアウトを決めてから、余白をみてサイドテーブルを配置したり観葉植物や絵画・お気に入りのデザインの小物などのアイテムを飾ると全体のバランスがとりやすいです。
部屋の中に背の高い観葉植物を置きたい場合は壁際に配置すると圧迫感がでにくく動線の邪魔もしません。
絵画や写真は目線の高さなども意識しつつバランスよく配置しましょう。壁面にそのまま取り付けるのも良いですが、ウォールラックやウォールシェルフで飾るのもおすすめです。
リビングスペースで使用した家具はこちら
おしゃれで使いやすい3人掛けソファ
背もたれの階段のようなデザインが特徴的なソファ。直線的にすっきりと仕上げたアシンメトリーな背もたれのソファは、個性的ながらもシンプルな印象で他の家具とも調和を取りやすいデザインです。
専用のオットマンとの組み合わるとさらにリラックスしてくつろいでいただけます。
サイズオーダーができるテーブル
安定感のある台形脚が特徴的なテーブル。今回はローテーブルとして使用しました。
天板と脚のカラーをそれぞれ選ぶことができるので、お気に入りのデザインのテーブルをお楽しみいただけます。
伸縮自在なオープンラック
何をどこに飾ろうか、想像するのが楽しくなるようなデザインのラックです。
伸縮自在で幅や角度を自由に調整できるので、部屋の間取りに合わせて気軽に模様替えができます。
背面化粧仕上げなので、間仕切りとしての使用もおすすめ。大がかりなリノベーションをしなくてもお部屋の雰囲気を変えることが可能です。
おしゃれでスタイリッシュなテレビ台
場所をとらないスライド扉が付属しているためごちゃごちゃしがちな物を隠して収納することも可能です。
ゴムハンマーだけで簡単に組み立てができるので一人暮らしの方や女性の方でも安心。
サイズオーダー可能なコの字型テーブル
サイズオーダーができるのでサイドテーブル、ローテーブル、ダイニングテーブルなど用途に合わせたサイズでオーダーしていただけます。ぜひご希望のサイズをご相談ください。
ダイニングスペースとキッチンスペースで使用した家具はこちら
サイズオーダーができるダイニングテーブル
使いやすいシンプルなデザインのダイニングテーブルです。
横幅125~180cm・奥行60~90cmまで1cm単位でオーダー可能です。
ご希望のサイズがない場合にも事前にお問合せいいただければ作成可能なケースもございます。ぜひ一度ご相談ください。
様々なインテリアに合わせやすいチェア
ダイニングチェアとしてはもちろん、ワークデスクにも合わせやすい座面高です。
北欧のような雰囲気の、天然木の脚が特徴。あたたかみのある空間に仕上げてくれます。
片肘タイプはひじ掛けの良さも残しつつ、座る際の椅子の移動が小さく済みます。
おしゃれにディスプレイできるオープンシェルフ
あたたかみのある木目調でほかのインテリアとも馴染みやすいシェルフ。
高さ2種類・横幅60~180cmまで1cm単位でサイズオーダーも可能。
木目を残したホワイトウッドは清潔感を重視したいキッチンスペースには特におすすめです。
見たい雑誌をすぐに手に取れるのも便利なポイントです。
キッズスペースで使用した家具はこちら
オーダーも可能なシンプルスツール
シンプルなデザインなのでお選びいただく張地によって北欧スタイルやモダンスタイルなど様々なインテリアスタイルの空間にマッチします。
今回の事例ではキッズスペースに用いましたが、もちろん大人の方でも椅子としてお使いいただけます。
収納と一体化した多機能デスク
天板下と両サイドの収納部には、縦長・横長の書類、A4サイズのファイルや大型雑誌などが収納できます。
机の上をいつもすっきりとしておけるのでワークデスクにもおすすめ。
サイズオーダーも可能ですので、置きたい空間や用途に合うサイズでご注文いただけます。
サイズオーダーも可能!デスクサイドにおすすめの引き出し収納
ちらかりがちな小物やグッズは引き出しの中にすっきり収納しましょう。
人気の北欧風カラーはキッズスペースにぴったりな明るくポップな雰囲気でアクセントにもなります。
まとめ:理想のリビングで快適な暮らしを
コーディネートのちょっとしたコツを知っておくことで、インテリア選びでの失敗を防げます。基本を捉えた上で、お好みに合わせて遊び心を加え理想のリビングを目指しましょう。
arne interiorでは、様々な間取りやスペースに対応可能なサイズオーダーの家具を取り揃えております。1cm単位でオーダーができますので、みなさまの「丁度良い」を叶えます。お気軽にご相談ください。
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このコラムを書いた人
インテリアコーディネーター 奥田
おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。