畳の上ベッドのススメ!和室を寝室にする注意点と対策
和室を寝室にしたいけれど、敷布団ではなく畳の上にベッドを置きたいと思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな和室を寝室にしたいけれど、ベッドを畳に置くのが心配な方や、どんなベッドを置いたらいいのか知りたい方向けに、畳に適切な対策方法や注意点を解説していきます。
目次
畳の上にベッドを置く魅力とは
和室と言っても小上がりになっていたり、仕切りで区切られた空間だったりと形状は様々。
そんな和室のたたみの上にベッドを置くスタイルは、和室をおしゃれなベッドルームに変える和モダンインテリアして人気を集めています。
和室の畳は柔らかな踏み心地とい草の自然な香りが魅力。感触と香りの2つの側面から快適な寝心地で安心して眠ることができるスタイルです。
畳の上にベッドを置く注意点
和室の落ち着いた雰囲気の中で、心地よい睡眠を取るために畳の上にベッドを置くのは一つの良い選択ですが、いくつか注意すべき点があります。
まず、畳は湿気に弱いため、ベッド下の通気性を保つことが必要になります。ベッドフレームは足つきのものを選ぶことで通気性を保ったり、定期的に畳を干すことでカビの発生を防ぐことで、より長く畳を保つことができます。
さらに、ベッドは重みのある家具です。この重みで畳が凹むことがあるため、畳が損傷しないようなベッド選びや対策が必要です。
ダニやカビの発生に要注意
畳は湿気を好むダニやカビの発生リスクがあります。湿気がこもると嫌なニオイの原因にもなるので、定期的な換気や除湿をしましょう。
特にベッド下に収納エリアがある商品は、便利な一方で注意が必要です。衣類や荷物を大容量収納ができる一方で、通気性に難があるため、すのこベッドの使用や湿気を逃がす布団の選び方がポイントになります。
重みによる畳のへこみや傷に注意
ベッドフレームやマットレスは重量のある家具です。その重みにより、畳にへこみや傷がつきやすくなったり、重いベッドが動くことで畳が擦れて、ささくれの原因にも。こうなってしまうと賃貸の場合は修繕費が必要になったりすることもあるので、特に気を付けたいですね。
重量の分散を考えたベッド選びや、レイアウトを工夫すること、畳を傷めないためのフローリング対策マットの設置などが有効です。
畳の上でベッドや重い家具を引きずらない
い草で編まれた畳は、引っかいてしまったり強い摩擦がキズの原因になります。特にベッドや収納などの大きくて重い家具を移動するときに、一人で行おうと片側を持ち上げて引きずるようにしてしまうと、摩擦で畳に傷が出来てしまうので要注意。
二人以上で行うか、ベッドと床の間に厚手の布を敷くことで摩擦を軽減することができます。
また、余計な重さがかかってしまう使い方として、ベッドの上に立つようなことをすると偏った場所に荷重がかかるので、畳には良くありません。
ベッドで畳を傷めないための対策をしよう
畳が傷む原因に家具の重みや湿気があることは分かりましたが、ではそれに対してどんな対策ができるでしょうか?
ここからは畳の上に置くベッドを選ぶ際や、置くときに出来る対策方法について見ていきましょう。
畳の上のベッドは接地面の広いものを
接地面が広いフレームを選ぶことで、ベッドの重みを分散し畳への負担を軽減させることができます。
全体が床板に接しているロータイプのベッドがおすすめ。脚付きでも細い華奢なタイプよりも、太めのしっかりとした脚タイプのベッドを選びましょう。
畳を保護するマットなどを敷く
ベッド下の畳を保護するためにカーペットや専用の保護マットを敷く方法が効果的。
これにより重量による畳のダメージを抑えつつ、見た目にもおしゃれにコーディネートできます。
畳のメンテナンスと寿命
ベッドを和室に置くための注意点を見ていきましたが、ベッドを置く際には畳のメンテナンスと寿命を考慮する必要もあります。
畳は余分な湿気を吸収するため、じめじめした空気がこもりがちな日本の夏には特に適しています。しかし、その自然な機能を活かすために日常のお手入れが不可欠です。
畳にへこみやキズができてしまったら
重みによって凹みが出来てしまったら、水にぬらして固く絞った雑巾とアイロンを用意しましょう。
畳はイ草を編んで作られています。熱と水分を与えることで繊維が膨張して元に戻ろうとするため、この性質を利用します。
濡れ雑巾を置き、その上からアイロンを当てることで適度な湿気と熱を与え、圧縮された畳が改善されていきます。
カビ対策はどうすればいい?
畳の素材であるい草には「調湿効果」があります。
湿度が高いときには余分な湿気を吸収し、低いときには湿気を放出してくれる機能です。部屋の環境を整えてくれる機能ですが、い草が限界まで湿気を吸収してしまっている状況が長く続くとカビやダニの原因に。
特に梅雨などの季節は、敷きっぱなしのカーペットや家具を移動させ、窓を開けて換気をしたり、エアコンによる除湿をして湿気対策をしてあげましょう。
ベッドの清掃とメンテナンス
ベッド周りの掃除はダニやカビの予防につながります。
ホコリや食べこぼし、人間の皮脂などが食料になってしまうので、掃除機を掛けたり乾拭きで掃除を行い、湿気やほこりを溜めない環境にしましょう。
畳の上に置けるおすすめベッド
ここまで畳の上にベッドを置くために、ベッドの形状や畳について触れてきました。
ベッドは洋室に置くイメージだけでなく、素材やデザインによって和室にも馴染む家具として使えることが分かってきましたね。
ここからは和室や畳の上におけるベッドのおすすめ商品を紹介していきます。
圧迫感を軽減するヘッドボードなしタイプ
寝室の圧迫感を軽減するヘッドレスタイプのベッドは、和室に開放感を与えるためにおすすめ。木製素材のフレームはシンプルですっきりとしたデザインで、寝具としてもインテリアとしても素敵なアクセントになります。
和室の雰囲気に合うファブリックタイプ
布で作られたファブリックタイプのベッドは、和モダンな空間を演出するのに最適。
柔らかな素材感と温かみあるデザインがお部屋をおしゃれな雰囲気にしてくれます。
目線を低く保つローベッド
ローベッドは目線を低めに保つので、和室の雰囲気とも相性の良い家具です。部屋の面積を占めがちなベッドは低めのものを選び、床からの高さを抑えることで、部屋を広く見せる効果があります。
ただし低くなった分だけ空気が通る道が狭くなるデメリットがあるので、すのこベッドであることや、ベッド下を収納スペースとして利用しないなどの配慮は必要です。
脚を外して来客時のソファベッドとして使う
ソファとしてもソファベッドとしても使えるファブリックベンチ。ごろ寝が出来るサイズは来客などの際の臨時ベッドとしても使えます。
脚を外すとフロアベッドとして床に近い状態になるので、和室の雰囲気にも合わせやすいデザインです。
ただ、こちらもローベッドと同じく脚を外すと空気が通る道がなくなってしまうので、来客があったとき用などとして利用するのをおすすめします。
まとめ:畳の上にベッドを置いて快適なくつろぎ寝室
和室があることで使い方に迷っていたり、敷布団ではなくやっぱりベッドがいいという悩みがありますが、畳の上でもベッドは置くことができました。
畳にベッドを置くには、どんなベッドを選ぶのが良いか、畳についての注意点などもありましたが、難しいことはありません。日常的な掃除や換気にだけ気を付けて、い草の香りに包まれつつ、快適な睡眠がとれる素敵な和モダン寝室をつくりましょう。
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このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
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