和室にベッドを置くときの注意点と対策|畳のへこみ・カビ対策も解説
和室を寝室にしたいけれど、敷布団ではなく畳の上にベッドを置きたいと思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな和室を寝室にしたいけれど、ベッドを畳に置くのが心配な方や、どんなベッドを置いたらいいのか知りたい方向けに、畳に適切な対策方法や注意点を解説していきます。
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この記事はこんな方におすすめ
- 和室を持て余している
- 和室に敷布団ではなくベッドを置きたい
- 畳の管理方法やメンテナンスについて知りたい
- 和モダンなインテリアの参考にしたい

arne interior
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愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。
和室の畳の上にベッドを置く魅力

和室と言っても小上がりになっていたり、仕切りで区切られた空間だったりと形状は様々。
そんな和室のたたみの上にベッドを置くスタイルは、和室をおしゃれなベッドルームに変える和モダンインテリアして人気を集めています。
和室の畳は柔らかな踏み心地とい草の自然な香りが魅力。感触と香りの2つの側面から快適な寝心地で安心して眠ることができるスタイルです。
和室の畳の上にベッドを置く注意点
畳の部屋に家具を設置するときは、注意点が必要です。設置するベッドフレームのタイプやサイズ、重さによるダメージを防ぐ対策が重要になります。
ダニやカビの発生に要注意
畳には湿気が吸収されやすく、それがダニやカビの繁殖原因になります。特にベッド下などの通気性が低い部分では注意が必要です。すのこベッドやマットレスの床板に空気の通り道を用意することや、定期的に布団を干すなどの湿気対策を行い、清潔で快適な寝室にしましょう。
重みによる畳のへこみや傷に注意
重い家具やセミダブル以上の大きなサイズのベッドを長期間同じ場所に設置すると、畳に重みの影響でへこみが生じる可能性があります。脚付きのベッドフレームで、一部のみに重さが集中しないよう重量分散する構造や畳との接地面の工夫が大切です。場合によっては下に薄型のマットを敷き、重さの分散を図りましょう。
畳の上でベッドや重い家具を引きずらない
ベッドや収納家具を移動させる際に畳の上で引きずると、畳表面に摩擦による傷や摩耗が生じる心配があります。移動時にはベッドを持ち上げるか、軽量で移動が簡単なタイプの商品を選ぶことで、畳への負担を軽減できます。家具購入前に製品の重量や構造などを確認し、適切な選び方をしましょう。
和室の畳を傷めないベッドの置き方と対策
畳が傷む原因に家具の重みや湿気があることは分かりましたが、ではそれに対してどんな対策ができるでしょうか?
ここからは畳の上に置くベッドを選ぶ際や、置くときに出来る対策方法について見ていきましょう。
畳の上のベッドは接地面の広いものを
接地面が広いフレームを選ぶことで、ベッドの重みを分散し畳への負担を軽減させることができます。
全体が床板に接しているロータイプのベッドがおすすめ。脚付きでも細い華奢なタイプよりも、太めのしっかりとした脚タイプのベッドを選びましょう。

畳を保護するマットなどを敷く
ベッド下の畳を保護するためにカーペットや専用の保護マットを敷く方法が効果的。
これにより重量による畳のダメージを抑えつつ、見た目にもおしゃれにコーディネートできます。
畳のメンテナンスと寿命
畳は余分な湿気を吸収するため、じめじめした空気がこもりがちな日本の夏には特に適しています。しかし、その自然な機能を活かすために日常の定期的な掃除や除湿対策が欠かせません。畳の寿命は一般的に5~10年ですが、生活環境やメンテナンス方法によってはさらに長持ちします。しっかり手入れをして清潔で安心な快適な暮らしを送りましょう。
畳にへこみやキズができてしまったら
重みによって凹みが出来てしまったら、水にぬらして固く絞った雑巾とアイロンを用意しましょう。
畳はイ草を編んで作られています。熱と水分を与えることで繊維が膨張して元に戻ろうとするため、この性質を利用します。
濡れ雑巾を置き、その上からアイロンを当てることで適度な湿気と熱を与え、圧縮された畳が改善されていきます。
カビ対策はどうすればいい?
畳の素材であるい草には「調湿効果」があります。
湿度が高いときには余分な湿気を吸収し、低いときには湿気を放出してくれる機能です。部屋の環境を整えてくれる機能ですが、い草が限界まで湿気を吸収してしまっている状況が長く続くとカビやダニの原因に。
特に梅雨などの季節は、敷きっぱなしのカーペットや家具を移動させ、窓を開けて換気をしたり、エアコンによる除湿をして湿気対策をしてあげましょう。
ベッドの清掃とメンテナンス
ベッド周りの掃除はダニやカビの予防につながります。
ホコリや食べこぼし、人間の皮脂などが食料になってしまうので、掃除機を掛けたり乾拭きで掃除を行い、湿気やほこりを溜めない環境にしましょう。
畳の上に置ける!和室に合うおすすめベッド
ここまで畳の上にベッドを置くために、ベッドの形状や畳について触れてきました。
ベッドは洋室に置くイメージだけでなく、素材やデザインによって和室にも馴染む家具として使えることが分かってきましたね。
ここからは和室や畳の上におけるベッドのおすすめ商品を紹介していきます。
圧迫感を軽減するヘッドボードなしタイプ
寝室の圧迫感を軽減するヘッドレスタイプのベッドは、和室に開放感を与えるためにおすすめ。木製素材のフレームはシンプルですっきりとしたデザインで、寝具としてもインテリアとしても素敵なアクセントになります。
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和室の雰囲気に合うファブリックタイプ
布で作られたファブリックタイプのベッドは、和モダンな空間を演出するのに最適。
柔らかな素材感と温かみあるデザインがお部屋をおしゃれな雰囲気にしてくれます。
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目線を低く保つローベッド
ローベッドは目線を低めに保つので、和室の雰囲気とも相性の良い家具です。部屋の面積を占めがちなベッドは低めのものを選び、床からの高さを抑えることで、部屋を広く見せる効果があります。
ただし低くなった分だけ空気が通る道が狭くなるデメリットがあるので、すのこベッドであることや、ベッド下を収納スペースとして利用しないなどの配慮は必要です。

脚を外して来客時のソファベッドとして使う
ソファとしてもソファベッドとしても使えるファブリックベンチ。ごろ寝が出来るサイズは来客などの際の臨時ベッドとしても使えます。
脚を外すとフロアベッドとして床に近い状態になるので、和室の雰囲気にも合わせやすいデザインです。
ただ、こちらもローベッドと同じく脚を外すと空気が通る道がなくなってしまうので、来客があったとき用などとして利用するのをおすすめします。
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6畳和室にベッドをおしゃれにレイアウトするアイデア
家に和室があると言ってもそこまで広い空間ではなく、6畳くらいの広さの和室を持て余していることもあるのではないでしょうか?特にマンションなどの室内の一角が和室の場合。6畳から8畳程度の狭い和室になっていることも多くあります。
ここではそんな狭い和室にベッドをおしゃれにレイアウトするためのアイデアをピックアップしてみます。
狭い部屋には高さの低いベッドを選ぶ
和室に限定されたポイントではなく、広さが限られた空間の場合、おしゃれにレイアウトするには高さを出さないようにロースタイルでまとめましょう。
高さのある家具は圧迫感を出してしまい、より部屋が狭く感じる原因になるので避けましょう。とくに今回は和室に置くベッドを中心に考えると、部屋の大部分を埋める大型家具のベッドはそれだけで圧迫感に繋がるので低めのものを選びましょう。
和室と合う木製のフレームベッドを選択する
和室に置くベッドを選ぶときには、空間の雰囲気に調和する木製フレームベッドが最適です。和室は自然素材が中心で、落ち着いた色やシンプルで直線的なデザインがよく合います。素材は畳や障子とも馴染みやすいナチュラルウッドやウォールナット、オークなどのおすすめです。
フレームや脚はシンプルで飾り気の少ないものを選ぶと、自然素材の風合いが引き立ち、和室の趣を壊しません。
和室ベッド脇には柔らかな灯りの間接照明
和室ベッドの脇には、温かみが感じられる柔らかな間接照明を置くのがおすすめです。和室は元々落ち着きと穏やかな雰囲気を持っていますが、ベッドサイドにほのかな光を加えることで、よりリラックスできる空間になります。就寝前のひとときを、ほんのりとした明かりの中で過ごせば、一日の疲れが優しく癒され、心穏やかに眠りにつけるでしょう。
特に、木や和紙を用いたシンプルなデザインの照明器具を選ぶことで、和の趣がより引き立ちます。柔らかな光は目に優しく、気持ちを和らげるだけでなく、インテリアとしての魅力も高めます。自然な温もり溢れる間接照明で、和室ベッド周りを落ち着きある癒しの空間にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:畳の上にベッドを置いて快適なくつろぎ寝室
和室があることで使い方に迷っていたり、敷布団ではなくやっぱりベッドがいいという悩みがありますが、畳の上でもベッドは置くことができました。
畳にベッドを置くには、どんなベッドを選ぶのが良いか、畳についての注意点などもありましたが、難しいことはありません。日常的な掃除や換気にだけ気を付けて、い草の香りに包まれつつ、快適な睡眠がとれる素敵な和モダン寝室をつくりましょう。

このコラムを書いた人

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