ミッドセンチュリーキャビネットの魅力と人気のアイテム
20世紀中頃に誕生したミッドセンチュリーモダンは、現代においても絶大な人気を誇るインテリアスタイルです。機能的でありながらエレガントなデザイン、洗練されたフォルム、そして自然素材の温もりが特徴的なミッドセンチュリーのキャビネットは、現代のさまざまな居住空間においても馴染みやすいため、多くの人々に好まれています。
この記事では、ミッドセンチュリーデザインの特徴や魅力、おすすめのキャビネットアイテムをご紹介します。
目次
ミッドセンチュリーデザインとは何か?
ミッドセンチュリーデザインは、1940年代から1960年代にかけて特にアメリカやヨーロッパで人気を博したデザイン様式を指します。この時代に生まれた家具は、現代においてもなお多くの人々を魅了し続けています。
ミッドセンチュリーの家具は、余計な装飾を抑え、木材の温もりや質感が際立つよう設計されており、幾何学的な形や流線型のデザインが好まれました。また、素材選びにもこだわり、天然木材や金属、ガラスといった素材がよく用いられます。
加えて、モダンな生活空間にフィットするよう、コンパクトながらも機能性を重視した設計が特徴的で、当時の技術進化と相まって、生産性の高いアイテムが多く生み出されました。このため、現代のライフスタイルにもマッチする家具として人気があり、収納機能を搭載したキャビネット類は、実用性とデザインが求められる現代でも引き続き重宝されています。
ミッドセンチュリー家具のデザイン・素材の特徴
ミッドセンチュリーのインテリアデザインは、そのクリーンなラインと機能美が魅力です。
ミッドセンチュリー家具の素材には、自然由来のものが好んで使用されますが、特にチーク材が人気です。チークは耐久性が高く、深みのある色合いが魅力で、年月を経るごとに味わいを増していきます。この天然木の温かみと、時を経るごとに生まれる独特のパティナ(経年変化による風合い)が愛される要因の一つとなっています。
インテリアにおいて、ミッドセンチュリースタイルの家具を取り入れることで、部屋全体が洗練された雰囲気に包まれます。木製の優しい質感が、モダンな空間を生み出すと同時に、どこか懐かしさを感じさせる落ち着きをもたらすのです。
ミッドセンチュリーなキャビネットの選び方
ローキャビネット/チェストラック/ミラー/ナイトテーブル/ベッド
ミッドセンチュリーモダンがインテリアの世界で復活を遂げ、家具の中でも特にキャビネットが人気を博しています。その魅力は、シンプルで洗練されたデザインと機能性の高さにあります。ここではミッドセンチュリースタイルのキャビネットを選ぶ際のポイントを紹介します。
デザイン
北欧の影響を受けたミッドセンチュリー家具は、直線的でありながらも丸みを帯びたフォルムが特徴的。木目の美しさを活かした素朴な雰囲気が、温かみのあるインテリアを作りだします。
サイズ
お部屋のスペースに合わせて、高さや幅のサイズ選びには細心の注意が必要です。収納家具であるキャビネットは、収納力も考慮しながら、見た目にもすっきりと馴染むものを選びましょう。飾り棚として使う場合も、展示するアイテムのサイズに合わせて適切な棚板の間隔のものを選ぶことが大切です。
質感
ミッドセンチュリー家具は木製のものが一般的で、チーク材やウォールナット、オークなどの素材が人気。時間が経っても飽きのこない素材感を選ぶことで、長く愛用できる家具となるでしょう。
おすすめのミッドセンチュリーキャビネット
ミッドセンチュリーのキャビネットを選ぶ際は、上記で解説したポイントを押さえ、機能性とデザイン性を兼ね備えた家具を選びましょう。以下にミッドセンチュリーなお部屋におすすめの家具をご紹介しますので、おしゃれで心地よい空間作りを楽しんでください。
省スペースでも使いやすいローキャビネット
引き戸タイプのローキャビネットは、空間を広く見せる効果があります。限られたスペースでも圧迫感を感じさせないだけでなく、開き扉や引き出しタイプと比べ、引き戸は開閉時にスペースを取らないため、より省スペースで使用することが可能です。
食器棚にもおすすめなガラス戸キャビネット
ガラス扉が用いられたキャビネットは、食器やグラスなどの収納物を適度に隠して収納することができます。
また、ミッドセンチュリースタイルの特徴である細身の脚部分がスペースを広々と見せ、圧迫感を減らすことで小さめのダイニングでも配置しやすいという利点があります。引き出し部分は食器やカトラリーだけでなく、小物や調味料の整理整頓にも役立ちます。
フラップ扉付きキャビネット
フラップ扉付きキャビネットは、収納棚として日常生活に欠かせない役割を果たすだけでなく、部屋のアクセント家具としても存在感を放ちます。例えば、サイドボードとして、書籍や小物を収納するだけでなく、フラップ部分にはお気に入りの雑誌やアートをディスプレイすることが可能。
暖かみのある木目調や、より現代的な感覚でミニマルな白や黒など、ミッドセンチュリー特有のカラーパレットにマッチする色を豊富にご用意しています。
ローキャビネットがポイントのリビングダイニング
ダイニングテーブル/チェア/ローキャビネット/ソファー/ウォールキャビネット
ロータイプのソファーの背もたれに配置したローキャビネットは、リビングとダイニングの間仕切りとしての役割も果たします。
また、木製の温もりある質感が、洗練されたインテリアに溶け込み、収納棚としてだけでなく、お気に入りの本や小物を飾るディスプレイスペースとしても最適です。さらに、キャビネットの上に観葉植物を置くことで、そのグリーンがリビングの中心に映え、心地よい癒しの空間が生まれます。
ロータイプのキャビネットは収納スペースをしっかりと確保しながらも、圧迫感を与えず、スペースを有効に使うことができるため、狭いリビングはもちろん、一人暮らしのワンルームなどにもおすすめです。
ブラウンの家具で作るミッドセンチュリーなリビングレイアウト
TVボードセット/オープンラック/ローキャビネット/ソファー/オットマン/ローテーブル
リビングルームにブラウンのキャビネットを用いることで、暖かみのある空間づくりが可能です。木製の温もりと、シンプルながらも洗練された線の美しさが特徴のキャビネットは、収納家具としてだけでなく、インテリアのポイントにもなります。
テレビ台と組み合わせて使うキャビネットを置くことで、収納スペースを増やしつつ、統一感のある空間を演出。また、壁面に配置したチェストキャビネットは、本や小物類の収納に利用でき、生活感の出やすいアイテムをすっきりと隠してくれます。
そして、コーディネートの要となるソファーにはブルーを選ぶことで、統一感のある空間にアクセントを加えます。ソファーに色を取り入れるのが難しい場合には、クッションやラグなどの小物でアクセントカラーを加えると、洗練された印象に。
木製家具の自然な風合いとモダンさが共存するリビングコーディネートで、心地よい空間を作りましょう。
ミッドセンチュリーなキャビネットが映える壁紙の寝室
ローキャビネット/チェストラック/ミラー/ナイトテーブル/ベッド
温かみのあるミッドセンチュリーデザインのチェストは、ベッドとカラーを揃えることで、全体の統一感を演出することができます。そのナチュラルな色合いはブルーグリーンの壁紙とマッチし、自然と調和するリラックスした雰囲気の寝室コーディネートを実現できます。
モダンなデザインのサイドボードや収納家具が注目を集める昨今でも、ミッドセンチュリーの家具はその普遍的な魅力により根強い人気を保っています。どのようなインテリアとも相性が良く、時間を経ても色あせないミッドセンチュリーキャビネットの魅力を、ぜひお部屋の一角で感じてみてください。
おしゃれなミッドセンチュリーキャビネットで素敵なお部屋づくりを
ミッドセンチュリーな家具は、機能性とデザインが融合したアイテムです。無駄を省いたシンプルなデザインは部屋のアクセントとなり、現代の住空間にもしっかりと調和します。
素敵なお部屋づくりには、選ぶアイテム一つ一つにこだわり、個性を反映させることが重要です。ミッドセンチュリーキャビネットはその一つであり、お部屋に上質な空間を生み出し、日々の暮らしに満足感と喜びを与えてくれます。上手に取り入れて、自分だけの洒落た空間を実現しましょう。
このコラムを書いた人
arne interior WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。
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