ヌックとは|家のデッドスペースの活用方法や間取り実例まで徹底解説

blog-230406homenook-top1

ヌックとは、家の中の小さな居心地の良い空間を指し、リラックスしたり読書を楽しんだりできる場所のこと。
間取りで採用する例としては、階段下や窓際、廊下の一角などコンパクトなエリアを有効に活用するケースが多く見られます。造作ベンチや低めの収納棚を設け、クッションや照明を合わせることで居心地の良い一角を作れます。家の中に癒しの空間をさりげなく設けたい方におすすめの方法です。
⇒ヌックにぴったりのソファはこちら

執筆者 執筆者

arne interior
WEB事業部
愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。


近頃注目の「ヌック」とは?

リビングのヌック

近頃注目を集めつつある「ヌック」。ヌックとは、家の中で空間の隅や突き出しを利用して小さなくつろぎスペースを作り出すことです。語源はスコットランド語で建築様式をあらわすneuk(ヌーク)からきています。開放的なお部屋の中にヌックのような居心地の良い落ち着ける居場所があると、おうち時間の満足度がさらに上がりますね。


ヌックスペースのメリット

  • 空間の隅や突き出しなどのデッドスペースを有効活用することができる。
  • 開放的な広いリビングの中でも、小さなスペースがあれば自分専用のくつろぎスペースを確保できる。
  • ヌックを利用することで、家族と場所を共有しながらも程よい距離感を保てる。
  • リラックスしたり、特定の目的に使ったり、小さなスペースながらも目的に集中できるスペースを作ることができる。

メリット①

住まいの中には、階段下や廊下の端、部屋の隅などデッドスペースになりがちな空間があります。そこを活用する方法として優れているのが、ヌックスペースです。デッドスペースをヌックとして活用することで、読書やリラックスのためのコーナーなど、ちょっとした自分専用の落ち着ける場所になります。通常なら収納や物置にされる場所でも、ヌックスペースとして工夫すると、家の中に新たな楽しさとゆとりが生まれます
デッドスペースを活かすことで、限られた空間を最大限に有効活用し、生活を豊かで快適なものにしてくれるでしょう。

メリット②

リビングにヌックスペースを設けるメリットは、家族全員が集まる広々とした空間の中でも、自分だけの居心地のよい場所を確保できることです。特別な部屋として区切らなくても、ソファの一角や窓際の小さなスペースを利用することで、半個室のような感覚でリラックスできます。
たとえば、好きな本を読みながら静かに過ごしたり、音楽を聴きながらのんびりとした時間を楽しんだりと、多用途に使えるのが魅力です。リビング空間の中にちょっとした工夫をするだけで、小さいながらも心理的な距離をつくることができ、ほっと一息つける快適な居場所となります。

メリット③

ヌックスペースの大きなメリットとして、目的に集中できる空間を作れることがあります。
家の一部にヌックスペースを設けることで、読書や趣味、仕事など特定の活動に集中できる場所を確保できます。他の部屋から独立したスペースは、気が散る要素を減らし、落ち着いた集中状態を維持するのに役立ちます。
また、ヌックスペースは自分専用の空間としてレイアウトできるため、家具の配置や色合い、照明などを目的に応じて柔軟に決めることが可能です。こうした自分好みの居心地よい空間を作ることで、モチベーションの維持や生産性の向上にもつながります


ヌックスペースのデメリット

  • ヌックを作るために、場合によっては無駄にスペースが取られる可能性がある。
  • ヌックは狭い空間なので、閉所や狭い場所が苦手な方には向いていない。
  • ヌック製作にあたり工事費や材料費等費用がかかる。予算と見合わせて本当に必要かどうかを見極め、後悔しない選択をとることが重要。もし可能ならば簡易的なヌックをDIYする方法を探すのもおすすめ。

デメリット①

ヌックスペースは、空間をおしゃれに演出し、ちょっとしたリラックス空間として近年人気が高まっています。しかし、場合によってはヌックスペースを設けることで、かえって無駄なスペースが生まれる可能性があります。
例えば、必要以上に広く取ってしまうと、実用性に乏しく、生活動線の邪魔になってしまったり、本来居室や収納として十分に活用できるスペースを潰してしまったりすることがあります。間取りを考える際には、本当にヌックスペースとしての空間が必要かをよく検討し、広さや位置を適切に調整することが重要です。

デメリット②

ヌックスペースはコンパクトな設計が特徴ですが、空間が限られているため、閉所や狭い場所が苦手な方にはデメリットになる場合があります。
主に一人で作業や読書などに集中できる環境として人気のスペースではあるものの、長時間過ごす際には多少の圧迫感を感じることもあります。また、天井や壁との距離が近いため、閉塞感が強まる場合も考えられます。特に圧迫感に敏感な方や、閉じられた空間にストレスを感じやすい方には、必ずしも快適とは言えないかもしれません。
利用を検討する際は、事前に実際の空間を体験してみるなど、慎重に判断することをおすすめします。

デメリット③

ヌックスペースのデメリットとして考慮すべき点に、工事費や材料費などの費用負担があります。
ヌックスペースを設置する際、多くの場合は室内の間取りを変更したり、新たに収納や棚を取り付けたりするため、専門業者による工事が必要になります。これにより施工費や材料費、さらにはデザインの工夫次第で追加のコストも発生します。また、使用する素材や家具の品質によって費用が予想外に高くなることもあるため、予算を事前にしっかりと検討・計画しておくことが大切です。
理想的なヌックスペースを手に入れるためには一定の費用負担が避けられないことを理解し、その上で設置を検討しましょう。


ヌックスペースを最大限に活用!目的別アイデアと間取り実例

ヌックをどのように生かすかは、住まいづくりを始める際にははっきりさせておきたいところ。そのためにはヌックの使い方の情報を集めておきましょう。ヌックを活用した間取りの一例をご紹介していきます。

窓際ヌック

窓際のヌック

日当たりのよい窓際に設ける「窓際ヌック」は、日中は窓から差し込む光で気持ちよく過ごすことができます。
外の風景を窓で切り取って、絵画のような雰囲気のインテリアを楽しめるのがポイント。季節を感じながら過ごせる窓辺のヌックでティータイムを楽しむ贅沢な時間な時間を過ごしましょう。

リビングヌック

リビングのヌック

大きなソファがあるのに、結局座るのはソファのふもとの床の上・・・なんて家庭もあるのでは?
そんな家族に、リビングの中にソファを置くのではなくヌックを設置する提案です。ヌックの入口に腰掛けたり、中に入ってゆったりとくつろいだり。LDKからゆるやかに空間のつながりを感じる事ができます。

階段下ヌック

階段下のヌックスペース

階段下の空間を活かした「階段下ヌック」は、まるで隠れ家のようなワクワク雰囲気の場所として人気が高まっています。
例えば、クッションやお気に入りの本を並べ、小さな照明を設置するだけでも、読書やリラックスできる居場所になります。

収納場所やデスクスペースとしても活用可能で、機能性と居心地の良さを両立できます。デッドスペースと思われがちな階段下が、あなた好みのヌックによって素敵なリラックス空間へと生まれかわります。ぜひ家の中の階段下を見直してみて、自分だけの特別な空間を創り出してみませんか?

キッチン横ヌック

キッチン横のヌック

キッチン横ヌックは、家族の心の距離感をぐんと近づけてくれる注文住宅の間取りの中でも注目のスペースです。
キッチンのすぐ横に設けることで、キッチンで料理や片付けをしながら、すぐ近くのヌックで宿題をする子どもたちと会話を交わしたり、お茶を飲みながらパートナーと一日の出来事を話したりと、家事をしながら家族の触れ合いがあります。

家族がそれぞれの作業をしながらお互いの存在を感じることができ、何気ない日常の中に安心感や絆が芽生えます。また、おしゃれなクッションやソファを置くことで、くつろぎのスペースとしても最適。小さなお子さんも常に親の目が届く位置にいるので、安全面でも安心です。

書斎ヌック

書斎ヌック

書斎ヌックは、小さな空間を利用して自分だけの書斎や読書スペースを設けたヌックのこと。
個室がない場合にリビングの一角や廊下の端など、空間を上手に活用したコンパクトな書斎ヌックは、機能性が高く居心地のよい個人スペースになります。

お気に入りの照明や座り心地の良い椅子、小さなデスクなどを設けることで、勉強以外にも自分らしいリラックスタイムや読書時間を楽しむ空間としても活用することができます。また、植物を飾ったり壁紙をアクセントにしたりと、インテリアの工夫次第で、さらに個性的かつ居心地のよい空間に仕上がります。


ヌックを作るときに気を付けたいポイント

キッチン横のヌック

目的をはっきりさせておく

使用用途が明確でないと、なんとなくの物置のようになってしまう可能性があります。 住宅にヌックを取り入れる際には、くつろぐ+αの使用用途部分を明確にしておきましょう。また、理想のインテリアイメージを具体的にしておくと良いでしょう。

居心地の良い「小さなスペース」にする

広すぎるとおこもり感や特別感のない、ただの小さめの部屋になってしまいます。 目安は約一畳程度。適切な広さで、もっともリラックスできる空間を目指しましょう。

ゆるやかに、別空間と認識させる

個室のように、扉や壁などで完全に仕切るなどメリハリをつけすぎず、ゆるやかに他空間と境界線を引きましょう。 方法としては、床の段差をつける、天井を低くする、ヌック内のみ壁や床材の色を変えるなどのゾーニング手段があります。家族と一緒に暮らしつつ、ほどよく距離感を保てる空間にしましょう。


ヌックにぴったりのおしゃれな家具とアイテムで、さらに快適な空間に

マットレスを設置したヌックスペース

ヌックのサイズに合わせられるマットレス

ヌックのサイズにぴったりのマットが欲しい際は、ぜひarneにご相談ください。クッション性ばっちりのマットレスで子どもの遊び場を作りましょう。

リーディングヌックにぴったりサイズの本棚

リーディングヌックにぴったりサイズの本棚

リーディングヌックに欠かせない大容量の本棚。造り付けではなく、ぴったりサイズの本棚をヌックに収めることで、ヌックの使用用途が変わったときに本棚を取り出してスペースを広く使うことができます。

壁掛けラックで作った本棚

石膏ボードの壁に取り付けられるラックで造作家具のような本棚に

細いピンでフックを壁に取付けて、ウォールラックを引っかければ壁面が収納スペースに。

リーディングヌックにぴったりサイズのスツール

サイズオーダー可能!ヌックにぴったり収まるスツール

ヌックにはゆったりできるベンチが欲しいですよね。ヌックの空間に気持ちよくぴったりと収まるソファをオーダーすることができます。

キッチンヌックに置いたダイニングテーブル

サイズオーダーで理想のサイズのダイニングテーブルに

ヌックのサイズに合わせてサイズオーダー可能です。四本脚ではなく二本脚なのでベンチに腰掛けやすい仕様になっています。

書斎ヌックをリビング学習場所にする

書斎ヌックをリビング学習場所にする

書斎ヌックの使い方として、リビングの一角に書斎タイプのヌックを設けて、子どもの勉強空間にするのもおすすめです。リビング学習という家族の共有スペースで勉強する学習スタイルがありますが、リビング空間にありつつ集中しやすい場所として書斎ヌックはぴったりです。


まとめ

自宅でゆったりリラックスできる居場所「ヌック(nook)」。ヌックとは、住宅の一角に設けるコンパクトな空間のことで、自分だけのスペースとして人気を集めています。その魅力は、工夫されたデザインによって、小さい場所でも落ち着いた気持ちで集中でき、居心地よく過ごせることです。

読書や趣味に打ち込めるベンチ型のヌックをリビングや書斎に設置すれば、日常の慌ただしさから離れて静かな時間を楽しめます。「スペースがなくて無理」と思う方もいますが、ちょっとした工夫で意外と手軽に取り入れることができます。階段下のデッドスペースや窓際など、小さな場所に設けるだけでも、暮らしの質がぐっと上がることでしょう。

自宅のちょっとした一角に、自分らしいライフスタイルを反映させたヌックを作ってみませんか。その良さを体験すれば、豊かな気持ちで毎日を楽しめるはずです。


5%OFFプレゼントバナー

このコラムを書いた人

arneロゴ

arne interior WEB事業部

愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。 おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。

関連タグ

関連商品カテゴリー

お問い合わせ


お問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。


株式会社arne(アーネ)
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須3-1-44

最近見た商品