インテリアは引き算で整う、余白がつくる美しい暮らし

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余白が生む静けさと調和を大切にするインテリアは、シンプルな美しさを基盤にしています。家具や雑貨をただ足し算していくのではなく、必要なものだけを厳選して配置することで、心地よい空間へと変わります。家族が集う住まいでは、生活感を抑えたレイアウトが部屋全体のまとまりを生み、北欧テイストやミニマリスト的な考え方が暮らしを整えます。本記事を参考に、余白が生み出す空間を演出してみましょう。

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arne interior
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愛知県名古屋市の家具製造・販売メーカー、株式会社arneが運営するarne interior公式オンラインショップスタッフです。おすすめ商品や選び方のポイント、インテリアの基礎やコーディネートなどの家具にまつわるお役立ち情報をご紹介します。


はじめに:なぜ「引き算」のインテリアなのか

ものが多いと散らかった印象になりやすく、視覚的に脳が休まらないため心が落ち着きません。引き算のインテリアは、必要な家具と雑貨を見極め、キッチンやリビングの動線と収納を整えることで、家族の暮らしの質を上げます。狭い1LDKや広い4LDKの空間にかかわらず、余白のつくり方を意識すると部屋の見え方が変わり、好きなものだけが引き立つ住まいになります。

モノを増やすほど心が落ち着かない理由

新しいものを購入したり家族が増えると、視覚情報が多くなって部屋に生活感が溢れてしまいます。これは、日々の片付けや選択の負担、どこに何があるか分からない不安が原因です。子どものおもちゃや食器、季節用品を見直し、必要なモノだけを厳選し、動線に合わせた収納や見せる収納のバランスを取ったり、週に一度のリセットや定位置を決めるなどのルールを作って暮らしを整えれば、乱雑な空間に落ち着きが戻ります。
具体的には、ダイニングには動きやすい導線を確保する収納家具を置いたり、雑貨は厳選して飾るなどの工夫が挙げられます。収納を増やして隠すだけでなく、何を残すかを厳選することで、部屋はすっきりし、心も軽くなります。

足し算では生まれない美しさ

足し算の装飾は一見おしゃれでも、調和を欠くことが多いです。余白を残して光や素材を生かすことで、ひとつひとつの家具や雑貨が引き立ちます。北欧のインテリアが示すような、シンプルな線と自然素材の組み合わせは、足し算だけでは得られない上質な空間を演出するでしょう。例えば、木製の家具を中心に布や陶器の雑貨、小さな観葉植物で季節感を出すと、余白が生きてくるので、要素の引き算でしか得られない落ち着いた美しさが生まれます。


引き算インテリアの3つのポイント

引き算インテリアを実践するには、明確な原則があると迷いが少なくなります。ここでは、キッチンまわりや収納、リビング家具の選定にも応用できる引き算インテリアの3つのポイントについて解説します。

①「役割のないもの」は置かない

家族と暮らす部屋では、役割のないものは置かないことが暮らしやすさの基本です。雑貨や貰い物などの行き場のないものは動線を邪魔して収納を圧迫してしまいます。使う頻度や置き場所を決め、不要なら手放す習慣を身につけるだけでも、片付いた空間が長持ちします。小さな箱やラベルで定位置を作り、季節物はまとめて保管すると、見た目も整い料理や団らんの時間が心地よくなります。

②「視線のノイズ」を消す

視線のノイズを消すコツは、ものを見せすぎないことです。家電や日用品は上手に収納に収めて、棚の表面は余白を意識して整えると生活感が抑えられます。高さや色を揃えたボックスや扉付きの収納を使って視線が通る空間を作るだけで、室内が広く感じられます。
配線やリモコンはケーブルボックスや引き出しにまとめ、見える部分を減らし、観葉植物や本は見せるアイテムだけを厳選して量は最小限にしましょう。
また、定期的に不要なものを見直す習慣をつければ、リビング全体の余白が増え、心地よい居場所になります。まずは小さな場所を余白にするところから始めてみましょう。

③「引いた先」にある心地よさをイメージする

モノを引くことで得られるのは単なる空白ではなく、使いやすさや落ち着きといった心地よさです。床や壁の見える部分が増えることで、部屋に抜け感が生まれ、動線も明確になります。例えば、リビングのラグを小さくするだけで、家具同士の一体感が出て広く感じられることが多く、結果的に暮らしが豊かになります。高さや色を揃え、収納で適材適所に収めれば掃除も楽になり、日々の居心地が良くなります。余分なものをなくした生活をイメージしながら、まずは立ち止まって全体を見渡す習慣を作りましょう。


実践:今日からできる引き算のステップ

引き算の暮らしは大掛かりな作業ではなく、今日から始められる小さな習慣の積み重ねです。不用な雑貨や使っていない家具を見直し、住まいの空間を整えるだけで、快適な空間に近づけることができます。まずは一箇所だけ見直して、収納を開けて手放す3点を決めて残す物の置き場を作り、収納と生活動線を意識すれば、自然と居心地の良い空間になります。ここでは、快適な空間をコーディネートするためにできることについてご紹介していきます。

クッションなどの小さなものから減らす

部屋の片付けはクッションやブランケット、飾り皿などの小さなものから減らすと始めやすいです。リビングのたくさんある雑貨やクッションを見直して本当に好きなものだけ残し、余裕ができたら大きな家具の配置も見直すと部屋全体がすっきりします。まずは好きなものを基準に定期的に見直すことで、心地よい空間を保てます。

壁を「飾らない」という選択をしてみる

壁に何も飾らないという選択は、暮らしを軽くする小さな工夫になります。白い壁に北欧の影響を感じる余白を残すと、家具や光、カーテンがより際立ちます。飾らない空間は、ものを大切にする心や、自分が好きな景色を引き立てる余地を与えてくれます。一つだけ好きなものを壁に置いて、小さな額やランプの陰影が生まれるだけで十分です。余白があるとほっとして、暮らしの小さな豊かさを見つけやすくなります。

色数を3色以内に抑えてみる

色数を3色以内に抑えてみると、部屋全体の印象がまとまって視覚的なストレスが減ります。LDKなどの狭い空間では、床や壁をベースカラー、家具をメインカラー、雑貨をアクセントカラーに分けると効果的です。白・黒・木のナチュラルトーンなど中立色をベースにするとテキスタイルや家具が引き立ちます。ミニマリストの志向なら、不要なものを減らして色も最小限に絞ることで空間が広く感じられ、素材や形で変化をつければ落ち着いた空間の中にも個性を出すことができます。


実例紹介①:リビング編

実例紹介①:リビング編

リビングは家族が集まる中心スペースだからこそ、余白と動線の確保が重要です。ラグや大きな装飾を見直し、家具のサイズを統一させることで、空間の一体感を生みます。おしゃれな北欧風家具を置く場合も、周囲をシンプルに保つことで存在感が引き立ちます。収納は見せる・隠すを使い分け、クッションやグリーンで季節感をプラス。壁の小さなアートがアクセントになり、模様替えも簡単にできます。

ラグを取り払い、床と家具の一体感を演出

大きなラグを外して床の素材を見せると、家具と床がつながったように見えるので、シンプルながら居心地のいい空間になります。フローリングの色を活かした家具選びや、木目やベージュを基調にした脚が細めの家具やロースタイルのアイテムで視線の流れを作ると広がりを感じさせることができます。雑貨は必要最低限に絞り、高さを揃えて壁側にまとめると、散らかりにくく、すっきりとした印象になります。

ポイント:抜け感のあるローテーブルで軽やかさUP

抜け感のあるローテーブルはシンプルなデザインで部屋の圧迫感を減らし、リビング全体を軽やかに見せてくれます。木製やガラスの天板、脚が細いタイプは抜け感が出やすく、ラグや照明との相性も大切です。引き出しや棚付きならリモコン類や書類の整理に便利で、見せる雑貨は色や質感を統一するとシンプルで素敵な空間になります。ケーブル類はトレイやボックスでまとめ、観葉植物や小さな書籍を置くと生活感が出過ぎず温かみが出ます。シンプルな形のローテーブルで、空間を明るく調和させましょう。


実例紹介②:寝室編

実例紹介②:寝室編

寝室は、眠るためだけの部屋に近づけるとコーディネートしやすく睡眠の質が上がります。照明や本棚の数を最小限にし、ベッド周りの雑貨を制限することで静かな時間が生まれます。また観葉植物や質感のあるクッションなどでアクセントを付けつつ、収納家具や壁掛けのアイテムで見せるもの・隠すものを使い分けると、細かな雑貨もきれいに収まります。

照明や本棚を最小限にして、眠るためだけの静かな空間へ

就寝前の時間を整えるために、寝室は照明と本棚を最小限にするだけで驚くほど眠りやすくなります。間接照明一つと小さなスタンドだけで十分な明るさをつくり、壁や床に余白を残すことで空間の緊張がほどけます。スマホや仕事の書類は寝室の外へ置き、読書もベッドでの短時間に限定すると睡眠リズムが整います。余計な刺激が減れば、眠るだけの部屋が心地よい日常を作ってくれます。季節の布団や予備の枕はクローゼットにまとめ、色味を抑えたリネンで統一すると視覚的な落ち着きが増し、眠りの質も上がります。

ポイント:照明の色温度で静けさを演出

寝る前は暖色系の照明に切り替えるとリラックスしやすく、睡眠への移行がスムーズになります。シンプルなランプと雑貨に加えて、調光機能のある照明を選べば、読書やくつろぎなどシーンに合わせた静寂が作れます。静かな環境と余分なものを省いた空間で、睡眠の質を高めましょう。


実例紹介③:玄関編

実例紹介③:玄関編

玄関は住まいの第一印象を決める場所です。あえて壁面に何も飾らない選択をすることで、余白の美しさが際立たせることができます。雑貨は最小限に抑えて、コートや靴は見えない場所へ収納したり、靴箱上の余白に季節の花や照明で温かみを演出しましょう。最初に足を踏み入れる場所だからこそ、余計なものを削ぎ落とすことで、暮らしにゆとりが生まれます。

壁面はあえて何も飾らない選択を

小さな絵やポスターを飾るよりも、壁のシンプルさを保つことで、玄関を広く見せることができます。収納は扉付きのものを選び、日常使いの靴や小物は表に見せないことで生活感を抑えます。人の出入りが多い場所だからこそ、余白のある設計が掃除や整理もしやすくします。

ポイント:ひとつの花瓶だけで、印象的に見せる

ポイント:ひとつの花瓶だけで、印象的に見せる。花瓶やグリーンを一つ置くだけで、玄関はより印象的な空間になります。余計な雑貨を置かない分、選んだ一点に視線が向くので、素材や色の良さが際立ちます。光の当たり方や置く高さを変えるだけで表情が変わるので、朝と夜で見え方を楽しみ、定期的に水換えと花のメンテをするだけでおしゃれな雰囲気が長持ちします。シンプルな美しさは、訪れる人におしゃれで落ち着いた住まいという印象を与えるでしょう。


おわりに:引き算の先にある、豊かな暮らし

暮らしを見直してものを減らすと、空間がすっきりして家具や雑貨が本当に好きなものだけで彩られます。引き算された空間は、ものの少なさではなく、選ばれたものが輝く豊かさをもたらします。家具や雑貨を吟味して不要なものを減らすと、収納の負担が減り、心にゆとりが生まれます。本記事を参考に、小さな選択で空間の品格を上げて、日々を少しだけ豊かにしてみてはいかがでしょうか。


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